マレーシア航空、衛星ベースのリアルタイム航空機追跡システムを導入

マレーシア航空、衛星ベースのリアルタイム航空機追跡システムを導入

マレーシア航空は2017年4月18日(火)、SITAONAIRのリアルタイム航空機追跡システムを契約しました。SITAONAIRが発表したもので、衛星を活用した航空機のリアルタイム追跡システム「SITAONAIR AIRCOM」として初めての契約となります。これにより、世界各地に飛行している航空機について、分単位で100%の追跡が可能になります。

このシステムは、SITAグループ子会社のSITAONAIR、衛星から監視するグローバルADS-Bなどを提供するAireon、世界55カ国超の航空管制システム、150カ国超に設置するADS-Bの地上ネットワークを活用しています。航空機のアビオニクスや改修などは必要なく、マレーシア航空のオペレーションコントロールセンターでは、飛行中の航空機のリアルタイムの位置情報が提供され、各機の運航情報を把握できます。衛星から監視するADS-B情報も加わることで、洋上や地上の遠隔地で既存のデータでカバーできないエリアを含めた運航情報も把握が可能になります。

マレーシア航空は、衛星からの情報に基づくADS-Bデータを活用する「SITAONAIR AIRCOM」の初契約を歓迎するとし、すべての航空機の位置、進行方向、高度などを常時把握し、予定航路を外れる場合には警告、注意するほか、運航品質の向上に務めるとしています。

メニューを開く