ボーイング、サウジアラビア空軍AWACSのRSIPアップグレードを完了

ボーイング、サウジアラビア空軍AWACSのRSIPアップグレードを完了

ニュース画像 1枚目:サウジアラビア空軍 E-3 AWACS
© Boeing
サウジアラビア空軍 E-3 AWACS

ボーイングは2017年5月23日(火)、サウジアラビア空軍のE-3A AWACSのレーダー・アップグレードを完了したと発表しました。このアップグレードは空中警戒管制機(AWACS)のレーダー能力向上をめざし、監視レーダーの感度を高め、追尾目標の範囲を拡大することで、その能力拡充を図るものです。

アメリカ空軍と北大西洋条約機構(NATO)が共同開発したレーダーシステム改善プログラム(RSIP)と呼ぶ一連のアップグレードで、新たなレーダー・コンピューター、レーダー・コントロール・メンテナンス・パネル、電子機器のハード、ソフトウェアが交換されています。

ボーイングは、1986年6月から1987年9月にサウジアラビア向けにAWACSを納入しており、このAWACSレーダーは1978年にアメリカ空軍で運用が開始されており、RSIPキットは1999年にアメリカ空軍で導入され、ノースロップ・グラマンがアップグレードを続けています。現在では、RSIPキットはアメリカ、イギリス、フランス、NATOの航空機で定期用を受けています。

なお、アップグレードは、シアトルのボーイングフィールドで1機のアップグレードが実施され、あわせてその点検、確認作業が実施されています。その他の機体は、サウジアラビア・リヤドのAlsalam Aerospace Industriesで改修が実施されており、ボーイングのエンジニア、技術者たちが試験と評価をサポートしています。

この記事に関連するニュース
メニューを開く