チャイナエアラインのB777-300ERで夕刻の成田より船出。ダイナスティックな食事と熟練サービスでゆったりな東シナ航路。 - チャイナエアライン(中華航空) 口コミ・評価

航空会社 チャイナエアライン(中華航空)

2024年04月06日に撮影されたチャイナエアライン(中華航空)の航空機写真

© うらしまさん

チャイナエアラインは1959年12月16日、運航を開始しまし...
台湾
IATA | ICAO
CI | CAL
アライアンス
スカイチーム

搭乗レビュー
チャイナエアラインのB777-300ERで夕刻の成田より船出。ダイナスティックな食事と熟練サービスでゆったりな東シナ航路。

航空会社
チャイナエアライン
便名
CI105
ビジネス
搭乗日
2018/02
路線
成田(東京) → 桃園(台北)
機体記号
B-18055
機材
Boeing 777-36N/ER
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
4ッ星
座席(シート)
5ッ星
機内スタッフサービス
4ッ星
エンターティメント
5ッ星
トイレ・洗面台
5ッ星
機材コンディション
4ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
Harry Lennonさん
アクセス数
741
投稿日
2018/02/11

搭乗写真

  • 写真の種類:座席(シート)
    ウインドウシートは、少し外側を向いた... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    成田第二ターミナル、商業施設エリアよ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    チェックイン開始は出発2時間前から、... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    出発当日の午前中にアプリからEチェッ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    71番ゲートすぐ近くの、ラウンジへの... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    エスカレータを降りてすぐ後方にある、... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ラウンジ内部は縦長でこれまたシンプル... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ホットミールはピリ辛の焼きそば(中華... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ウォーマーに入っているペストリー類。... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ワインは白がシャルドネ、赤がピノ・ノ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ソファ席より。ブッフェコーナーを望む... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    一番搾りで決戦の火蓋を切りました。さ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    何気にお気に入りだったのが、写真右の... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    締め的な方向で。カットフルーツは個別... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    窓際にも数席設けられていて、すぐ右に... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    現時点で10機あるCIのB773兄弟... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    自席はAコン一番右後ろ、6列目のK1... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    B777-300ERのCクラスキャビ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    オレンジ、アップル各ジュース、もしく... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    Aコンパートメント最後方、写真左奥が... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    窓側のサイドテーブルは、すぐ下にある... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    レッグルームは、奥に行くほど軽いスロ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    通路側には、写真のように基本低くなっ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    肘掛け自体も、奥側のスイッチを押しな... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    タキシング開始、安全設備の説明が流れ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    読書灯を点けた状態。LEDでかなりの... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    安定飛行に入る頃、外に目をやると東京... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    この辺り(愛知上空)でファーストドリ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    アルコールオーダーについてくるスナッ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    機内食はワンセットでトレーに乗せられ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    デザートはフルーツに加えて、アイスク... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    台湾シングルモルトウイスキーのカヴァ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    食事がひと段落して九州上空あたりを通... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    3Dフライトマップによると、もう少し... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    コクピットビュー。台湾北部沿岸あたり... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    桃園空港に無事着陸、T-2の北側のス... 続き

総評

台北の友人が、こっちも珍しく寒いから気をつけておいで!と助言してくれるのを聞きながらも、そもそも出発までの間に日本でインフルエンザの毒牙にかかるのが一番怖かった、今回の旅の準備期間。しかし、年始の初詣できっちりと念入りに神様のご機嫌を伺っておいたわたくし、無事にこの日を迎えるに至りました。お賽銭をケチらないで本当に良かった。本当に。。
関東への大寒波到来によりタキシング中の飛行機もスリップしました、みたいな真っ白な画面のニュースから約二週間。成田の第2ターミナルに隣接するP2パーキングにクルマを停めエレベータを待つ間は外気の寒さに身震いもしたけど、それにしても数日前のインフラ大混乱が嘘のようなカラッとした快晴。これぞ関東の冬のあるべき空、と言わんばかりの青色と天の高さに、なんとも言えない至高の安心感をもらいながら連絡通路を歩き、出発階へと向かいました。

今回は僕の2018年最初の空旅。極短のスケジュールとはいえ、久々に海外に出向け、しかも便も自由にチョイスできる個人旅(前回の台湾行きは半分仕事だった)ということで、旅人魂を起爆剤にし(笑?)、庶民ながらも少々奮発してビジネスにしちゃいました。まあ、台北行きということで近距離ですしね。。
今や両手を使っても数え切れないほどのキャリアが成田から便を飛ばしている台北線。こんな機会、じゃあ折角だからビジネスで面白そうな会社を選ばない理由はありません。そうです、スタアラ派な僕もダントツでチャイナエアラインでした。
 往路 17:45成田発 CI105便 B777-300ER
 復路 13:30成田着 CI100便 A350-900XWB
でほぼ決まりました。チャイナエアライン自社サイトからポチリ。まあ、その決済数日後にセールが始まったのは悲しいから忘れようと思ってます。笑
ちなみに2月ももう少し遅い時期だと、CI105便にはB747が数日ピンポイントで充てられていましたが、これはきっと旧暦正月の需要のため。ジャンボのアッパーデッキも乗ってみたいなあと誘惑されましたが、そんなゴタゴタな時期を狙って他所に赴くのも相当大変でしょうし(特に桃園のイミグレ)、やっぱり僕は新仕様ビジネスキャビンが気になり、上記の2機種による駅伝を選択しました。

がしかし、旅自体の本質に関係のないそうゆう便の選び方をすると、今度は機種が変わらないか当日まで気になって気になって(しかも誰にも共感してもらえない笑)、食事もなんだか喉を通らず、図らずとも少しだけダイエットに成功しましたが、結論を正直に申せば今回の往復の美味しいご飯(ラウンジ含む)で元通り。人生ってチーター先生が歌っていた通りですよね。。

さてさて、今回を機に初めてチャイナエアラインのアプリをDLし、当日までのフライト確認(ここにアサイン予定の機種も出てくるので、気になる笑。)、および搭乗24時間前から可能なEチェックイン、そしてボーディングパス機能、これらを駆使してみました。結果的には、紙航空券・紙搭乗券で旅を始めた世代の自分は、乗るまで終始落ち着かず。本当にこのスマホの画面だけで国際線乗れるの?という一抹の不安が。笑
ただやはり、これに慣れたら相当便利でしょうね。一番実感したのは、搭乗2時間前に手続きカウンターが開くよりも前に、それをスルーして出国手続きできてしまうことです。今回チェックインバゲージがなかったから可能だった訳ですが。
保安検査はプライオリティ・ゲートから手早く通過し、イミグレもほとんど並ばずあっという間にエアサイドに来れました。

チャイナエアラインは成田に自社ラウンジを所有しているので、お昼ご飯をわざとらしく抜いていた僕は、自然と吸い込まれるように足が向かいます。北側のイミグレを出てすぐ目の前、T2本館とサテライトの付け根の71番ゲート付近、ショップ裏側に階下に降りるエスカレータがあり、その先にラウンジ入り口があります(詳しくは↑写真に)。
ここのレセプションのスタッフさんに、入場のためアプリのボーディングパス画面を提示すると、「これで搭乗まで間違いなく進めますが、チェックインカウンターに寄られていないので、ゲートでパスポート有効期限の確認をお願いすることになるので、搭乗開始より少し早めにゲートにお越しください」というような旨を教えてもらいました。チケット購入時はダイナスティ会員としてパスポート情報は登録してあるし、今さっきイミグレも通過してきたわけですが、なるほど、でも搭乗当日に当社がパスポート照合してないのはダメですよね。

すでに長ったらしい蛇足レビューになってるので、ラウンジの中身に関しては写真に説明を加えます。ゆっくりさせていただいた後、パスに記載されている搭乗時間17:15の10分前くらいにゲートへと向かいました。本館左端に近い74ゲートに集まっているたくさんの人達、さすがのB773のキャパを実感する瞬間です。先ほどの通達どおり、ゲートの係員さん(JALのGSさん)にパスポートを確認してもらい、さあ、いざ機内へ!テンションの上がる時間ですよね。

トリプルセブンという機材の大きさを感覚的に知れるのは、やっぱり前方ドアから機内に入った瞬間かもしれません。奥側の通路までの奥行きが広い。普段、国内利用で踏み入った時も頼もしさを感じるけど、国際線のキャビンはまた一味違った趣があるってもんです。
自席は奥側通路をコンパートメントエンドまで進んだ6列目、窓側、後ろはトイレになるK16。日が長くなってまだまだ明るい17時台の外光が、そっと二つの窓を経由して差し込んでいる、木目調の新仕様シートです。そんな光をさりげなく浴びて、ややメタリックにも見える輝きを放つクッションがまたエレガント。ワンタッチで跳ね上がり収納スペースにもなる広めの窓側サイドテーブルは、角にデスクランプも置かれ、なるほど、ウッディで東洋的なキャビンのデザインと相まってダイナスティ(王朝)たる雰囲気です。ラウンジのために昼食を抜くような輩は、生涯、ダイナスティックな資格はないかもしれないけど。。

ともかく、無事に当機はプッシュバックを開始、と同時に安全説明のVが流れ始めました。17:50の事だったので定刻を5分ほど押した模様。この直前、機内モードにする前にたまたまアプリを見たのですが、フライトスケジュールがちゃんと遅延を反映していて、出発時間が変わっていた事に細かさを感じました。
機内ではCクラス担当のベテラン的な女性CAさんたちが諸々の確認を遂行、ウェルカムドリンクもさげてくれて、成田ならではの長いタキシングを有効に慌てることなく使っているようでした。
T-2のゲート74から、ぐるっとサテライトを回り込みA滑走路南端まで、途中のウェイティングも含むと30分の自走の旅。離陸のために巨漢GEエンジンが唸りを上げる頃には、とっくに成田に夜の帳が降りていました。18:17頃、クリスマスのイルミネーションのように色とりどりに綺麗な夜のエプロンを見送りつつ、北に向かって離陸しました。欧米路線がメインの長距離ランナーが滞空時間3時間ちょっと分のガスしか積んでないからなのか、フリートとしての元々の余裕なのか、なんとも軽々と舞い上がったような印象でしたが、エンジンより前に座らせてもらってる事の感覚の違いもあるのかな。うるさいと聞く当エンジンも、すごく落ち着いたトーンで安心感もありました。

とにもかくにも、この機材を選んで良かったと思ったのは、夕方以降の薄暗くなる時間帯と、このキャビンの落ち着いた雰囲気がぴったりでムード抜群な事です。新仕様キャビンは復路のA350にも設置されていますが、B777の方が気持ち暖かく落ち着いたカラーで造られており、ランプを灯した夜の書斎のような演出は最高です。短時間ながらも、ちょうどディナータイムを雲の上で、そしてこのシートで過ごせるというこの便、改めてエクセレントな選択をしたものです。
さあ、東京湾が見えてきたあたりでバーメニューが配られました。

そういえば、ウェブ予約した際に機内食もセレクトしておいたのでした。CAさんが英語でその旨を確認してくださり、ドリンクだけを注文。久しぶりの国際線のワインリストに、すでに心はスパークリングワインの泡のように踊っていました。頼んだのはスティルの白ワインですけど。笑
近距離線とはいえリストには泡×1、白×3、赤×3、ポート×1と、選択肢も贅沢。ウキウキで一杯目はニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランに。
ドリンクがやってきたのは名古屋上空あたり、と、少々時間はかかっていた印象でしたが、手際よく丁寧にサーブしてくださり、その後はおかわりもこまめに聞いてくれました。通りかかった担当以外のCAさんにオーダーしてもパパッと連携していて、さりげなく担当の方が持ってきてくれたり。所作にもデリカシーが感じられ、こちらの居心地はとても快適。

ちょっと前に乗ったYクラスでのサービスも総じて、チャイナエアラインはやっぱりマイナス点を探すのが難しい素敵な空間を提供してくれますね。そもそも僕は粗探しするために乗るアマチュア審査官ではないので、よっぽど不快な思いをしない限りはどんな機内空間も文句なしなのですが。そう、本来はレビューすること自体がふさわしくない人間かもですね笑。

しかし、オンリストしているワインがどれも美味しく、個性も光っていて、バランスもとれている。これだけでフライング・ワインラバーが幸せにならない訳がありません。食事も写真にあげたように味・量ともにグッド。デザートまでいただいて苦しすぎない流れ。また次回利用して別メニューにチャレンジしたくなる経験をくれるなんて、ああ恐い。罪です。笑

ディナーに約一時間をかけて、鹿児島上空あたりでデザートを平らげました。食後のコーヒーの後、台湾ウイスキーをオンザロックで頼んだのはトイレに寄った帰り。B777のビジネスは、中間ギャレー部にスカイラウンジと称するバースペースがあり、自分の席の真後ろに当たります。そこのトイレを利用し、その後で覗いてみたのですが、残念ながらこの短距離路線では解放していなかったようで、CAさんたちのサービス用に物が置かれ、業務利用されているようでした。そのかわり、すかさず要件を聞いてくださり、お席にお持ちしますよ、という事でのオンザロックです。樽の香りが効いていて爽やかで美味しい。もう直ぐしたら目の前に広がってくる台湾の、切り立った山々と清流を思わせるような黄金色の銘酒。この便で頂けて良かったです。

お腹もふくれてホロ酔い加減もいい感じになり、現地の情報などを確認して過ごしていると、21:10(台湾時間20:10)ころに機長からのアナウンスが入り、いよいよ愛しい場所が近づいてきてる事を感じます。タッチセンサーも繊細な3Dフライトマップに描き出されている、よくできたトリプルセブンのグラフィックと、次第に大きくなってくる前方の台湾に目をやって楽しんでいました。コクピット風の表示は高度や速度も出てきていて、なんともマニアックですよね。もし女性が隣の席でこのコクピットに見入ってたら、ちょっと気になってしまいそうです。笑

シートベルトサインが点灯したので、軽くリクラインしていたシートを起こし、スリッパから靴を履き直し、肘掛け(お気に入り)を押し込んで戻し、と、着陸に備えます。少し斜め前を向いているこのヘリンボーンシート、着陸や離陸の時不思議な感覚なのかなあとか想像してたんですが、普通に正面向いてるのと変わりませんでした笑。こうなると、いつかはエティハド航空とかにある真後ろ向き離着陸も経験したいですね。
さて、そんなこんなであっという間の空の旅の終焉となりました。台北市から西へと丘稜を越えたところにある桃園空港、そこへのアプローチはさらに西廻りからのものとなったようで、台湾北部沿岸まで日本から斜めに到達した当機は、沿岸部あたりでぐるっと反時計回りに旋回、その途中でギアを出し、高度をグッと下げて、西から滑走路へと向かいます。

エプロンを照らすライトも白くまばゆい桃園空港にふわりと、そして堂々とランディングしたのは、時間にして21:55、台湾現地時間だと時計を一時間戻しての20:55でした。空の上での最終アナウンスの通り、雨は上がっていましたが、おそらく降ったり止んだりを繰り返していたのでろうエプロンの湿り気が、沖縄に着いた時と同じような曇った窓の向こうに見て取れました。スポットまで10分ほど自走して着いた先には、世界中どこにでもやってくるターキッシュの赤い尾翼や、同じ土俵のライバルたちの緑のカラーリングが、闇夜に明るく照らし出されていました。廻りめく夜の旅情の端っこに、また今回も流れ着いたようです。大好きな国に再びやってきました。
4時間快適だったダイナスティ・シートとお別れするのも憚られますが、なんといっても帰りのA350も同様ですから、ありがたすぎます。楽しみすぎます。。
ベテランCAさんたちにもお礼を告げて機外に出て、そして改めてB777という魅惑のナイスバディを拝み、、たかったのですが良いアングルがなく。笑 もう夜で暗いし諦めもついたので、さっさと入国の列に並びました。
さささ短い滞在を満喫します。人もまばらな深夜近くのMRT、それを降りた台北駅で土砂降りに遭わなければホテルまで100点の行程でしたが、そうは問屋が卸さないのが旅の面白さとゆうことで。。

それにつけても良い空の時間でした。近距離フライトとはいえ手抜かり無しの充実のサービスでした。復路のCI100便、A350-900搭乗記も追って筆を取りたいと思います。
皆さんも2018年、心から良い旅を。

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