中国南方航空が、アメリカン航空へ同社株式を売却するとの関係者談が報じられています。中国南方航空はこれを受け、第三者と戦略的提携について協議を行っている事実を認めていますが、相手方については明示していません。この発表は3月24日(金)付けで開示されています。
また、提携については、中国南方航空、相手方企業、中国政府などの関係当局の認可を得た上で発表するとしており、決定事項はないとしています。
アメリカの三大航空会社は、アメリカ本土と中国を結ぶ路線展開を進めており、デルタ航空は中国東方航空と戦略的提携を通じて協力関係を深めているほか、ユナイテッド航空はスターアライアンスに加盟する中国国際航空と提携関係にあります。
アメリカン航空はワンワールドに加盟しており、日本航空(JAL)、キャセイパシフィック航空も加盟していますが、中国本土の航空会社が同アライアンスに加盟していないことから、中国南方航空の株式取得を通じた提携関係を築くことが出来た場合は、中国本土でのアクセスを拡大することができます。