ルーク空軍基地、F-35AライトニングIIの飛行を停止 低酸素症の疑い

ルーク空軍基地、F-35AライトニングIIの飛行を停止 低酸素症の疑い

ニュース画像 1枚目:F-35イメージ
© U.S. Air Force photo/Tech. Sgt. Brandon Shapiro
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アメリカ・アリゾナ州ルーク空軍基地(AFB)に配備されている第56戦闘航空団(56FW)は2017年6月9日(金)、F-35AライトニングIIの同基地でのフライトを停止しました。ルークAFBは最近5件、パイロットの低酸素症のような症状が発生した事例が発生したことを受けた措置です。

ルーク空軍基地のF-35Aパイロットが2017年5月2日(火)以降、5名が飛行中に低酸素症に似た生理的な症状を報告しており、いずれの件でもバックアップの酸素システムが作動し、手順に従って各機は安全に着陸しています。

56FWの司令官は、今回のフライト停止について、安全なフライト、保守作業を同期させるねらいから、F-35Aのフライトを中止したと説明しており、このインシデントに対応する根本的な原因究明にむけた必要な措置を取っているとコメントしています。

ルークAFBではアメリカ空軍に加え、航空自衛隊などF-35導入国の各国パイロットの訓練も実施されており、低酸素症への意識向上をはかるほか、全てのインシデントでパイロットが実施した機体を安全に操縦するための好事例を紹介します。なお、F-35Aの飛行停止はルーク空軍基地のみでの措置となっています。

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