運輸安全委員会、アシアナの広島事故を受けた安全勧告でフォローアップ

運輸安全委員会、アシアナの広島事故を受けた安全勧告でフォローアップ

運輸安全委員会は2017年3月28日(火)、アシアナ航空便の広島空港での事故を受け、2016年11月に韓国国土交通部へ安全勧告したフォローアップを公表しました。韓国国土交通部は、運輸安全委員会に対し、2017年2月20日(月)付けで報告しています。

アシアナ航空の事故は2015年4月14日(火)、A320-200の機体記号(レジ)「HL7762」が広島空港でアンダーシュートによる航空保安無線施設と衝突したものです。その原因究明で機長が規定や業務処理要領 (SOP)を遵守せず、ゴーアラウンドすることなく降下して進入を継続したほか、これ以外の進入に関する規定、SOPを逸脱したオペレーションがあったことが判明し、改善を求めて運輸安全委員会が安全勧告を発出したものです。

勧告内容のうち、会社手順や運航乗務員の訓練を再検討し、運航乗務員に規定の遵守の重要性を再強調することについては、アシアナ航空が報告文化を促進すること、HL7762便の事故報告書を韓国語で乗務員に配付したほか、規定遵守の重鵜要請について訓練資料を修正したほか、規則遵守の重要性を強調するスローガン「Zero Tolerance for Non-Compliance(コンプライアンス不履行には我慢する必要なし)」を設定しています。

また、進入限界高度未満の進入で計器は補助として適切に使用することを教育・訓練を通じて徹底させることについては、計器飛行からビジュアル・アプローチへの移行を明確な会社方針を作成しています。また、決心高度(DA:Decision Altitude)/最低降下高度(MDA)未満で目視物標が見えなくなった場合の手順の検討を行っています。

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