仙台空港、東北地域企業の海外出張需要に関する調査報告書を発表

仙台空港、東北地域企業の海外出張需要に関する調査報告書を発表

仙台国際空港と仙台空港国際化利用促進協議会は2017年12月4日(月)、日本政策投資銀行、東北経済連合会と共同で、「2017年度 東北地域企業アウトバウンド旅客調査」報告書を発行しました。

東北6県所在の東北経済連合会また仙台商工会議所会員企業を対象に、海外出張の実態、仙台空港への期待、韓国・仁川空港経由での海外出張の可能性の3点にに関してアンケート調査を行ったものです。

これによると、回答した東北地域企業338社のうち149社が対象期間中に海外出張があり、これら企業の1年間の延べ海外出張者数は3,106人でした。このうち訪問先は、アジア方面が2,393人と最も多く、全体の8割弱を占めており、国・地域別では1位が中国で854人、次いでアメリカ・カナダ・中南米方面が386人、台湾が338人、ヨーロッパ、ロシア方面が261人、タイが258人、ベトナムが218人の順となっています。

なお、出発空港は、成田空港が全体の7割強の2,186人で最も多く、次いで羽田空
港の610人、仙台空港の263人となりました。仙台空港への期待に関しては、新規国際線の就航やアクセス改善などが大きく、新たに就航または増便してほしい方面として、アメリカ・カナダ・中南米方面、シンガポール、タイ、ヨーロッパ・ロシア方面、ベトナムの順で希望が挙げられています。

また、仁川空港経由での第三国を訪問した海外出張を行った企業は全体の1割弱で、経由ルートを利用した海外出張経験者からは、乗り継ぎ、就航頻度、金額によっては利用したいという肯定的な意見が大部分を占めていますが、経由ルートを検討したことがないという企業が5割弱を占めていることから、対象となるルートの周知や比較検討可能なトランジットプランを提示する意義があると結論付けています。

4社はこれら企業からの声を分析し、東北の「プライマリー・グローバル・ゲートウェイ」として「東北を発着する旅客に一番に選ばれる空港」の実現に向けて、今後の仙台空港の運営に活かしていくとしています。仙台空港からは現在、バンコク、韓国・仁川、グアム、上海、上海経由の北京、台北線が運航されています。詳しくは、仙台空港のウェブサイトを参照ください。

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