ボーイングと三菱重工、787コスト削減と協業強化で合意 市場競争力を強化

ボーイングと三菱重工、787コスト削減と協業強化で合意 市場競争力を強化

ニュース画像 1枚目:787の部品輸送、イメージ
© Boeing
787の部品輸送、イメージ

ボーイングと三菱重工業は2017年10月23日(月)、市場競争力の強化に向けた協業関係の強化で合意しました。この合意は、ボーイングの787ドリームライナーの生産で、三菱重工が担当する部位の製造プロセスなどで長期的なコスト削減活動に取り組み、市場競争力の強化と、将来の民間航空機事業を見据えた先進的な機体構造技術で共同研究を進め、両社の関係を強固にします。

ボーイングのケビン・マカリスター民間航空機部門社長兼CEOは、三菱重工の787ドリームライナーの担当部位を中心に、ボーイングと三菱重工が共同でコスト削減と効率改善を推進し、サプライヤーとの協業はボーイングの計画「Partnering for Success」の要となり、競争の激しい市場を勝ち抜き、将来のチャンスを先取りするとの考えを示しています。

三菱重工の宮永俊一社長は、民間航空機事業の市場競争力をさらに向上させ、これまでボーイングと築いてきた737、747、767、777、787、さらに最新鋭の777Xを通じ、40年以上のパートナーシップを強化し、将来機事業での協力の機会を検討していけることを楽しみにしているとコメントしています。

三菱重工は787の製造で、下関造船所大和町工場で主翼を補強するストリンガーを製造しているほか、名古屋航空宇宙システム製作所大江工場で外板など主翼用複合材の部品成形からおよそ30メートルの主翼組立を手がけており、隣接する東名古屋港埠頭から船で中部国際空港(セントレア)に運び、ドリームリフターでボーイングのシアトル、ノースチャールストン工場へ出荷しています。

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