ルーク空軍基地のF-35A、根本原因不明も飛行再開 5つの対応策を実施

ルーク空軍基地のF-35A、根本原因不明も飛行再開 5つの対応策を実施

ニュース画像 1枚目:F-35AライトニングII
© U.S. Air Force photo/Senior Airman Devante Williams
F-35AライトニングII

アメリカ・アリゾナ州ルーク空軍基地(AFB)は2017年6月21日(水)から、同基地の第56戦闘航空団(56FW)のF-35AライトニングIIのフライトを再開すると発表しました。ルークAFBは、パイロットの低酸素症のような症状が5月から6月にかけて5件発生したことを受け、6月9日(金)に飛行停止を発表していました。

ロッキード・マーティンの専門家、エンジニアなどが呼ばれたものの、根本的な問題は見つからず、メンテナンスや各種装置などで可能性のある原因について懸念される事項に対応しながらの再開となります。

対応策としては、(1)低酸素症の症状が発生した高度を避ける、(2)パイロットのリスク軽減を目的に地上手続きを変更、(3)パイロットと航空医学の理解を深める訓練の実施、(4)飛行毎の酸素システムのバックアップについて最低レベルを引き上げ、(5)航空機に搭載する飛行中の人体のパフォーマンスデータを収集するセンサーを装着、の5つを実施する方針です。

56FWは、今回の事象は複雑な課題で、一連の手順を経ながら多次元のソリューションが求められているとし、F-35のチームが開発した基準で安全に飛行し、体制を構築していくとコメントしています。

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