オーストラリアの航空機部品製造メーカー、FACCは2017年9月4日(月)、エアバスと新たなA320「エアスペース(Airspace)」向け頭上収納について5億ユーロ超の契約を締結したと発表しました。A320ファミリー向けの頭上収納「エアスペースXLビンズ(Airspace XL Bins)」として、短距離、中距離向け機材で最大の収納力を誇るパーツを納入します。「エアスペースXLビンズ」はこれまで5個のバッグを収納できたところ、8個に容量を拡大します。
この部材は軽量化が計られ、メンテナンスコストを抑えながら、高い品質の信頼性を誇るものとなります。エアバスは、より多くの空間を確保する「エアスペース」仕様の客室で、 FACCがA320ファミリーの技術向上に貢献し、快適性を高めるとコメントしています。
「エアスペース」仕様の客室は、A330neoとA350に導入されたエアバスの新客室ブランドで、2017年6月にA320への導入も発表されています。この仕様は、高い快適性、上質な機内環境など乗客に明確な利点を提供し、エアバスが製造するワイドボディ機と共通の人間工学に基づくコクピットを備え、客室デザインや最新技術も共有します。
FACCがエアバスに納入する「エアスペースXLビンズ」は、2018年に製造を開始します。5個のバッグを収納していたスペースに8個収納でき、その荷物は最大で61センチ、40.6センチ、25.4センチと、これまでよりも大きなサイズの荷物を収納できます。FACCは2001年からエアバスの客室部品を納入しており、A320ファミリーの4世代に渡りパーツを供給しています。