デルタ、エールフランス・KLMに10%出資 ヴァージン含め大西洋路線強化

デルタ、エールフランス・KLMに10%出資 ヴァージン含め大西洋路線強化

ニュース画像 1枚目:デルタ、エールフランス、KLM、ヴァージンのスタッフ
© Delta Air Lines
デルタ、エールフランス、KLM、ヴァージンのスタッフ

デルタ航空は2017年7月27日(木)、エールフランス・KLMグループとのパートナーシップを深める狙いから、エールフランス・KLMグループの株式10%を取得し、役員を派遣すると発表しました。その一方で、エールフランス・KLMはヴァージン・アトランティック航空の株式31%を取得し、デルタ、ヴァージン、エールフランス、KLMによる大西洋路線のネットワークを提供する合弁事業を開始します。エールフランスはこれと合わせ、中国東方航空によるエールフランス・KLMの株式10%取得も発表しています。

デルタ航空は、パートナーとの相互成長を促進する機会を捉え、各社の強みを合弁事業で統合し、大西洋横断で旅客への利便性が高まるとコメントしています。アリタリア航空を含めた大西洋路線の合弁事業は1日およそ300便の直行便を運航するグループです。利用客は、事業に参画するすべての航空会社の搭乗でマイルを獲得、特典航空券に交換できるほか、主な空港に設けられている共同施設の利用で接続性を向上させるほか、上級顧客向けには空港ラウンジにアクセスできます。

今回の大西洋路線の新たな合弁事業で、エールフランス・KLMは新たにロンドン発着でコードシェアを拡大するほか、提携を通じてコスト削減にもつなげます。これにより、デルタ、ヴァージン、エールフランス、KLM、アリタリアの共同事業ではロサンゼルス、ロンドン・ヒースロー、ミネアポリス、ニューヨーク・JFK、パリ・CDG、ソルトレイクシティ、シアトルなどを主要ハブ空港とします。

なお、エールフランス・KLMはこの合弁事業への参画に伴い、新規株式を発行し、デルタ航空と中国東方航空に割り当て、7億5,100万ユーロを調達します。この増資により、エールフランス・KLMは負債削減を通じて財務体質の改善を図ると同時に、ヴァージン・アトランティックの株式の購入資金を調達する方針です。ヴァージンの株式はこれにより、デルタ航空が49%、エールフランス・KLMが31%となります。

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