航空局、バニラエアに業務改善勧告 再発防止策の体制整備と履行求める

航空局、バニラエアに業務改善勧告 再発防止策の体制整備と履行求める

国土交通省航空局は2017年6月27日(火)付けで、バニラエアに業務改善勧告を発しました。これは6月18日(日)に成田空港で発生した国際線旅客の国内線到着口への誤誘導と6月27日(金)付けでバニラエアが報告した再発防止策を踏まえた勧告です。

バニラエアは2016年4月にも同様の事案を発生させており、その際に配置されたバスとバニラエアの「到着バス担当」との対面での相互確認について、1台目のバスとしか行われておらず、配置されたすべてのバスと対面で相互確認が行われていなかったことを報告しており、航空局は2016年4月の再発防止策が不徹底であったと指摘しています。

また、国際線旅客の誘導体制についてもバニラエアの職員はバスの運転手と対面し、内際の別などを相互に確認するのみで、旅客の誘導はバス運行会社に委ねていたと航空局は指摘し、問題の発生を未然に防ぐ仕組みもない状況にあることから、誘導体制は適切に機能していないとしています。

このため、航空局は勧告で再発防止策の実施体制の整備とその履行をバニラエアの責任において、バス運行会社の担当者、成田国際空港(NAA)が配置する警備員が、決められた手順を確実に理解、遵守するよう徹底することとその履行状況を定期的に確認する体制を構築することを指示しています。また、旅客の適切な導線管理を含めた輸送の責任主体としての意識を再徹底し、全社員に必要な教育を行い、旅客誘導に係る業務で委託先の管理を組織的に対応するよう勧告しています。

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