ゼロエンタープライズ・ジャパン、零戦「AI-112」の売却先を模索

ゼロエンタープライズ・ジャパン、零戦「AI-112」の売却先を模索

零戦里帰りプロジェクトを進めるゼロエンタープライズ・ジャパンが保有する零式艦上戦闘機22型「三菱3858号」で、アメリカ製のエンジンを搭載する「AI-112(機体記号:N553TT)」が売却先を模索しています。文春オンラインが「零戦、売ります! 唯一の日本人零戦オーナーが決意のお願い」と報じ、ゼロ・エンタープライズ・ジャパンのホームページでも売却決断を表明しています。

「AI-112」は、このA6M3はニューギニアで発見された機体を米国に移送し、プラット&ホイットニー製のエンジンを搭載した機体です。2012年のチノ・エアショーで「AI-112」を含め、零戦3機でフライトした実績もあり、これはエイ出版が「第二次大戦機DVDアーカイブ『零戦小隊』」で販売しました。

「AI-112」はコンテナに搭載され2014年9月に来日、同年10月31日に通関、11月5日未明に入国しました。終戦70周年となる2015年に国内での飛行を目指していましたが、初飛行は整備を行っていた海上自衛隊鹿屋基地で2016年1月下旬で、4月には熊本地震後に慰問飛行を披露しました。2016年は、「レッドブル・エアレース」への参加を目指していましたがこれを断念、岡南飛行場で日本への輸送時と同様に機体を解体し、アメリカへ輸送、2017年にこのイベントでの飛行を実現しました。

ゼロ・エンタープライズ・ジャパンでは機体の維持に年間数千万円の費用が必要で、今後も維持することは不可能と判断し、機体所有権の売却を決断したと説明しています。維持費の支援がある場合は、日本に機体を置いて、飛行活動を続けたいとしています。問い合わせなどは、同社ホームページの連絡先を活用してほしいと呼びかけています。

メニューを開く