F-35静的・落下・耐久性試験が完了、F-35Aは寿命延長の可能性

F-35静的・落下・耐久性試験が完了、F-35Aは寿命延長の可能性

ニュース画像 1枚目:F-35地上試験
© Lockheed Martin
F-35地上試験

F-35ジョイント・プログラム・オフィスとロッキード・マーティンは2018年9月17日(月)、F-35の静的、落下試験、耐久性試験を完了し、この早期結果によるとF-35Aについて耐用年数を延長できる可能性があると公表しました。

厳しい試験では、機体全体の強度と弾力性の検証が実施されており、運用期間中に厳しい環境での動作を保証し、最終的な結果は運用期間中の機体管理とメンテナンスの予測を支援します。

地上試験は実機大の試験機でF-35A/B/Cの3機種について、地上や飛行中のさまざまな負荷条件をシミュレーションを実施しました。F-35の耐用年数は8,000時間で、試験機は2回の寿命分、16,000時間を完了する必要がありました。このうちF-35Aは、機体寿命の3回分、24,000時間をシミュレーションし、機体の要件を大幅に上回り、潜在的な機体寿命の延長と、F-35プログラムへの信頼性を与える結果を納めました。

ロッキード・マーティンは今後、試験結果を詳細に分析し、機体寿命を延長する可能性のあるデータを提出する方針です。これにより、F-35を導入するすべての顧客は将来にわたりコストを大幅に引き下げることにもつながるとコメントしています。

F-35Aの試験機はイギリス・ブラウのBAEシステムズ、F-35B/Cはアメリカ・テキサス州フォートワースのロッキード・マーティンで実施されました。3機種ともカンザス州ウィチタの研究開発機関、国立航空研究所(NIAR)で解体検査を受けます。

メニューを開く