GE、747-100試験機を退役 ラストフライトは1月に実施

GE、747-100試験機を退役 ラストフライトは1月に実施

ニュース画像 1枚目:737 MAXに搭載するLEAPエンジンの試験飛行を実施する「N747GE」
© Boeing
737 MAXに搭載するLEAPエンジンの試験飛行を実施する「N747GE」

ゼネラル・エレクトリックは2017年1月25日(水)、アメリカ・カリフォルニア州のヴィクターヴィルで同社のエンジンテストを実施する747-100試験機がラストフライトを実施したと発表しました。この機体は1970年3月、パンアメリカン航空に引き渡しされ、GEアビエーションの試験機として1992年3月に現在の任務を開始した機体で、47年超に渡り、現役でした。

GEによると、この機体は1969年10月17日にロールアウトし、パンアメリカンでの21年間、18,000サイクル、86,000飛行時間を記録していました。この試験機は、GEが取得後、装着していたシートの取り外し、左翼と機体後部を飛行試験のため強化したほか、データシステムの設置などの改修を経て1993年、モハベのフライト・テスト・オペレーション施設でGEの試験運航を開始しました。

これまでにGE90、GEnx、エンジンアライアンスのGP7200、リージョナルジェット向けCF34エンジン、CFM56、LEAPなどのワイドボディからナローボディ向けのエンジンを試験し、11種類以上のエンジンモデル、派生系を含めると39種類のエンジンについて飛行データを収集しました。1月のラストフライトでGEでは775サイクル、3,600飛行時間以上を記録しています。また、退役前の2015年には新たなGE塗装が施されています。

なお、GEは現在、元日本航空(JAL)の機体記号(レジ)「N747GF」を保有しており、今後はこの機体で引き続きエンジンのテスト飛行を実施します。

■Farewell to the Queen of the Skies:  The last flight of GE's 747-100 flying test bed
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