海自CH-101ヘリの接地横転事故、振動発生時の処置判断不適切などが要因

海自CH-101ヘリの接地横転事故、振動発生時の処置判断不適切などが要因

海上自衛隊は2017年9月22日(金)、2017年8月17日(木)午後にCH-101輸送ヘリコプターが岩国航空基地で横転し、搭乗員8人のうち4人が軽傷が怪我を負った事故について、機長の処置判断不適切など人的要因と推定され、器材上の要因ではなかったと発表しました。

事故機はCH-101の「8193」で、荷物をつり下げた基地付近を飛行、高度を下げた際に機体が不安定になり接地横転したとみられ、特に事故調査では機体振動発生時の対処不十分や操縦士間の連携不足が推測されると指摘しています。

これを受け、海自は事故防止対策として、振動を含む飛行特性の再教育、対処法の再徹底、操縦士間の相互補完要領の再確認を実施する方針を示しています。海自は対策を実施した上で、飛行停止していたCH-101とMCH-101は、9月23日(土)以降から飛行を再開する。

事故が発生の山口県は、海上自衛隊や国からの説明を受け、事故防止に向け、事故を教訓としたパイロットに対する安全教育の徹底を要請し、改めて航空機事故の再発防止に向けて、訓練時の安全確保、地上整備員に対する教育の徹底、機体の点検や安全点検など住民の安全を最優先とした安全対策を要請しています。

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