ANA、2022年度まで国際線で未就航エリア進出や新機材導入進める

ANA、2022年度まで国際線で未就航エリア進出や新機材導入進める

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ANA、国際線拡大イメージ

全日空(ANA)を含むANAグループは2018年2月1日(木)、「2018-2022年度ANAグループ中期経営戦略」を策定、中核となるANAは、「ダントツ品質」とする顧客満足を高める価値の提供を続け、2020年の首都圏空港の発着枠拡大にあわせた国際線ネットワークの大幅な拡大を掲げています。

2022年度に2017年度比150%の収益増加をめざすANAの国際線旅客事業は、羽田と成田の首都圏空港の発着枠拡大に備え、競争力の源泉となる人財の確保と育成、オペレーション基盤の強化を図り、2020年に拡大する発着枠を最大限活用し、国際線ネットワークを拡大します。

ネットワーク拡大は、未就航エリア「ホワイトスポット」のロシア・中央アジア、中東、アフリカ、南米への路線拡大、さらに海外の航空会社との提携を進化させる方針です。

競争力のある新たなプロダクト、サービスも順次、展開します。大型機としてA380を2019年春、ハワイ路線に導入する計画で、これにあわせ新たなコンセプトにもとづくサービスを提供します。さらに、2015年に発注済みの787-10が2019年度から2020年度に、2014年に発注済みの777-9Xが2020年以降に納入される予定で、最新鋭の機材導入で、旅客の快適性の向上につなげます。

ANAの国内線旅客事業は、2017年度と同規模の収益維持を目指していますが、プロダクトやサービスの強化、機材小型化による需給適合で基盤を維持します。すでに導入を開始しているA321neoには、全席にシートモニターを装着しており、この導入を進めます。国内線で主力機材の777、787にも順次、シートモニターを装着するほか、2018年4月から機内Wi-Fiインターネットを無料化し、国内線のプロダクトやサービス向上に取り組みます。

さらに、機材の小型化による需給適合、運賃のイールドマネジメントを推進し、ANAグループの収益基盤を維持すると同時に、国際線と国内線の乗り継ぎ利便性の向上に取り組み、訪日需要の取り込みと、国内線のネットワークを活用した地方創生に寄与する計画です。

なお、フルサービス航空会社では2017年度に保有機247機のところ、2022年度に約280機となる計画です。国際線では事業規模が拡大、国内線は需給適合の促進に必要な機材の導入を進め、777、787、737NG、A320neoファミリー、MRJの省燃費機材のシェアは2016年度末におよそ60%でしたが、2022年度末に約80%まで向上する計画です。

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