JALの'10世代 B767、朝の羽田を発つ。長雨と熱気渦巻くタイペイ・ソンシャン行き。 - JAL (日本航空) 口コミ・評価

航空会社 JAL (日本航空)

2024年04月14日に撮影されたJAL (日本航空)の航空機写真

© harahara555さん

第2次大戦後の1951年8月1日設立。1951年10月25日...
日本
IATA | ICAO
JL | JAL
アライアンス
ワンワールド

搭乗レビュー
JALの'10世代 B767、朝の羽田を発つ。長雨と熱気渦巻くタイペイ・ソンシャン行き。

航空会社
日本航空
便名
JL097
エコノミー
搭乗日
2017/06
路線
羽田(東京) → 松山(台北)
機体記号
JA653J
機材
Boeing 767-346/ER
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
4ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
4ッ星
エンターティメント
5ッ星
トイレ・洗面台
4ッ星
機材コンディション
5ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
Harry Lennonさん
アクセス数
862
投稿日
2017/06/19

搭乗写真

  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    Flyteamニュースでも事前に見て... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    早朝6:30の羽田国際線出発フロア。... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    チェックインカウンターの奥にあるカン... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    そして出国へ!朝といえど、ここでは目... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    混んでいたのはここのカードラウンジ。... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    8:30、エアサイドほぼ中央の、あり... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ゲートの向こう、PBBへとアクセスす... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    シートピッチは短時間のフライトなら文... 続き
  • 写真の種類:機内エンターティメント・アメニティ
    10インチ以上ありそうなモニタは可動... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    食後には紅茶を。JALロゴの紙カップ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    エコノミークラスのシート、2-3-2... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    雨に霞む台北の山の端をバックに、梅雨... 続き

総評

出発前夜から羽田入りして、アラームより一歩早い理想的な目覚めをした僕は、眠気まなこでスマホをスワイプし、改めて今日の渡航先の天気を見て、ちょっとだけブルーな1日の始まりを覚悟しました。予報で繰り返し注意を促されていた梅雨の台北の悪天候は、そりゃあ一晩寝て覆ってたら苦労などないってもんです。6月なんだから当たり前だけど、現地での移動回数や荷物の多さを考えると、少しため息気分な羽田のホテルのベッドの上。自分の家のそれより遥かにフカフカしてる枕にすっぽり埋まってボーっとしてたら二度寝しそうなので、意を決して早めに飛び起き、シャトルバスに間に合うよう荷物整理をしました。

JAL利用も10年以上ぶりだというのに、早朝の国際線に乗るのも覚えていないくらい久しぶりで、朝の緊張感と興奮は天井破りレベルに達していました。これで朝陽が眩しいような快晴だったら、飛行機だけに空にも昇る気分ですけど。。人生そうすべてはうまくいかないものだぜ?と、ターミナル行きのバスの大きなフロントワイパーが、朝から忙しそうにせっせと往復しながら語りかけてきてるようでした。

蒲田方面から向かうと最初の停車である国際線ターミナルで降り、エスカレータで出発フロアまで登ると、今回の同行者たちと合流して、少しずつ旅の安心感とポジティブな現実めいた気持ちが湧いてきました。フロアに溢れ返るたくさんの旅行者たちの熱気も感じて吸収させてもらい、持ち前のハートをアイドリング開始です。
そう、豪雨だろうと天変地異だろうと、半分仕事・半分観光で赴く今回の台北は僕らを待ってくれてるのですから。

チェックインを無事すませると、身軽になって近くの会議室へ入室し、出発式を執り行い、すぐさまセキュリティ通過、そして無事出国しました。朝6時台のエアサイドまでの一連の流れは比較的空いていてストレスフリー。ただでさえ羽田はワンフロアで短めな動線ですしね。ですがそのエアサイド側は、たくさんの搭乗待ちの人たちであふれ、なかなか良い具合の賑やかぶりでした。
イミグレを出てほぼ正面の上階にあるTIATラウンジに入ってみましたが、満席に近い混雑ぶりで、悔し紛れにトイレだけでもとお借りし、すぐ退出というラウンジあるあるを披露。笑
その後フードコートで仲間と合流し談笑、初めからこっちで呑気に過ごしていれば良かったです。
8:30、満を持して搭乗開始。20分後にスケジューリングされている当便の出発のため、グラウンドスタッフさんたちがキビキビと案内を始められました。美しい朝の光景ですね!

さて今回の利用便はJALの朝便、B767-300ERで飛ぶ、台北は松山行きです。前回の台北行きは昨年の桃園空港利用、今回は初めて市内の松山に降り立つとゆうことで、これまた飛行機に興味ない人には全く共感されない初体験の高揚を、ひとり心に感じておりました。
JALもANAも、一世代前のモデルである767を国際線機材として、2010年代にもまだまだ新規導入しているわけで、決して往年のヒコーキといったイメージはないですね。そりゃ、乗り心地・快適性は最先端のフリートには及ばないかもですが、同じ中型機787に比べると若干コックピットウインドウが大きく見える可愛らしい顔の当フリートくん、まだまだ現役じゃい!とゆうプライドも潜めている気がします。。あくまで、気がするだけです。(搭乗ゲートから眺めつつ、ひとり妄想)
そんなわけで今回の往路に当たったこのJA653Jも、2010年登録でまだまだフレッシュマンでしょう。ピカピカの一年生(古い)とまでは言えずとも、会社なら歓送迎会の幹事を任されてるような若手ポジションかな?笑

エコノミーキャビンの真ん中あたり、しかも中央列3席並びのど真ん中。仕方ないとはいえ、こりゃあ自分で手配してたら絶対選ばない席だなー、と、観念しながら自席から前方を眺め、少し背伸びしてみる僕。少なくとも目視できる範囲ではバッチリ満席だと確認できます。有効に1日を使えて、しかも市内に直接アプローチできる羽田・松山路線の早朝便、やっぱりビジネスニーズがすごいんですね。
他人事じゃなく自分だって初日から仕事なんですけど、スーツじゃないぶん不思議と気張らないで済む自分の職種に、朝の感謝の祈りを捧げ、羽田の景色をD滑走路から見送りました。

機内食の提供を前に、じゅうぶんに大きくて見やすい目の前のシートモニタをタッチし、まずはフライトマップを開きました。本州の東海道、瀬戸内海、九州を縦断するあたりまでは那覇行きと同じようなルートが確認でき、その先は台湾に向かって白線が斜めに引かれています。タイムテーブル上では3時間40分の航行予定。このレベルだと、長く感じるもあっとゆう間に感じるも、その人の旅の感覚や機内での過ごし方で決まってくるのでしょうか。
個人的には東京・那覇路線の感覚に一番慣れてますが、やっぱり短く感じちゃいますね。多分それは、せっかく乗ったんだからもうちょっと体の節々がツラくなる入口付近まで時間拘束されたいとゆう、M体質と貧乏性がそうさせるのです。あらためて、ファンサイトのような場所で何を暴露してるんでしょうか。

JAL中近距離線には熟練のアテンダントさんが多いのか、食事のサービスを始めているその光景は、何とも言えない落ち着きとスマイルで溢れてます。いつも、良きライバルであるANAの立ち姿に見慣れているせいか、きっとこの重心の低いカラーリングの制服姿が落ち着きを感じるんだと思いますが。前回JALを利用したのが十数年前の国際線だから、もう制服も変わってるんだよなあ、と想像しつつ、空の上でも無料のスマイルと機内食を頂戴しました。写真にもコメント付けましたが、期間限定のご当地食・九州編、すごく美味しかったですよ!

冒頭から触れていた通り、この日は日本列島から台湾までを股にかける荒れ模様の気象状況。とゆうことで、揺れが予想されますというアナウンスが想定通りありましたが、実際はそこまでずっとテリブリーではなく、到着直前、台北の市街地が眼下に見えてくる低高度に降りてきたあたりで、それなりに揺れ始めました。
横風が強かったのか、何度か主翼を大きく上下させてバランスをとるようなアクションがあり、窓の向こうに街並みも見えていたのでスリリングでしたが、、
当機はほぼ定刻通りに無事に到着!
松山空港のランウェイへのタッチダウンは実に綺麗かつ力強いもので、さすがは日本の技!と唸らされた雨の台北でした。

きっちり東西に敷かれた滑走路を挟んで、ターミナルと反対側には北部市街地のアジアンチックな高層住居群と、そのまた向こうには雨に霞む山々が見えて、なんとも言えない異国情緒を醸し出してます。
WWⅡ前からの歴史を持ち、かつては日本軍も戦中に使用したおかげで標的にもなっていた、今でも民軍併用な街中のコンパクトな松山空港。周辺市街地も、どちらかといえば台北の中では開発から取り残されてるような哀愁漂う雰囲気。訪問者を着飾って出迎える気など更々ないような、生活感全開の建物たちがそれを放っていますね。でも、公共施設の周りだけを見栄え良く、気持ち悪いくらい近代的に仕立てているギラギラな空港より、僕はこんなありのままの風景の方が好きかもしれない。だって、台北の街自体の魅力が、そんな生活感という要素にかなりの割合で集約されているんですから。

そんな風景をバックにスポットに収まった当機をターミナルから眺めつつ、台北での滞在の始まりを素直に感じました。冷房がキンキンと強烈で、しかもそれでも有り余って感じる屋内の湿度。来ましたねえ、熱帯の入口、台湾に。そろそろこの雨の洗礼も受け入れましょう!
小籠包食べ過ぎ注意の数日の滞在を経て、復路も同じ松山から、もちろんJAL利用です。日本人の大半は行きより太って帰るんだろうから、きっと帰りは少し燃費も悪くなるんでしょうね笑

では、皆さんも梅雨に負けない良い旅を。

コメント

  • 2017/08/04 11:33:28

    Harry Lennonさん

    生憎の天候を吹き飛ばす程の、搭乗時の熱気が臨場感をもって伝わってくるレビューでした。
    ”初体験の高揚”、共感できます。
    それを感じられる僕たちは幸せですね!

    暫く休載しておりましたが、またぞろ再開いたします。
    よろしくお願いいたします。

  • 2017/08/04 11:55:56

    westtowerさん
    お久しぶりです!お元気ですか?
    コメントありがとうございます!
    臨場感と高揚感、ドキドキとワクワク。僕も同様にFlyteamでいつもいただいてるものです。
    そして知識と経験の中途半端な僕には、そのドキドキとワクワクが全てです。
    それを少しでも発信することが僕の役割だと、相当勝手に信じ込んでおります笑!
    westtowerさんのようにおっしゃっていただくと、また楽しんで駄文を増やしてしまいそうです。ありがとうございます!
    僕もしばらく放置気味でしたが、筆を取りたいと思います。
    westtowerさんのレビューもワクワクでお待ちしております!

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