2016年12月のMV-22Bの不時着水、パイロットのミスが原因

2016年12月のMV-22Bの不時着水、パイロットのミスが原因

防衛省は2017年9月11日(月)、沖縄県名護市沖で2016年12月13日(火)に不時着水したMV-22Bオスプレイの事故調査報告書がアメリカ政府から日本政府に提供され、その最終報告書を発表しました。

この報告書やアメリカ側の説明で事故機は通常の訓練任務中、右のプロペラがMC-130J空中給油機のドローグに空中で接触したことから、制御しながら動力飛行し、意図的に着水したとの結論となっています。また、機体の不具合や整備不良が事故を招く要因はなく、パイロットのミスが原因としています。

当時、オスプレイはMC-130のドローグへの接続が何度か不調に終わり、残燃料の機体からの警告を受け、MC-130に普天間のある南方へ方向転換を要請し、給油のためコンタクトした際に出力を上げすぎ、それに気付いて直ちに出力を下げたものの、MC-130との正常な距離を保つことができませんでした。その際に、オスプレイの右プロペラが接触し、空中給油を直ちに終了し、給油機から離れる指示を受けていました。

このオスプレイは、沖縄本島に近付いた際、海岸沿いを飛行していたものの、高度や速度を維持し、安全な飛行の継続が困難と認識し、21時29分頃、着水態勢をとり、緊急着水に至ったとしています。

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