アメリカ空軍は、C-17グローブマスターIIIで機体外観の整備点検作業にドローンを活用し、メンテナンス検査を行うドローン、クワドコプターを使用した点検作業をエドワーズ空軍基地で実施しました。試験部隊(CTF)がルイス・マコード合同基地のC-17を借り、ドローンをフライトラインで実機とともに飛行させた検査は初めて、フライトラインでは2度目となりました。
風はほぼなく、試験ではビデオカメラを搭載したクアドコプターで3ソーティを行いました。実施したビデオは、保守担当者を含む評価チームがその品質が定期的な検査に適しているかを判断しました。また、構造異常、リベットや亀裂などの貨物輸送機の外観の細部を確認するために十分な精度が確保されているか分析します。
CTFはこのテストを大成功としており、メンテナンス担当者がデータを使用した最初の外部検査に署名しました。このドローンの導入でメンテナンス時間を大幅に節約でき、通常は45分から1時間かかる検査をドローンでは数分間で実施可能です。
アメリカ空軍はこのドローンを活用したメンテナンスについて、民間航空会社が実施している様子にヒントを得たとしており、今後はドローンを活用した屋上検査、飛行場検査、環境関連分野の検査など、近い将来、さまざまなミッションに活用するとしています。