LCC利用者、46%がサービスに「期待していないから期待外れもない」

LCC利用者、46%がサービスに「期待していないから期待外れもない」

JTBグループの観光専門のシンクタンク「JTB総合研究所」は2017年7月19日(水)から7月23日(日)にインターネットで実施したアンケート調査「LCC利用者の意識と行動調査2017」の結果を発表しました。調査対象となったLCCは、ピーチアビエーション、ジェットスター・ジャパン、 バニラエア、春秋航空の4社です。

このうち、LCCを利用する前後の気持ちの変化を聞いたところ、「あまり期待をしていなかったので期待外れということはなかった」が46.1%、「期待をしていなかったが、乗ってみたら期待以上だった」が23.3%と、 全体的に満足した割合と不満・期待外れの割合を比較すると、「満足」である割合が高い結果となりました。LCCが低価格で商品を提供できる理由を理解し、過度な期待をしない人が大半を占め、LCCが浸透してきているとしています。

また、LCCに対する利用者評価については、国内線、国際線ともに、前回調査に比べ「減便や休便が多い」、「最近、価格が高くなってきた」と考える割合が減少し、評価が上がっています。同時に、空港や機内での人的サービスについて、対応が良いと感じている人は減少しているほか、「従来の航空会社方が安心できる」とした回答割合が上昇していますが、直近の旅行経験では必ずしも不便や不満として感じていないとし、JTB総合研究所では、LCCのブーム的な利用が落ち着き、他航空会社とサービス比較や自分にとっての心地よさで評価をする段階になってきていると分析しています。

なお、国内線LCCの利用経験がある人の割合は2015年度調査から3ポイント増の25.5%と緩慢な伸びを見せています。詳しくは、JTBのウェブサイトを参照ください。

■調査対象の格安航空会社
本邦社:ピーチ、ジェットスター・ジャパン、 
    バニラエア、春秋航空日本
国際線:ジェットスター、ジェットスター・アジア航空、
    ジェットスター・パシフィック、エアアジア・
    エックス、タイ・エアアジア、インドネシア・
    エアアジア、チェジュ航空、イースター航空、
    エアプサン、ジンエアー、ティーウェイ航空、
    春秋航空、スクート、セブパシフィック航空、
    香港航空、香港エクスプレス航空、タイガーエア
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