航空会社 ANA (全日空)
- 国
- 日本
- IATA | ICAO
- NH | ANA
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 4.05 [11,105件]
- アライアンス
- スターアライアンス
搭乗レビュー
2017年帰国旅行4便目-ANAに乗るはずじゃなかったのに・・・
- 口コミ投稿者
- MaplecroftInnkeeperさん
搭乗写真
総評
飛行機が1時間遅延しただけで、ずいぶん意外な展開になるものですね。ワルシャワからスイス航空でチューリッヒ経由で東京に向かうはずだったのが、乗り継ぎ便に間に合わずに困っていた僕を拾って日本まで送り届けてくれたのは、ありがたくも日系のエアラインでした。スイス航空にはブリュッセルまで送り届けてもらい、そこでバトンタッチです。またしてもANAさんに救われたのですね。
ところでANAのこのブリュッセル便は、2015年10月25日に就航したばかりの、一番新しい欧州路線ですね。日本-ブリュッセル間は、かなり古くからベルギーのフラッグキャリアだったサベナ・ベルギー航空が直行便を飛ばしていましたが、2001年に経営破たんで倒産して以来、直行便はありませんでした。ANAはそれまで、欧州ではパリとロンドンに加え、フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフの5都市に就航していましたが、ブリュッセルは欧州6都市目ということになります。だけどドイツに3都市も飛ばしているというのは驚きですね。ブリュッセルは、欧州でもEUやNATOの本部があるなど、かなり重要な都市でもあり、日本からの渡航者も欧州内で15番目に多いということで、この便も、満席とまではいかないまでも、かなり席が埋まっている様子でした。
チューリッヒでもらった搭乗券に印刷されていた席番は23J、ということは3人掛けの真ん中席。うーん、なんとかならないものかと、ゲートの係員さんに通路側席はありませんかと、ダメモトで聞いてみたのですが、やっぱり真ん中席しか空いてませんね、でも後でまた空くかもしれないから搭乗時間に近くなったらまた聞いてみて下さいといわれました。でもこれ以上煩わすのは悪いからおとなしく諦めようと覚悟を決めて搭乗の列に並び、搭乗券スキャンしたら赤いランプがついてはねられ、カウンター搭乗券をもらいなおせと言われて戻ったら、さっきの係員さんがちゃんと覚えておいてくれて、通路側席空きましたよ、って親切に計らってくれました。お陰で、エコノミーの最前列の壁の前の通路側の座ることができ、真ん中席は免れたのです。
機内入ると、もう帰国したような、安心した気分になりました。CAさんたちもとても丁寧で親切で、さすがに教育が行き届いている日本のキャリアだと思いました。ただ機内食に関して少し言わせてもらうと、メニューの2つの選択肢から僕の選んだのはビーフカレーでしたが、これは「和食か洋食」の選択で、「洋食」とみななされている方にあたります。が、そもそも「カレーライス」は欧米人になじみのある洋食ではなく、あくまで和製洋食ですし、これに蕎麦までついているのですから、このメニューを「洋食」と位置付けるには無理があります。ANAのビジネスクラスでは素晴らしい洋食を出しているのに、エコノミーではこんなふうに、何でも日本人に大衆受けすればいいというような感覚なのがやや残念ですね。(ビーフカレーの方はパンも配られていましたが、なぜか僕だけ飛ばされてしまいました。蕎麦もご飯もあるところに、さらにパンなど要らないので別に構いませんが。)それと、トレーの上に、上に置いてあるものが滑らない加工を施したシートが敷いてあるのはいい思考だと思いますが、ちょっと度が過ぎていて、かえって何でもベタベタとくっついてしまい、扱いにくかったです。その反面、メインディッシュの方は、平たいお皿の上に容器が置かれていて、お皿の上でスルスルと滑ってしまい、フォークとナイフを両手で持って食べていると、イライラしました。
2食目の朝食にベルギーワッフルがついていたのは、ブリュッセル便らしさを強調しているようで、好感が持てました。
まあ、細かいことを言い出すときりがありませんが、とりあえず無事に日本に着けて何よりでした。成田に着いて、果たして預けた荷物はどうなったんだろうかと心配しましたけど、不思議にもちゃんと自分が乗った振り替え便にいっしょに乗ってきたようで、すぐに出て来ました。ただでさえほんの1週間足らずの滞在時間しかないところで、ほとんど丸一日到着が遅れてしまったのは不本意でしたが、まあこんな意外な便に乗れたことは、それはそれで楽しかったですし、大変お世話様でしたという気持ちです。
ところでANAのこのブリュッセル便は、2015年10月25日に就航したばかりの、一番新しい欧州路線ですね。日本-ブリュッセル間は、かなり古くからベルギーのフラッグキャリアだったサベナ・ベルギー航空が直行便を飛ばしていましたが、2001年に経営破たんで倒産して以来、直行便はありませんでした。ANAはそれまで、欧州ではパリとロンドンに加え、フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフの5都市に就航していましたが、ブリュッセルは欧州6都市目ということになります。だけどドイツに3都市も飛ばしているというのは驚きですね。ブリュッセルは、欧州でもEUやNATOの本部があるなど、かなり重要な都市でもあり、日本からの渡航者も欧州内で15番目に多いということで、この便も、満席とまではいかないまでも、かなり席が埋まっている様子でした。
チューリッヒでもらった搭乗券に印刷されていた席番は23J、ということは3人掛けの真ん中席。うーん、なんとかならないものかと、ゲートの係員さんに通路側席はありませんかと、ダメモトで聞いてみたのですが、やっぱり真ん中席しか空いてませんね、でも後でまた空くかもしれないから搭乗時間に近くなったらまた聞いてみて下さいといわれました。でもこれ以上煩わすのは悪いからおとなしく諦めようと覚悟を決めて搭乗の列に並び、搭乗券スキャンしたら赤いランプがついてはねられ、カウンター搭乗券をもらいなおせと言われて戻ったら、さっきの係員さんがちゃんと覚えておいてくれて、通路側席空きましたよ、って親切に計らってくれました。お陰で、エコノミーの最前列の壁の前の通路側の座ることができ、真ん中席は免れたのです。
機内入ると、もう帰国したような、安心した気分になりました。CAさんたちもとても丁寧で親切で、さすがに教育が行き届いている日本のキャリアだと思いました。ただ機内食に関して少し言わせてもらうと、メニューの2つの選択肢から僕の選んだのはビーフカレーでしたが、これは「和食か洋食」の選択で、「洋食」とみななされている方にあたります。が、そもそも「カレーライス」は欧米人になじみのある洋食ではなく、あくまで和製洋食ですし、これに蕎麦までついているのですから、このメニューを「洋食」と位置付けるには無理があります。ANAのビジネスクラスでは素晴らしい洋食を出しているのに、エコノミーではこんなふうに、何でも日本人に大衆受けすればいいというような感覚なのがやや残念ですね。(ビーフカレーの方はパンも配られていましたが、なぜか僕だけ飛ばされてしまいました。蕎麦もご飯もあるところに、さらにパンなど要らないので別に構いませんが。)それと、トレーの上に、上に置いてあるものが滑らない加工を施したシートが敷いてあるのはいい思考だと思いますが、ちょっと度が過ぎていて、かえって何でもベタベタとくっついてしまい、扱いにくかったです。その反面、メインディッシュの方は、平たいお皿の上に容器が置かれていて、お皿の上でスルスルと滑ってしまい、フォークとナイフを両手で持って食べていると、イライラしました。
2食目の朝食にベルギーワッフルがついていたのは、ブリュッセル便らしさを強調しているようで、好感が持てました。
まあ、細かいことを言い出すときりがありませんが、とりあえず無事に日本に着けて何よりでした。成田に着いて、果たして預けた荷物はどうなったんだろうかと心配しましたけど、不思議にもちゃんと自分が乗った振り替え便にいっしょに乗ってきたようで、すぐに出て来ました。ただでさえほんの1週間足らずの滞在時間しかないところで、ほとんど丸一日到着が遅れてしまったのは不本意でしたが、まあこんな意外な便に乗れたことは、それはそれで楽しかったですし、大変お世話様でしたという気持ちです。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 20D
- 搭乗クラス
- エコノミー
- 区間マイル
- 5,870
- 出発予定時刻
- 21:10
- 到着予定時刻
- 15:35
- 予定飛行時間
- 11:25
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MaplecroftInnkeeper様
たびたびすみません、HB-JMBでございます。
>だけどドイツに3都市も飛ばしているというのは驚きですね。<
全日空がドイツに3都市というのは、以下に示す経緯から照らすと道理にかなっているのではと思われます。
全日空とルフトハンザ航空は両社で日欧線共同事業を行っているというほど深化した提携を行っております。ルフトハンザ航空のハブはフランクフルトとミュンヘンのダブルハブとされていますから(もちろんグループ全体で見れば子会社のオーストリア航空のハブであるウィーン、SWISSのハブのチューリッヒ、ブリュッセル航空のハブであるブリュッセルもありますが、本体のルフトハンザだけに絞ってということで)、そこに提携する全日空が両方乗り入れるということは自然な流れのように思われます。ルフトハンザがフランクフルトとミュンヘンのダブルハブ戦略にしている理由としてよく言われるのは、フランクフルト空港のキャパシティーの制約上、ハブはもう1つ必要でということで空港の制約が比較的少ないミュンヘンが選ばれているようです(ミュンヘンは成田空港建設時のゴタゴタの二の舞にならないように徹底的に研究して、いわゆる反面教師にして造った空港とさえ言われている新しい空港なので、ドイツ他都市の空港よりは運航上の制約は少ないようです。とはいっても騒音及び周辺環境を保持するという観点よりドイツではどの都市の空港でも深夜早朝帯の離着陸は基本的には禁止されておりますし、運用可能時間帯でも騒音や環境上の制約はいろいろとあるようで、アジアや中東の24時間空港とは様相は違いますが・・・)
JALは1960年代とか1970年代とかにはルフトハンザ(もちろん西側の)支援を受けハンブルクやデュッセルドルフに乗り入れはあったようですが、いつの間にかフランクフルトだけになります。もっともフランクフルトも首都ではないものの金融関係・ひいては経済面の重要性の高い都市ですから、(航空会社の商業的には)十分にペイする就航地点と言えます。ルフトハンザ(新旧共に)、2000年代まではフランクフルトしか日本線がありませんでしたし、全日空が就航したときもフランクフルトがドイツ内就航地点に選ばれており、日独路線のドイツ側就航都市はフランクフルトのみという状態は2000年代半ば近くまでは続くこととなります。
2000年代半ばになり、ルフトハンザがフランクフルトとミュンヘンのダブルハブを目指す方針が鮮明になってからようやくルフトハンザが東京(当時はまだ成田。羽田の昼間スロットを得てからは羽田)~ミュンヘン線を開設(たしか開設時は成田のスロットが暫定B滑走路使用だったためA340-300にて開設)してドイツ2都市目の就航となります。成田のB滑走路が2500m化してからルフトハンザも機材をA340-600にすると共に、ルフトハンザと日欧路線で共同事業を行っている関係から全日空も東京(当時は成田、羽田の枠を得てからは羽田)~ミュンヘン線を開設することになります(最初はB777-200ER,のちにB777-300ERが使われるも輸送力過剰と思われB787-8に小型化するも昨年だか一昨年あたりからはB787-9とちょっと大型化)
日本~デュッセルドルフ線開設の経緯については長くなるので、次のコメントに書きます。
長々と恐縮ですが。HB-JMB
MaplecroftInnkeeper様
たびたびすみません、HB-JMBでございます。またレビュー本題とはちょっとそれると思われる書き込み失礼します。
さてさて、先のコメントのデュッセルドルフ線についての続きを
デュッセルドルフについては、欧州最大の在留邦人がいる州の中心都市であることから(家族ごと赴任するケースが多くパリやロンドンにいる在留邦人の数よりも多いとされるほど)、むしろ今まで両都市を結ぶ直行便がなかったのが不思議なほどと言われております。
ドイツ側も日本側の商工関係者からはその在留邦人数から日本からデュッセルドルフへの便の就航は望まれていて、また商業的にペイする可能性はあるとは言われていたものの、JALでも(JALが1960年代とか1970年代には一時乗り入れはあったものの、正確な時期ははっきりしないもののもう1980年代には乗り入れ取り止めになっていたようです)ANAでもドイツ側航空会社でもこの路線の運航計画は長らく存在しませんでした。
そんな中2000年代後半にようやくルフトハンザが(在留邦人の多さに着目し)、東京(成田)~デュッセルドルフ線をA340-300で週3~4便程度で計画するも、2010年代(たしか2010年だか2011年だか)のはじめに実際に就航することなく計画が中止され、その数年後(たしか2012年だか2013年だか)に全日空がB787-8を使って毎日運航することとなって今に至るという路線であります。全日空による路線開設にこぎつけられた要素としては
1.ルフトハンザと全日空は日欧路線で共同事業を行うほど深化した提携を行っていること
2.全日空に中型機で両路線をノンストップかつ高効率で運航できる787-8という機材をフリートに有していたこと(つまり、ルフトハンザではA340-300で週4便程度という計画だったことから、おそらく全日空でも毎日運航の場合747-400とかB777のペイできないが、767程度のサイズで成田~デュッセルドルフをノンストップ運航できる機材があればペイできる可能性があると考えていたところ、787-8という適当な機材がフリートにあった)
3.この路線の開設を実施する直前に、羽田が再国際化し、昼間の国際線が運航可能となり、成田のスロットに余裕ができていたところに加え、羽田空港への対抗上、成田空港でも今まで便のなかった地点に成田から新たに就航すると成田空港会社より何らかのインセンシブを受けられると言われていたこと。ちなみに日独どちらの航空会社も一定の数は羽田発着ドイツ路線を就航することを認めることで航空協定がまとまり、ルフトハンザと全日空ではこのときフランクフルト・ミュンヘン線を羽田発着に変更することになる。
4.どういう経緯だかは知らないが、デュッセルドルフ空港のスロットが認められたこと。
成田~デュッセルドルフ線は今年からか昨年冬ダイヤからか欧州全般の情勢が良好とはいえないにも関わらず、需要増加により787-8から787-9へ機材が大型化するなど商業面でも成功をしていると言えるようです(ちなみに例の787バッテリートラブルのときには、一時的に777-200ERを使ったとされていて、たしかに787-8よりは大型ですが、イレギュラーでの機材変更なのでここでは割愛)
ANAの成田~デュッセルドルフ線の就航がそれなりに商業的な成功を収めて以降、新型の中型長距離機材でアジアからデュッセルドルフへの乗り入れを新たに行うようになったのは、シンガポール航空とキャセイがあります(使用機材はB787ではなく、両社ともA350ですが)。この両社ともANAの成田~デュッセルドルフ線の成功があったことが路線開設の背景の1つなのではと思われます(万一当初の搭乗実績がよくなくても、香港やシンガポールには日本企業は少なくなく、そこに向けて営業すれば席を埋められる見込みは立つし、日本路線とこの路線を一体にした航空券を発売すれば売れる目処も立ちやすいというこもあるとは思いますが・・・。在留邦人の数からしても特にドイツ発日本への里帰り航空券の需要は、いくらデュセルドルフ乗り入れでは先行しているターキッシュやエミレーツなどがあっても、SQやCXなら日本での知名度を考えればそこへ割り込んでも規模はともかく商業的にはペイできる余地は十分あるので)
さらにいうと、ANAは成田~ブリュッセル線を787-8で開設するに至る背景の1つとして、成田~デュッセルドルフ線の成功があったものと思われますから、成田~デュッセルドルフ線開設のインパクトは決して小さくないものと考えております。
余談ばかり長くて恐縮ですが、ご参考まで。HB-JMB
MaplecroftInnkeeper様、HBーJNB様
DUS線は今までなかったのが不思議なくらいですよね。本当に日本人駐在員が多いですから。。。日系キャリアを好みそうな人たちですし。
私はFRAが敵地となってるのJLあたりが就航するのではと勝手に考えていたのですが、NHが運航を始めました。JLにもチャンスな気が。。。