2018年秋の旅5便目-無国籍化はエアラインだけじゃなかった・・・ - デルタ航空 口コミ・評価

航空会社 デルタ航空

羽田空港 - Tokyo International Airport [HND/RJTT]で撮影された羽田空港 - Tokyo International Airport [HND/RJTT]の航空機写真

© まいけるさん

デルタ航空は、1929年6月17日、テキサス州ダラスから単葉...
IATA | ICAO
DL | DAL
アライアンス
スカイチーム

搭乗レビュー
2018年秋の旅5便目-無国籍化はエアラインだけじゃなかった・・・

航空会社
デルタ航空
便名
DL5141
エコノミー
搭乗日
2018/11
路線
JFK(ニューヨーク) → バーリントン
機体記号
N927XJ
機材
Bombardier CL-600-2D24 Regional Jet CRJ-900
総評4
4ッ星
機内食・ドリンク
5ッ星
座席(シート)
2ッ星
機内スタッフ
4ッ星
エンターティメント
無評価
トイレ・洗面台
無評価
機材コンディション
4ッ星
空港サービス
4ッ星
口コミ投稿者
アクセス数
935
投稿日

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    雨のJFKで、最後の飛行機が待機して... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    オンタイムの模様です。旅の始まりは色... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    機内の様子。満員でもないみたいで、荷... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    搭乗時にゲートでアサインされた座席。... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    一つ後ろの移動したら、この違い!
    た... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    デルタのビスコフクッキー。少なくとも... 続き

総評

マドリッドから到着したのが7時で、次の飛行機は9時。でもこのデルタの便は別チケットだったので、イミグレを通過して、ターミナルを移動してから、またチェックインとセキュリティを通らなければならず、時間的にかなりタイトでした。JFKのイミグレは長蛇の列で1時間もかかるようなことも経験しているので、飛行機を降りたら、ダッシュでイミグレへ。幸い、思ったほどの混雑はなく、荷物も機内持ち込みだけだったので、すんなりと出られました。

デルタのターミナルでも、列に並ばずに機械でチェックインして搭乗券を手に入れ、セキュリティも比較的すんなりと通過したと思ったら、目の前の20番ゲートから、搭乗する51番ゲートまで、かなりの距離があり、動くウォークウェイも故障中で止まっていたので、テクテクとかなり歩かされる羽目に。アメリカの大きい空港は、どこもそんなもので、五つ星なんてあり得ませんね。

さて、最後に乗ったデルタですが、以前飛んでいたこのJFK-バーリントン路線からしばらく撤退していて、この間までジェットブルーしか選択肢がなかったのですが、つい最近復活したのでうれしいです。5年くらい前でしたけど、このデルタの直行便を予約してあったのが、予約してからしばらくたってデルタから電話がかかってきて、スケジュール変更だと言うから、ほんの数分ずれたのかなと思ったら、JFKまでの直行便そのものがなくなってしまって、デトロイト回りで・・・、などと言い出すから、ムッとしてキャンセルしたのを覚えています。(実はそういう今回も、予約してから1か月もたたないうちに、時間変更のお知らせが来て、1時間早まってしまいました。しかも、それから少しして、フライト番号まで変更になっていました。走らされたのはそのせいなんです。ちゃんと乗り継げるかどうか心配しましたけど、なんとか無事に乗れました。いつもハラハラ、イライラさせられますね。)

しかし、その久しぶりに乗るデルタには、色々と思い出があるんです。90年代には好きでよくアメリカと日本の行き来に使ったのですが、アトランタ-東京の14時間という長いフライトを初めて体験したのもデルタでした。機内食をビーフ、チキン、フィッシュと、3種類用意していたのも米系ではデルタだけだったし、当時MD11という飛行機を飛ばしていたのもデルタだけでした。今ではほとんどお目にかかれない3発機でしたが、機内は仕切りが少なくて、広々とした感じで好きな機材でした。

今回は短距離で、CRJ900という、カナダのボンバルディエ社製の飛行機です。ボンバルディエは、カナダのモントリオールに本社を置く会社ですが、元々はスノーモービルを作る家族経営の小さい会社として、1940年代初め頃にスタートしたんです。カナダのケベック州は、冬の寒さが厳しいところで、雪も多いのですが、創設者のジョセフ・アルマンド・ボンバルディエの住む田舎の地方は、道路の除雪もされなくて、冬場には移動手段に困るようなところでした。ボンバルディエが29歳の時、盲腸炎をこじらせた息子を病院に運ぶ手段がなくて、死なせてしまったことから、彼は意を決して交通手段としてのスノーモービルを開発し始めます。1930年代に初めて開発したスノーモービルは、キャタピラがついたマイクロバスのようなどでかいものでした。

戦争が終わってしばらくたった1949年に、カナダは道路の除雪を制度化し、それに伴って交通手段としてのスノーモービルの需要は減ってしまいます。そこでボンバルディエは、レクリエーション用の小型モデルなどに力を入れ始めますが、1964年の初代のボンバルディエが56歳で亡くなり、息子が社長に就任すると、会社は手を広げはじめ、鉄道車両の製造に力を入れ始めます。1982年にはニューヨークの地下鉄の車両製造に、10億ドルの超大規模な契約を勝ち取るほどにまで成長しました。このとき、カナダ政府が財政支援をし、日本の川崎重工が技術支援をしたんだそうです。

1986年に、カナダ国営の航空機製造会社Canadairが民営化されることになり、ボンバルディエがこれを比較的優遇された低い価格で買収しました。その後も、経営難に陥っている航空機製造会社に次々と目を付け、1992年には、Q400などのプロペラ機で知られるde Havillandをボーイングから買収したりもします。現在のCRJ(Canadair Regional Jetの略)は、元々Canadairが開発していたビジネスジェットを基に改善が繰り返されたものですが、CRJ100のモデルから始まって、現在ではCRJ1000まであります。こうして90年代から2000年代にかけて、ボンバルディエは小型航空機の分野で次々と成功を収めていきます。21世紀に入っての画期的な出来事は、それまで既存のモデルに改良を加える形で開発していたのが、2004年頃に2-3アブレストの新しいコンセプトの飛行機を開発すべく計画が始まったことです。これが2016年にスイス航空が初めて飛ばし始めて注目されたCシリーズと言われる機材です。この開発には、カナダやケベック州、イギリス政府までも出資しています。

さて、ここから話がこんがらがってきます。デルタ航空も機材効率化の波に乗って、2016年にこのCシリーズを75機と大量発注しましたが、このときの値段が7割ほども割引された値段で、似たようなサイズのB737-700の販売に大きく影響し、ダンピングにより不当な不利益を被ったとして、ボーイングは2017年4月に国際貿易委員会に不服を申し立てます。米国商務省も、不当が認められたらカナダからの航空機の輸入に対してほぼ300%の関税をかけると表明。こうしてアメリカとカナダとの間で、見にくい貿易戦争が始まったかと思いきや、ボーイングとの闘いは自分が買って出ると言わんばかりにエアバスがしゃしゃり出てきて、2017年10月頃からボンバルディエのCシリーズ部門の買収交渉が始まりました。

今年の1月、国際貿易委員会はCシリーズによる米国産業への悪影響は認められず、不当性はないとしてボンバルディエに軍配をあげ、300%の関税も免れることになりましたが、エアバスの買収交渉は続けられて今年7月にまとまり、カナダ政府が出資して開発した国の誇りだったCシリーズは、A220とあたかもエアバス機のように機材の名称も変更されました。さらに、アメリカのアラバマ州に製造プラントを移す計画も進みつつあり、「カナダ製」ではなくなる日も近づいているようです。

ここで負けたかと思ったボーイングも、黙って指をくわえて見ているはずはありません。あのブラジルのエンブラエルの、旅客機部門だけを買収(80%のシェア)する方向で交渉が最終段階に入っているというニュースが舞い込んできたのは、ちょうどエアバスとボンバルディエの話がまとまる7月頃のことでした。エアバスが動き出したすぐあと、去年の12月頃から話を持ち出していたらしいですが、これがまとまれば、ブラジル製だと思っていたエンブラエルの飛行機も、今後はB-xxxなんていう、あたかもボーイングの飛行機のような名前に変わってしまうのかなと思うと、ちょっと寂しい気がします。こうなると、エアバスとボーイングの二人芝居になってしまいますよね。日本の三菱やホンダの入り込む余地はないんでしょうか。

楽しく飛行機に乗りたい自分としては、色んな国のいろんな飛行機が飛んでいる方が嬉しいですけど、航空機産業の方も、だんだんと吸収合併が進んでいく時代なんですね。そもそもの事の始まりのきっかけを作ったようなデルタは、エアバスがあんな戦いを挑んでまで買収した、よほどの優れもののCシリーズを、来年早々にもデリバリを受けて運航開始するようなので、是非乗ってみたいです。今回乗ったCRJという飛行機も、そのうち違う名前になってしまうのかな、などと思いながら、旅の最後の飛行機に乗り込みました。

今回は安チケットだったので、座席の事前選択などもちろんできず、どうせたった1時間の短距離便だから、座席なんてどうでもいいと思っていました。機械でチェックインした際も、座席はゲートでアサインされるという表示で、僕はおとなしく待って他の人たちがほぼ全員搭乗してしまう頃に、列の一番後ろに並んで、座席をもらって搭乗したのですが、荷物もスペースがないからと、ゲートチェックを勧められて、ボーディングブリッジに置いて乗り込みました。アサインされたのは通路側席で、窓側席にはすでに人が座っていて、失礼しますという感じでチョコンと席に着きましたが、前方を見ると、空席もチラホラある様子。ふと後ろを振り向くと、すぐ後ろは非常口で、誰も座っていません。もう乗り込んでくる人もいない様子だったので、すかさず1列後ろに移動し、ラッキーにも、スペースの広い非常口の2席独占状態を確保しました。

離陸して間もなく、お菓子と飲み物のサービスがやってきましたが、お菓子は2種類あって、どっちがいい?といって手に持って見せるので、見たら、あ!ビスコフのクッキーが健在じゃないですか!どうっていうことのない茶色いクッキーなんですけど、デルタは少なくとも90年代頃からずっとこれを出し続けているんです。それで、迷うことなくそれをくださいと言って、これ大好きなんですよ!って言ったら、黒人女性のCAさん、ニコッとして、もう一つくれました。コーヒーと一緒に、一つおいしくいただき、もう一つは大事そうにカバンに入れて持ち帰りました。ちょっとうれしい一瞬でした。

なんだか時代の流れを感じ、世代が交代していることを思い知らされたような旅でしたが、最後こうして昔のものが残されているのを見て、すこしホッとしたような気分で、今回の旅も無事に終わりました。

コメント

  • こんにちは。

    BTV線にDLが復活したのですね。
    小生、過去の搭乗レビューに先日記したバーモントへの旅行を記したのですが、その中で本来ならDLだったのが度重なる旅程変更を経てDTW経由にされたため、泣く泣くB6を再予約しました(かえってそれが吉となった)。

    今回搭乗されて気になったのは、荷物25ドル取られましたでしょうか?
    インターからの乗り継ぎがあるようならとられなかったのか。
    いつも北米系の国内線キャリアに搭乗していると、あの25ドルがストレス以外の何者でもないと思いますがいかがでしょう。
    ですからたまに、大きなバゲージを転がしてB3だのボンバルだのの小さなシップに搭乗しようとする人を見かけます。
    あれが、せめて10ドルくらいに引き下げられたら、ストレスなく搭乗できるのではと思ってしまいます。

    それでは今冬の営業のご活躍をお祈りします。

  • 2018/11/12 01:32:20

    あなたにオンタイム様、
    おっしゃるように、拘束の多い安い運賃の場合は、国際線でも預け荷物は有料になる場合が一般的になってきました。なので、私も荷物は車のついたキャリーケースをやめて、収納しやすいバックパックに変えました。そのほうが動き安いですし。
    デルタは、当日収納スペースがない場合、無料でゲートチェックしてもらえます。
    アメリカ国内では、ユナイテッドのエコノミーベーシックだと、頭上の棚も使わせてもらえないので、持ち込める荷物は、前の座席の下に入るものに限られてしまいます。
    ジェットブルーも、 数年前から料金体系が変わり、預け荷物が有料の安い運賃が導入されています。
    バーモント州へお越しの場合は、 カナダのモントリオールからグレーハウンドのバスで来ると言う手もあります。4時間くらいで、運賃も安いです。エアカナダが、 最近モントリオール直行便を就航したようですし、モントリオールやケベックシティもいいところですよ。

  • 2018/11/12 03:44:54

    あなたにオンタイム様、
    補足ですが、アメリカ国内で荷物がただで預けられるのは、ジェットブルーが料金体系を変えてから、サウスウェストのみになっていると思います。
    もちろん、変更可能とか払い戻し可能とか、拘束の少ない、ブッキングクラスが上のチケットを購入した場合は、荷物も追加料金なしで預けられるのだろうと思いますが、そういうチケットはバカ高いので、そのためだけにそんな高いチケットを買う人はまずいないでしょう。したがって、安いチケットを購入して、荷物がある場合は25ドル払って預けていると思いますね。あ、ちなみにジェットブルーは最近、その25ドルを30ドルに引き上げています。

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