北朝鮮による2017年9月3日(日)の核実験を受け、政府が情報収集活動を行っていますが、このうち、航空自衛隊のT-4、3機が三沢、小松、築城基地から順次、高空の大気浮遊じんの採取・測定を目的に飛行しています。9月3日は14時前後に離陸した後、放射能じん収集、希ガス収集活動を行っています。9月4日(月)にはC-130も加わり、放射能じん収集、希ガス収集活動を実施します。
日本原子力研究開発機構が、放射性物質のヨウ素131(I-131)、キセノン133(Xe-133)、セシウム137(Cs-137)について放出場所、期間を仮定計算条件に基づきWSPEEDI-Ⅱでの放射能拡散の予測結果を防衛省に提供し、放射能影響の観測に活用しています。
空自T-4は2016年9月にも日本海で北部、中部、西部の3エリアに分けて観測飛行を実施しています。北部と西部空域は高度1キロから2キロ、中部空域は高度2キロから3キロで高空塵を収集しましたが、人工放射性核種は検出されていません。今回の空自による収集活動も、高空の大気浮遊じんを日本分析センターで分析、発表します。