アエリオン・コーポレーションとGEアビエーションは2017年5月22日(月)、AS2超音速ビジネスジェットに搭載するエンジン構成を定義し、正式な評価プロセスを開始したと発表しました。アエリオンのAS2超音速ビジネスジェットは、2023年に初飛行を予定しているプログラムで、両者はすでに2年間にわたる予備調査を進めていました。
2年間の予備調査では、主要なエンジンメーカーが手がける民間、軍用エンジンについて徹底的な評価を行い、性能目標を達成するための必要な仕様などを定義してきました。このプログラムに参画するGEアビエーションは、ビジネス・アビエーションの新たなセグメントを開拓し、引き続きアエリオンとエンジン構成について議論を続けて行くとコメントしています。
アエリオンは、この超音速機のプログラムの進捗について、現在の課題は技術的な課題は終えているとしています。すでにアメリカ航空宇宙局(NASA)のF-15Bを使い、速度マッハ2までの高速飛行の効率を高める膨大な試験データを取得しており、亜音速および超音速風洞試験を通じ、AS2の空力性能に関する信頼性は非常に高いとしています。
また、エアバス・ディフェンス・アンド・スペースとの共同作業では、構造やシステム・アーキテクチャの予備設計に取り組んでおり、最終的なエンジン構成の定義と評価に取り組んでいます。