ANA HD、LCC事業を2020年度に15年比960%に拡大 ピーチとバニラで

ANA HD、LCC事業を2020年度に15年比960%に拡大 ピーチとバニラで

ニュース画像 1枚目:ピーチのA320 イメージ
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ANAホールディングスが2017年4月28日(金)に発表した、「2016~2020年度ANAグループ中期経営戦略」のローリング版2017で、LCC事業では、ピーチのANAグループ入りで、2015年比310%の計画が960%と大幅に拡大する計画となっています。ANA HDのLCC事業はバニラエアとピーチの2ブランドで事業を拡大します。

ANAグループでは、保有機数が2016年度末に268機のところ、2020年度にピーチを含めおよそ335機にまで拡大します。この機材拡大を支えるのがLCC事業で、2017年度中はバニラエアが3機を追加して計15機、ピーチは2機を追加し計20機体制とします。これにより、バニラエアとピーチの2ブランドで本邦LCCのトップシェアを獲得し、第4のコア事業に成長して行きます。

LCC事業は、特に世界的に競争が激化しているものの北東アジアでは引き続き、成長と拡大が期待できる段階との位置づけです。このため、バニラエア、ピーチはそれぞれの独自性を保ち、FSCと一線を画した価格設定、創意工夫によるサービス展開を通じ、潜在需要の掘りおこし、収益を伴う着実な成長を進めます。

その中でバニラエアは成田発着の国内線の増強を図りながら、レベニューマネジメントの強化と収益性の向上に取り組み、中距離LCCマーケットの進出を検討します。一方でピーチは、仙台、新千歳と新たな拠点の展開と非航空系事業の取り組みも含めた関西拠点に地方創生に取り組むモデルを展開します。その中で、両社が施設、インフラ、整備、オペレーション体制の連携に取り組み、効率化を追求していきます。

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