新千歳空港、国際線ターミナルビル施設を再整備 2020年3月末までに供用

新千歳空港、国際線ターミナルビル施設を再整備 2020年3月末までに供用

ニュース画像 1枚目:国際線旅客ターミナルビル増築部、チェックインロビー
© 新千歳空港ターミナルビルディング
国際線旅客ターミナルビル増築部、チェックインロビー

新千歳空港は、国際線旅客ターミナルビルの増築と改修工事を伴う施設再整備を2020年3月末までに実施、工事が完了した部分から順次、供用を開始します。主な工事は、出発ロビーと到着ロビーの施設拡張、チェックインカウンターや保安検査レーンの増設、テロ対策などのセキュリティ強化、免税店などの商業施設の拡充、ターミナルビルの付属ホテル新設です。あわせて、国の整備事業として出国エリアと入国エリア施設の機能を強化します。事業費はおよそ650億円、旅客取扱部の供用開始は2019年8月、ホテル部の供用開始は2020年1月の予定です。

増築・改修により、チェックインカウンター数は現在の47ブースから再整備後は74ブースに拡張されるほか、保安検査レーンは現在の4レーンから9レーン、旅客搭乗橋(PBB)は8基から17基にそれぞれ増設されます。旅客施設の拡張に伴い、出発と到着の荷捌搬送設備をそれぞれ現在の2基から5基に増やします。延床面積は、ターミナル部分がおよそ124,000平米、ホテル部分は4階から8階までおよそ20,500平米です。

ホテル部分は、海外からの富裕層をターゲットとする高級ホテルで、温浴施設や高級レストラン、スパなどを併設し、客室はスタンダードルームから最上級スイートまで、約180室を備えます。

施工者は、旅客ターミナルビル増築とホテルのA工区が大林組を代表企業とする大林・戸田・萩原・伊藤・田中・菱中特定建設工事共同企業体、旅客ターミナルビル増築のB工区は、岩田地崎建設を代表企業とする岩田地崎・JALファシリティーズ・阿部特定建設工事共同企業体、既存の旅客ターミナルビル改修を含む増築部のC工区は大成建設を代表企業とする大成・宮坂・山﨑特定建設工事共同企業体です。

新千歳空港の国際線旅客ターミナルの現行施設は2010年3月に供用を開始しましたが、2016年度の国際線旅客数は272万人、今後の2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピックにあわせた旅客需要の増加にあわせ、施設再整備を行い、旅客増に対応します。

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