エアバス・ヘリ、高速デモンストレーターRacer仕様公開 2020年初飛行へ

エアバス・ヘリ、高速デモンストレーターRacer仕様公開 2020年初飛行へ

ニュース画像 1枚目:高速デモンストレーター「Racer」
© AIRBUS S.A.S.
高速デモンストレーター「Racer」

エアバス・ヘリコプターズは2017年6月20日(火)、「パリ・エアショー2017」で高速デモンストレーター「Racer」の仕様を公開しました。「Racer」は、「Clean Sky 2 ヨーロッパ研究プログラム」の一部として開発中のヘリコプターで、安全性とコスト効率を重視しながら、時速400キロメートル以上の運航速度に最適化された設計が採用されています。

デモンストレーターは2019年に最終組立工程が開始され、2020年に初飛行が予定されています。安全性とコスト効率を確保するシンプルな構造をベースに構築、航空力学を最適化した「ボックスウイング」と呼ばれるデザインが採用され、クルーズモードで揚力を生成します。前方飛行中に推力を生成するように設計された「プッシャー」と言われるサイドローターは地上運転中に乗客を保護する役割を持ちます。サイドローターとメインローターは、2つのRTM322エンジンで駆動し、パフォーマンスと低音響シグネチャーが最適化されます。

エアバス・ヘリコプターズは「複合」航空力学構造を実証したX3デモンストレーターの成功をもとに、伝統的なメインローターと革新的なサイドローターを組み合わせた「Racer」プロジェクトを通じ、より実用的なデザインに近づけます。スピードと運航効率の向上をめざし、救急医療、捜索救助、民間事業、旅客輸送やプライベート・社用機などの様々なミッションに大きな付加価値をもたらす狙いです。

期日: 2017/06/19 〜 2017/06/25
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