ANA、2017年3月期決算 売上高1.4%減、営業利益は6.7%増

ANA、2017年3月期決算 売上高1.4%減、営業利益は6.7%増

ANAホールディングスは2017年4月28日(金)、2017(平成29)年3月期決算(2016年4月1日〜2017年3月31日)を発表しました。売上高は前年度比1.4%減の1兆7,652億5,900万円、営業利益は6.7%増の1,455億3,900万円、経常利益は7.4%増の1,403億7,500万円、純利益は26.4%増の988億2,700万円でした。連結売上高の減収は、為替などの影響から航空事業が減収したことが大きな要因でした。ただし、営業利益、経常利益、当期純利益ともに過去最高でした。

2018年(平成30)年3月期の連結業績予想は、売上高1兆9,100億円、営業利益1,500億円、経常利益1,400億円、純利益1,250億円としました。

2017年3月期の航空事業のうち、国内線旅客は旅客数が前期比0.7%増の4,296万人、収入は1.1%減の6,783億円でした。4月に発生した熊本地震、7月以降に発生した台風や12月の降雪の影響をうけつつも、需要動向に応じた割引運賃の設定で旅客数は伸びたものの、他社との競争激化で単価が前期を下回っています。

国際線旅客は、旅客数が11.6%増の911万人でしたが、収入は0.2%増の5,167億円と旅客数の増加に合わせた収入増にはつながりませんでした。旅客動向は、日本発ヨーロッパ行きプレジャー需要はテロの影響が前半に残ったものの、日本発ビジネス需要が通期で好調に推移、訪日需要も旺盛でした。ネットワークでは、4月に成田/武漢線、9月に成田/プノンペン線を新規開設したほか、冬スケジュールから羽田発着でニューヨーク、シカゴ、クアラルンプール線を開設しました。

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