搭乗レビュー
高麗航空60周年記念 北朝鮮アビエーションツアー1レグ目
搭乗写真
総評
9月19日から26日にかけて、北朝鮮に旅行にいってきました。
とはいってもただの旅行ではなく、2012年から毎年行われているイギリスのJuche Travel Services(チュチェトラベルサービス)による、高麗航空全機材乗りつぶしツアーに参加してきました。
高麗航空といえば、北朝鮮唯一の航空会社。経済制裁のため新機材の導入がすすまず、いまだ多くの旧ソ連機材を現役で稼働させています。そんな旧ソ連機の数々をすべて乗りつぶし、さらには撮影をしようというもの。高麗航空全面協力のもと、航空ファンのための特別ツアーです。
飛行機が嫌いだった金正日総書記が2011年12月17日に死去し、最高指導者の地位が飛行機を率先して使う金正恩第一書記に継承された翌年からこのツアーが始まっているのも偶然ではないのかもしれません。
はじまって4年目となりますが日本人の参加者は初ということで、文字通り「一番乗り」してまいりました。
まずは北京から高麗航空JS222便で首都・平壌(Pyongyang)に向かいます。本来はJS151/152便が定期便ですが、我々のためにわざわざチャーター便を用意してくれました。
高麗航空はTu-204-100と-300をそれぞれ1機ずつ保有。このフライトでは長い‐100型です。
2010年に入れたばかりの当社最新機種。機内の設備もA320などと変わりません。しかしながら搭乗した瞬間に聞こえてくる、かの有名な音楽ユニット「牡丹峰(モランボン)楽団」の歌声が独特の雰囲気を作り上げます。フライト中ずっと流れているという噂は本当でした。
機内食はやはりハンバーガー。しかし挟まれているのは以前のような薄っぺらいハムではなく肉厚な照り焼きポーク。味もなかなかです。これも世界最低1つ星エアラインの汚名を払うべく金正恩第一書記がメスを入れたのかもしれません。
2時間弱のフライトで平壌空港RWY35にランディング。着陸時は西側(軍関連施設が存在)のブラインドを閉めるよう指示がありました。
2か月前に新ターミナルが完成した平壌空港(RWY17/35もこれと同時に修繕され運用再開)。PBBがありますがこのフライトでは沖どめ。降機すると目の前にはIL-62、左右にはTu-134,Tu-154,IL-18,An-24,An-148など、このツアーで登場することになる面々が我々を迎え入れてくれているかのようでした。
とはいってもただの旅行ではなく、2012年から毎年行われているイギリスのJuche Travel Services(チュチェトラベルサービス)による、高麗航空全機材乗りつぶしツアーに参加してきました。
高麗航空といえば、北朝鮮唯一の航空会社。経済制裁のため新機材の導入がすすまず、いまだ多くの旧ソ連機材を現役で稼働させています。そんな旧ソ連機の数々をすべて乗りつぶし、さらには撮影をしようというもの。高麗航空全面協力のもと、航空ファンのための特別ツアーです。
飛行機が嫌いだった金正日総書記が2011年12月17日に死去し、最高指導者の地位が飛行機を率先して使う金正恩第一書記に継承された翌年からこのツアーが始まっているのも偶然ではないのかもしれません。
はじまって4年目となりますが日本人の参加者は初ということで、文字通り「一番乗り」してまいりました。
まずは北京から高麗航空JS222便で首都・平壌(Pyongyang)に向かいます。本来はJS151/152便が定期便ですが、我々のためにわざわざチャーター便を用意してくれました。
高麗航空はTu-204-100と-300をそれぞれ1機ずつ保有。このフライトでは長い‐100型です。
2010年に入れたばかりの当社最新機種。機内の設備もA320などと変わりません。しかしながら搭乗した瞬間に聞こえてくる、かの有名な音楽ユニット「牡丹峰(モランボン)楽団」の歌声が独特の雰囲気を作り上げます。フライト中ずっと流れているという噂は本当でした。
機内食はやはりハンバーガー。しかし挟まれているのは以前のような薄っぺらいハムではなく肉厚な照り焼きポーク。味もなかなかです。これも世界最低1つ星エアラインの汚名を払うべく金正恩第一書記がメスを入れたのかもしれません。
2時間弱のフライトで平壌空港RWY35にランディング。着陸時は西側(軍関連施設が存在)のブラインドを閉めるよう指示がありました。
2か月前に新ターミナルが完成した平壌空港(RWY17/35もこれと同時に修繕され運用再開)。PBBがありますがこのフライトでは沖どめ。降機すると目の前にはIL-62、左右にはTu-134,Tu-154,IL-18,An-24,An-148など、このツアーで登場することになる面々が我々を迎え入れてくれているかのようでした。
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初めまして。
面白いツアーですね。
普段ではカメラを持ち歩くことすら厳禁みたいですがよく北朝鮮という国が外国人に対してこのようなことができたなぁ、というのが第一の感想です。
日本人でも参加できるみたいなのでいつかは参加してみたいですね。
普段の何もない状態で北朝鮮に行く勇気は何処にも無いので。
ここで質問ですがこの機内では英語は通じますか。勿論、日本語は通じませんよね。(笑)
初めまして。
コレは興味深い!高麗航空でのフライト憧れてしまいます^^
北朝鮮は何度か渡航を試みたのですが金額的な問題もあって行けず…
高麗航空も写真撮影を許してくれるようになったんですね。
これからのフライトレビュー楽しみにしております!
やさい弁当さん、コメントありがとうございます。北朝鮮旅行客に対する規制は2013年にかなり緩和され、端末機器・カメラの持ち込み制限は事実上撤廃されました。
軍関連施設以外は基本的にはどこでも撮影可能(ガイドが常についているので可否はすぐに聞ける)となっています。
高麗航空をはじめ旅行客が利用する施設ではどこでも英語が話せる従業員を使っています。CAももちろん英語が話せます。金正恩第一書記に代わって以降外貨獲得のために次々と良い意味で刷新が行われており北朝鮮旅行のハードルは国交のない日本国民にとってもかなり低くなっていると言えます。安全面でも生活面でも全く不自由のない北朝鮮旅行。正直イメージが180度変わってしまいました。
Hawaiian Poohさん、コメントありがとうございます。北朝鮮旅行は10万台で行けることもあるようですがやはり20〜30万が相場なのでなかなかポンとは出せませんね。このアビエーションツアーでは計11レグ搭乗しています。一部はひとまとめのレビューにしますが全てのフライトのレビューを載せますので今後の投稿もどうぞご覧ください!
はじめまして。しかばねと申します。
このツアーを数年前から知ってはいたのですが、日本人の参加が出来ないような雰囲気だったので、静観していました。
prince-of-umayadoさんが今回参加されたという事で、興味深くレポートを拝読させて戴きました。
仕事で北朝鮮系の団体が経営する旅行会社(上野駅の近くに有ります)の近くはよく通るので北朝鮮ツアーのパンフレットは貰って帰るのですが、このツアーに関するものは見た事がありません。
よろしかったら、申込方法、日数や行程、料金等を教えて戴けないでしょうか。
しかばねさん、はじめまして。北朝鮮旅行は国交のない日本国民にとっては一見ハードルの高そうですが今となっては全くもってそんなことはありません。アメリカ人が行くことは今なお厳しいそうですが日本人はウェルカムされ難なくビザがおります。
このツアーはイギリスの旅行サービス団体がやっているので日本で紙面上の情報を手にすることはありません。今年は http://www.juchetravelservices.com/the-tours/195-2/english-aviation-tour/ で宣伝がなされました。「Air Koryo tour」や「Juche travel service」などと検索すればトップに出てくるはずです。
サイト内にメールアドレスがあるのでそこにパスポートのスキャンと個人情報を送ったら参加登録完了、ビザの取得は全てあちら任せなのでとても楽です。料金は基本料金1995ユーロ、オプショナルフライトを選択することによって150〜250ユーロずつ加算されてゆき、最終的には35万円ほどになりました。あとは日本から北京までの往復、北京前泊ホテル代、現地でのお土産代など必要になってきます。旅程は北朝鮮で7泊でした。出発前日に北京でミーティングがあるので最低でも10連休をしなくてはなりません。