乗継がしやすいとされるヘルシンキでも機材が沖止めでは乗継は案外忙しい。 - フィンエアー(フィンランド航空) 口コミ・評価

航空会社 フィンエアー(フィンランド航空)

2024年04月11日に撮影されたフィンエアー(フィンランド航空)の航空機写真

© A_chanさん

IATA | ICAO
AY | FIN
アライアンス
ワンワールド

搭乗レビュー
乗継がしやすいとされるヘルシンキでも機材が沖止めでは乗継は案外忙しい。

航空会社
フィンエアー
便名
AY073
エコノミー
搭乗日
2016/07
路線
ヘルシンキ → 成田(東京)
機体記号
OH-LTP
機材
Airbus A330-302X
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
4ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
3ッ星
エンターティメント
3ッ星
トイレ・洗面台
4ッ星
機材コンディション
4ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
HB-JMBさん
アクセス数
2,145
投稿日
2016/07/20

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    これが分かりにくいといわれる、Alm... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    プライオリティーパス利用者などが利用... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    Almost@Homeラウンジの飲食... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    Almost@Homeラウンジのスナ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    使える時間が10分ほどしかなかったが... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    本日のゲート37bでの搭乗案内。バス... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    本日の使用機材OH-LTPのレジ部分... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    フィンエアー機材ではシートピッチが狭... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    低脂肪特別食(LFML)1食目、配膳... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    低脂肪特別食(LFML)1食目アント... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    低脂肪特別食(LFML)1食目、ふた... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    低脂肪特別食(LFML)1食目、アン... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    サラダのトレーで上に載っていたトマト... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食べかけの写真で恐縮だが、低脂肪特別... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食事の際に配られるドリンク。ここでは... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食後のデザート、フィンランドブランド... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    勘違いしてもらってしまったアイスの側... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食後の緑茶。ひさしぶりの「砂糖のない... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    R3ドア付近のトイレ。入った状態。こ... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    洗面台の逆側の壁に体を貼り付けて洗面... 続き
  • 写真の種類:トイレ・化粧台
    便座のふたをあけた状態。この時期まで... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    低脂肪特別食(LFML)2食目朝食ホ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    低脂肪特別食(LFML)2食目朝食ホ... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    このドリンクは赤ワインに見えるが、実... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    当日は通常アサインされる第2ターミナ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ヘルシンキ出発時とはうってかわり、初... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    サテライトから本館への連絡通路の入口... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    無人シャトル列車を撤去して新たに設置... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    第2ターミナルサテライトと本館の通路... 続き

総評

 ベルゲンからのAY682便からの乗継利用であるが、この日は名古屋行き、関西行き、そして成田行きでも日本航空運航のJL414便はボーディングブリッジ使用のゲートがアサインされていたが、なぜかAY073便成田行きが沖止めになっていた(当日はロンドンヒースロー行きとシカゴ行きも沖止めとなっていた)
 【機内食・ドリンク】
 成田発AY073便と違う点を記述していくと
 1.ヘルシンキ発ではおつまみは提供されない。
 2.ヘルシンキ発の夕食後はアイスが配られるが、これはすべてのメニューで共通なので、アイスがいらなければもらわなければよい(行きでアイスとバナナの配膳間違えかと思い、とりあえずアイスをもらってしまったが、配膳間違えではなく、帰りの便では全員のデザートだったようなので、客室乗務員に返しても溶けてしまい結局は捨てることになりもったいなかったので席を替わってほしいと頼んできた別の人にあげてしまった)。
 3.フライトの中間では間食のサービスはない。ただし後方ギャレーにはドリンクとチェコレート、おつまみ類(プレッツェル類)の小袋は常時置いてあり、それをもらって小腹を満たすことはできる。
 4.1回目の食事の際には、アルコール類はカートに載せてサービスしてくれるが、成田到着前の食事は朝食扱いのためか、ソフトドリンクとホットコーヒー、紅茶しかカートに搭載されていない(頼めばアルコール類は持ってきてくれるのは実際聞いてみたわけではないの不明)
 フィンエアーではスペシャルミールは普通食より先には配膳されず、普通食と同じタイミングで配膳される。配膳のタイミングは同時とはいってももちろんカート内で普通食のトレーとアントレは分けた状態になっていて、乗務員がリクエストした乗客のところでリクエストされた内容のものを取り出して並べて配膳することになる。これは、折り返し便のAY074便でも同様の形態である。
 なお、味、メニュー内容としては低脂肪特別食(LFML)としては標準的か。
 

【座席(シート)】
 行きの成田発同様、クッションは柔らかいがシートピッチはかなり狭く感じる。クッションが柔らかいため、思ったより腰や背中は楽ではある(とはいっても所詮エコノミークラスのレベルであり、フルフラットのビジネスクラスと比較してはならないが・・・)。ただし、今後A330-300についてキャビン改修が行われ、座席の変更が行われたときにはその限りではないが・・・(A350が導入されればA340は退役となるが、A330について程度のよい機体についてはここしばらく使われるものと思われるため・・・)。

【機内スタッフ】
 気配りについてはおおむねよいが、カートにブレーキをかけた状態でカートから離れ、カートを無人状態にして他の人のアシストに行ってしまうのは安全上気になるところである(カートの注意書きには「カートに物を載せて使用する際には、カートから離れて放置しないこと」というようなことが書かれており、おそらくは機体および機用品メーカーの取扱説明書でもこれは基本中の基本で、当然乗務員もこれは知っているべきことのはず)。
 この状態で万一予期せぬタービュランスが来たらどうなるか・・・ということの想像(というか危険の予知)がきちんとできていないものと思われる。この便では他のクルーでもこうした傾向が見られるのは気になったところである。
 とはいえ、SASでも着陸時にカーテンをちゃんと開けないまま着陸とか、LXではシートベルトがねじれている旨指摘しても「大丈夫だからそのまま座ってください」などという状態であるから、規則には割としっかりとしていると思われる北欧やスイスでも、現場レベルでの航空保安に関する意識は日本でもたれている北欧やスイスの一般的なイメージほどは高くないことがある意味標準なのかもしれない。

【エンターティメント】
 行きのAY073便同様である。動作に不具合はないが、コンテンツ数、とくにオーディオに関しては少ないようである(エミレーツやシンガポール航空と比べて、というか比べる対象に選んではいけないのかもしれないが・・・)。
 ただし、2席に1つある電源コンセントを使えば自前のエンタメ機器を充電して使うという使い方は一応は可能。とはいえ、自分の座席の腰をかける部分の下(一般の座席では救命胴衣が置かれているところの前)にあるので、コンセントを挿し込む位置が分かりにくいので、うっかり濡れた手などでコンセントの抜き挿しを行うと感電する恐れがあるので(全世界対応コンセントのため一部のコンセントの穴は230Vの電圧がかかっているため)気をつける必要がある。特に機内が暗くなっているときには注意。
 またコンセント差込口が1口しかないからといって、手持ちの2又コンセントなどを使って2口以上にして使うことは(航空会社として明確に禁止はしていないが)、航空機の安全運航に支障を来たす可能性が高い(キャビンで使う電気の容量はそれほど余裕を見ていない上、電気の理論およ技術的な理由からこうした使い方をすると航空機側の電源供給装置の安全装置が働いてしまい、操縦室で再起動にトライし(特に緊急時に当該電装品を入れるか切るかを最終的に判断するのは機長のため、操縦席にしかキャビン電装品のメインスイッチはない)、万一失敗してしまうと航空機の電気供給装置異常による機体不具合により、緊急着陸実施という最悪の事態になりかねない)ため決して行うべきではない。
【トイレ・洗面台】
 清掃状態には問題はない。日本路線であれば備品の不足といったこともない(最近拡大中の日本以外のアジア路線の場合はどうなっているかは不明だが・・)

【機材コンディション】
 当機でも、機内の貨物搬送装置が空回りする割と大きい音が出発時にしたのが気になるが、それ以外に機体コンディション面で気になることはなし。
 なお、フィンエアー機内では、地上から電源を供給している間は空調を入れないので沖止めの場合、機内に入ると夏はかなり暑いが(ボーディングブリッジ使用時と違い、ターミナルの館内空調の影響を受けないため)、出発準備が整い、エンジン始動のためにAPUを投入してから先は強烈に冷房が効くことになる(たぶん設定温度は日系より低い、欧州系では標準の摂氏20度~22度あたりと思われる)ので、沖止め時には特に機内温度の急変に気をつける必要がある。
 搭乗時に暑いからといって機内で羽織るカーディガン類を上の棚に入れてしまうと、離陸後シートベルトサインが消えるまでの間寒くてふるえて(人によってはお腹の調子が・・・)ということにもなりかねないので機内で羽織る予定のカーディガン類は搭乗時に暑くてもなるべく席から手の届きやすい場所におくべきである。

【空港サービス】
 前便から1時間45分の乗継時間ではあるが、10番台のゲートからシェンゲン外では出国審査場から一番遠い37Bのバスゲートまでは案外遠い(前便は16番ゲートだったが、16番ゲートから途中の出国審査場まで早足で約10分、そこから先37Bのバスゲートまで早足約10分。それに出国審査での待ち時間を考慮する必要がある)。
 日本人でICチップつきパスポートであれば自動レーンが使えて(ただし日本線を含むアジア線の出発ラッシュの時間帯限定のようではあるが)出国審査での待ち時間は10分も待たなくて済むのはよいが、それでも10番台前半のゲートから37番Bのバスゲートでは25分~30分はターミナル内を歩く必要があるので注意。
 シェンゲン内フライトから日本線に乗り継ぐ場合、途中に出国審査はあるが保安検査はないため(行きの日本線からシェンゲン内フライトに乗り継ぐ場合は保安検査があるので注意!)、シェンゲン内フライトに乗り込む地点で受けた保安検査の後で100mlを超える液体物を購入してもそのまま日本線まで持ち込むことはできる。ただし、この旨フィンエアーのホームページには明示されていないので、免税品に酒類や化粧品類をと考えている方は注意。
 フィンエアーラウンジを使えるステータスがない(あるいはビジネスクラス利用でない)場合に、プライオリティーパスなどを使用するケースでは、フィンエアーラウンジでなくAlmost@Homeというラウンジを使うことになる。しかし、このラウンジは出国審査後、免税品店のお酒コーナーの中に入口があり、それはTransfer Deskの入口と一緒になっていて大変分かりにくいので注意する必要がある。
 また、フィンエアーのシェンゲン外フライトのラウンジは35番ゲート付近にあるが、32番~34番ゲート利用時は利用ゲートを一旦通り過ぎてから戻る格好になるので注意が必要である。
 最近フィンエアーはアジア路線を増加させているが、シェンゲン外フライトでボーディングブリッジのあるゲートは32番~37番の6つしかなくAY073便の出発時間帯の現地時間16時~17時ごろはアジア便の出発ラッシュということもありゲート不足によって沖止め便がいくつも発生するようである(シェンゲン外フライトの到着便も15時台はいくつもあるようで、それもシェンゲン外ゲートの不足に拍車をかけているようである)。そのような状況のため、この時間帯の一時的なゲート不足は慢性的なものと思われ、フィンエアーのアジア路線の増便に、ターミナルの旅客処理能力が追いついていない印象である。

【総合評価】
 出国審査自動レーンが使えて待ち時間が非常に少なく(日本人でICパスポートを持っていれば)、同日乗継ではヘルシンキで保安検査がなく、その分の待ち時間がないという面では同日乗継時のストレスは他の空港と比べて少ないので乗継は楽である。その点の空港設備面は評価ができるが、せっかく乗継が楽なのであれば(というより、フィンエアーがそれをウリにするのであれば)、15時~18時台の慢性的ともいえるスポット不足はどうにかしたほうがよいものと思われる(ついでにいうと、滑走路は3本あるが、実質1本しか使っていない状態で、意外と離陸待ちの時間がかかる。しかも、ターミナルから一番長い滑走路である04L-22Rへの誘導路も工事中で変則的(みたところかつての成田のBランのへの字形に近い形の誘導路で通行条件に制限がある模様)になっていて、運用能力が低下してしまっている。とはいえ、フィンエアだけでどうにかなる話ではないのだが・・・。)
 サービスについては可もなく不可もなくといったところで、ヘルシンキでの乗継のしやすさと東京~ヘルシンキまで10時間で着くという点を鑑み、このサービスであれば(米系あたりよりは満足度ははるかに高いので)価格によっては利用するのも悪くはない印象ではあるが、乗務員の安全意識はそれほどでもなさそうである点は差し引いて考えた方がよさそうである。

フライトログ

搭乗の詳細データです。

座席番号
45J→44G
搭乗クラス
Y
出発予定時刻
1715LT
搭乗時刻
1635LT
出発時刻
1732LT
飛行高度
FL350-FL370-FL390
到着予定時刻
0855JST
到着時刻
0858JST
予定飛行時間
9+05
出発空港 天気・気温
雷雨のち曇り
出発ゲート・スポット
Gate 37b/Spot 903
離陸滑走路
22R
離陸時刻
1746LT
到着空港 天気・気温
晴れ 摂氏29度
到着ゲート・スポット
92
着陸滑走路
34R
着陸時刻
0848JST
メモ
HELはEETの夏時間でUTC=+3。出発時は沖止めでバスにて飛行機まで。 FL370への上昇は離陸後4時間40分後、FL390への上昇は離陸後5時間36分後

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