航空局、多摩川エアロシステムズのバッテリー整備で業務改善勧告

航空局、多摩川エアロシステムズのバッテリー整備で業務改善勧告

東京航空局は、2017年8月1日(火)から8月2日(水)にかけて多摩川エアロシステムズの鹿児島事業所に立ち入り検査し、航空機用バッテリー整備の規定された手順のうち、通気孔バルブの試験、接続端子の検査が未実施の状態にあり、その状態を重ねていたことを受け、8月16日(水)付で業務改善勧告を行いました。

不適切な作業が状況が社内で見過ごされ、必要な措置がとられていなかった要因や背景を分析すること、安全意識の再徹底とコンプライアンス教育、安全管理体制の抜本的見直し、業務実施体制の見直しで具体的な改善措置を講じることを求めています。

多摩川エアロシステムズは、航空機用バッテリーの整備で規定の基準を満たしていないものの、基準を満たしたと記録を作成し、出荷を繰り返していたと2017年4月6日(木)付で航空局に自主申告し、再発防止策を講じている中で、今回の事態が発生しました。航空局では、業務改善勧告は判明した分に対しての対応で、必要に応じて追加勧告もあるとしています。

なお、鹿児島事業所の航空機用バッテリーの整備作業は航空法第20条の認定事業場の対象ではないものの、認定事業場の安全管理体制、業務実施体制と共通の体制のもとで行われているため、認定事業場が負う業務を的確に実施し、航空機の安全性を確保する責任、自覚、法令遵守の意識が欠如していると指摘しています。

メニューを開く