次期米大統領専用機、空軍が747-8Iを購入契約 トランスアエロ向け製造分

次期米大統領専用機、空軍が747-8Iを購入契約 トランスアエロ向け製造分

ニュース画像 1枚目:現行の大統領専用機VC-25A
© U.S. Air National Guard photo by Tech. Sgt. Matt Hecht/Released
現行の大統領専用機VC-25A

アメリカ空軍は2017年8月4日(金)、ボーイングとの契約改正を締結し、すでに製造済みの747-8インターコンチネンタル2機を購入し、大統領専用機VC-25Aの機材更新を行うと正式に発表しました。この契約については「Defense One」が、近く発表されるだろうとして、報じていたものです。

この747-8Iは、トランスアエロ航空向けに製造された製造・ラインナンバー(msn / line)「42416 / 1519」と「42417 / 1523」です。この2機は組み立てが完成したものの、受領間近でトランスアエロが経営破綻し納入されなかった機体です。現在、ボーイングが「N894BA」「N895BA」として登録され、2017年2月に2機ともペインフィールドからヴィクターヴィルに移動、保管されています。

アメリカ空軍は、747-8をベースとした大統領専用機への機材更新では、すでにリスク削減の取り組みを2016年にボーイングと契約しており、これに続く契約となります。空軍はすでに、ボーイングと747-8Iの2機について大統領専用機として設計、改修、試験などを提案するよう要求しています。今回の契約により747-8の大統領専用機プログラムは、2019年に機体改造を開始し、2024年に初期運用能力を獲得する予定です。

アメリカ政府は今回の契約変更により、大統領専用機の更新プログラムの全体のコスト削減につなげながら、大統領の執務の要件を満たすような環境を確保します。ホワイトハウスは2017年3月、一連の要件レビューと大統領の任務を満たすために必要な最低限の要件を再確認しています。これにより、機体改造・改修は、ミッション・コミュニケーションシステム、電力アップグレード、医療設備、エグゼクティブ・インテリアなどを組み込む予定です。

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