ボーイング、シンガポール航空向け787-10初号機をロールアウト

ボーイング、シンガポール航空向け787-10初号機をロールアウト

ニュース画像 1枚目:最終組立ラインのシンガポール航空 787-10
© Boeing
最終組立ラインのシンガポール航空 787-10

ボーイングは2017年10月3日(火)、ノースチャールストン工場で最終組立を完了したシンガポール航空向け787-10初号機をロールアウトしました。機体記号(レジ)「9V-SCB」として登録される製造/ラインナンバー「60254/622」とみられます。

現在、胴体は白のため、このまま塗装作業が行われ、終了後にシステムの確認、燃料補給とエンジン始動など地上での試験を行ったのち、初飛行をする計画です。シンガポール航空には2018年前半に引き渡しされ、同社の中距離路線に投入される予定です。

シンガポール航空は787-10のローンチカスタマーで、30機を確定発注済みで、2017年2月には追加19機の発注意向書を締結しています。787の効率性を保ちながら、乗客の収容力を最大限に高められた787-10は、シンガポール航空の戦略的な機材となる予定です。

787-9と比べ、787-10は5.5メートル長胴化された機体で、座席あたりの消費燃料は更新する機種と比べると25%の改善が計られます。

ボーイングは2017年3月末に787-10で初飛行して以来、これまでロールスロイスエンジンで2機、GEエンジンで1機、計3機の787-10で試験飛行を実施しています。この試験飛行中に各種項目の確認も順調に進めながら、パリのル・ブルジェでも展示しています。

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