HNAグループ、リオデジャネイロ空港運営会社の株式取得を表明

HNAグループ、リオデジャネイロ空港運営会社の株式取得を表明

中国の海南航空などを傘下に持つ海航集团(HNAグループ)のHNAインフラストラクチャー・インベストメントは2017年7月、リオデジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港の支配株主であるRio de Janeiro Aeroportos(RJA)社の株式を1億800万中国元で取得する計画を表明しています。これに加え、2億2,000万中国元の資本を注入し、RJAの空港フランチャイズ手数料を清算する方針も示しています。

RJAは現在、リオデジャネイロ空港のフランチャイズ権を保有するConcessionária Aeroporto Rio de Janeiro(CARJ)の株式を、ブラジルのエンジニアリング会社オデブレヒト(Odebrecht)とチャンギ・エアポート・インターナショナル(CAI)による合弁会社を通じて51%を保有し、残る49%はブラジル政府が保有しています。今回の提案が実現すると、HNAインフラストラクチャーはオデブレヒトに代わり、CAIとともにCARJの株式51%を保有します。なお、契約は残り49%を保有するブラジル政府と中国政府の認可が必要です。

リオデジャネイロ空港は年間利用者1,700万人で、ブラジルで2番目に利用者の多い空港ですが、2016年は営業損益を計上、負債比率は91.5%となっています。HNAインフラストラクチャーは主に空港経営などを手がけ、三亜鳳凰国際空港など7つの空港を運営し、3月にはフランクフルト・ハーン空港の82.5%の株式を取得する計画も発表しています。詳しくは、HNAグループのウェブサイトを参照ください。

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