ターボプロップ機メーカーのATRは2017年5月16日(火)、イラン航空に同社初のATR-72-600を納入しました。機体記号(レジ)は「EP-ITA」「EP-ITB」「EP-ITC」「EP-ITD」となっています。ATRはイラン航空とATR 72-600を確定発注20機、オプション20機を契約しており、確定発注分は2018年末までに引き渡しされます。
イランへの国際的な制裁措置が解除されたことを受け、イラン航空は老朽化した機材の更新を進めるため、大型機から小型機まで大量発注しています。このうち、ATR 72-600はリージョナル路線に投入され、特に滑走路長の短い小規模空港、未舗装滑走路や山岳地帯など厳しい環境条件での運航も想定されています。ATRはイラン航空のリージョナル路線の中心的な機材として、同社の路線拡張、サービス改善に貢献するとしています。
イラン航空も最新機材の導入を受け、旅客には快適性、信頼性とあわせ、競争力を確保しながら、同国の地方都市間を結び、そのつながりを強化していくとコメントしています。