カンタス航空の787、シドニー到着 100周年へのゲームチェンジャー機

カンタス航空の787、シドニー到着 100周年へのゲームチェンジャー機

ニュース画像 1枚目:787-9「VH-ZNA」
© QANTAS
787-9「VH-ZNA」

カンタス航空は2017年10月20日(金)、同社初の787-9「VH-ZNA」がシドニーに到着したことを受け、オーストラリアの新たな航空旅行の時代が幕を開けると発表しました。「VH-ZNA」はシアトル・ペインフィールドで10月16日(月)に受領、ホノルルを経由してシドニーまでフェリーされました。

シドニー到着時には、予告通りシドニー・オペラハウスの上空を飛行し、空港では到着を待っていた従業員たちとオーストラリアのバンド、アイスハウスによる「Great Southern Land」の演奏で歓迎しました。この演奏は、機体の愛称にちなんだものでした。

カンタス・グループのアラン・ジョイスCEOは、1940年代のロッキード・コンステレーションで世界各地を飛行、1960年代のボーイング707でジェット時代によるフライト時間の半減、ボーイング747で空の旅行が大衆化、エアバスA380でその大きさを活かした機内サービスの提供をあげ、同社98年の積み重ねた歴史で、787ほどゲームチェンジャーたる機体はないと賞賛しました。

カンタス航空の787-9はビジネス48席、プレミアムエコノミー28席、エコノミー166席、計236席を装着し、他社の同型機と比べてゆとりある空間を確保しています。この機種は、2018年3月にパース/ロンドン線に投入され、機内で長時間を快適に過ごせる工夫が加えられ、航続距離と旅客の快適性を両立する新しさがもたらされます。

カンタス航空は2020年に創設100周年を迎えることから、ドリームライナーの導入は新たな時代の幕開けにふさわしいと位置づけています。同社は、オーストラリアとヨーロッパを結ぶ新たな直行便路線の開設を視野に入れるほか、テクノロジーへの投資を通じ、記念の年を迎える考えです。

787-9は、12月15日(金)からメルボルン/ロサンゼルス線で初の国際線に投入されますが、これを前にクルー慣熟訓練を目的に、オーストラリア国内線の定期便を運航します。また、2機目は12月初旬に受領する予定で、2018年3月までに計4機体制、2018年末には8機体制とする計画です。


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