Rating: 3
Author: westtower

航空会社アシアナ航空

国: 韓国
IATA | ICAO: OZ | AAR
メンバー評価: 搭乗レビュー 3.81 [558件]
アライアンス: スターアライアンス

搭乗レビュー
#0763 (I0574) どうなるアシアナ航空、合併か存続か!? 乗りたい方はお早めに

航空会社: アシアナ航空
便名: OZ1045
エコノミー

搭乗日: 2018/09
路線: 金浦(ソウル) → 羽田(東京)

機体記号: HL7747
機材: Airbus A330-323X

総評：3: 3ッ星

機内食・ドリンク: 3ッ星
座席（シート）: 3ッ星

機内スタッフサービス: 3ッ星
エンターティメント: 無評価

トイレ・洗面台: 無評価
機材コンディション: 3ッ星

地上サービス: 3ッ星

口コミ投稿者: westtowerさん

アクセス数: 1,296
投稿日: 2022/05/22

搭乗写真

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順調に飛行し、羽田空港に到着

総評

第3の故郷ベトナムからの帰国は韓国経由を選択、ソウルでストップオーバーし、アシアナ航空で金浦(GMP)から羽田(HND)に飛びます。

大韓航空でのサイゴン(SGN)から仁川(ICN)へのフライトの様子はこちら
#0762 (I0573) 近くて遠かった未踏国韓国に初上陸。ナッツリターン事件のイメージ払拭の大韓航空

【キャリア】
今まで122社のキャリアに搭乗する機会を得ましたが、メジャー級のアシアナ航空の利用は意外にも初めて。スカイトラックス社の格付けで、実質最高評価の「The World's 5-Star Airlines」の認定を得たこともある準フラッグ・キャリアですが、2019年資金繰りの悪化により錦湖アシアナグループがアシアナ航空の売却を決定（子会社LCCのエアプサンとエアソウルも売却）、2020年傷口に塩を塗る様にCOVID-19感染拡大の影響で日本路線全休を含め国際線の9割以上が運休するなどして万事休し、2023年を目途に大韓航空に吸収合併されることが発表されました。
然しまだすんなりとは行かないようで…詳しくはトピックス欄に記します。

【チェックイン】
仁川国際空港鉄道でソウル駅から20分で到着、至極便利なアーバン空港です。
NH*Gの優先カウンターでさくっとチェックイン。

【ラウンジ】
スタアラGの専用か他アライアンスとの共用か確認不足でしたが、兎に角ラウンジに入室。サンドウィッチとマフィンの軽食をいただきながら、少ないながらもトラフィックやゴルフチャンネルを眺めながら過ごしました。

【搭乗】
定刻の25分前に搭乗開始、定刻にドアクローズ。全てが順調でした。

【搭乗機・機材コンディション】
機番 HL7747
機材 A 330-323X
2006年11月初飛行
2006年12月 OZ登録
機齢 11.8歳（搭乗時）
コンフィグレーション Layout 01
コンディション良好
エンジン 2 x PW PW4168A

【機内概況・座席（シート）】
トラベルクラス（252席）
アブレスト 2＋4＋2=8（基本）
シートピッチ約33㌅
シート幅約17.7㌅
リクライニング不明（通常のFSCのレコノミークラスシートと同レベル）
自席ポートサイド窓側 Bコンバルクヘッド 10A

ビジネススマーティウム（30席）
2＋2＋2=6アブレスト
シートピッチ約58㌅
シート幅約26.5㌅
リクライニング 168°

【機内食・ドリンク】
・チキン南蛮ブロッコリー添え＋ピラフ
・グリーンサラダ
・ブルーベリチーズケーキ
・ロールブレッド
・キットカット
・アップルジュース

【客室乗務員】
何かトラブルがあったのでしょうか、搭乗案内中にL2ドア付近であたふた感がありました。
接客やサービスに関しては特に印象に残っていません。

【エンターティメント】
使用せず
機内誌は”ASIANA”

【トイレ・洗面台】
使用せず

【総評】
初搭乗にして特にトピックスもなく平穏なフライトでした。言葉を変えると、また乗りたいと思わせる＋αもありませんでした。
尤も、また乗りたいと希望しても乗れなくなる日が近い将来やってくるかもしれません。

【トピックス】
前述の通り、錦湖アシアナグループの事業再編の一環としてアシアナ航空が切り売りされ、大韓航空に吸収合併されること、また大韓航空の「KOREAN AIR」ブランドに統一されることが発表されました。
日本でも全日本空輸と日本航空の合併論がないことはありませんが、韓国ではその2大キャリアの合併が現実のものなってしまいました。その暁には、2社と傘下のLCCを含む保有機数は310機程度となり、アジアでも中国の大手3社に続く規模の大航空グループが誕生することになります。

しかし実現までの道のりは未だ紆余曲折ありそうです。
巨大な大手2社の統合は、独占禁止法への抵触など課題も指摘されています。事実、米法務省が、審議レベルを引き上げたことで、両社の合併に対して厳しい承認条件を提示する可能性が高くなったと報道されています。
異なる所属アライアンスはどうなるのか。アシアナの現有路線を大韓航空が引継ぐと、アジア圏と北米間で強大なスカイチームネットワークが誕生し、相対的にスターアライアンスの地位は低下してしまうでしょう。
重複する北米航路（サンフランシスコ、ホノルル、ニューヨーク、LA、シアトル線）や日本路線の一部スロット返上や、余剰機材の売却や再編等々も含め、課題山積の両社の合併は棘の道。しかもCOVID-19により財務的に傷ついたのは大韓航空も同じこと、引き受ける側も胆力と覚悟が必要でしょう。

個人的には、アシアナ航空は大韓航空と切磋琢磨するよきライバルとして存続してもらいたいですが、行く末は予断を許しません。
悔いのないように乗りたい方は早めに乗っておきましょう。