航空会社 JAL (日本航空)
- 国
- 日本
- IATA | ICAO
- JL | JAL
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 4.08 [8,365件]
- アライアンス
- ワンワールド
搭乗レビュー
#683X (I528X) 天国から地獄、からのJALの神対応
搭乗写真
総評
今回の日本への一時帰国は普段とは違う格別な楽しみがありました。
在住するホーチミン市から東京(成田/羽田)へ日本航空を利用する場合 起用機材は一般形B788、シートはShell Flat Neoなのに対し、今回はハノイ-成田に投入されているSKY SUITE 対応B788(Configuration E11/SS8)の個室間の高いフルフラット スタッガードシートを初めて体験することにしていたからです。
ホーチミン市から1,160kmを飛び、E11のアサインされたJL752に搭乗すべくその起点となるハノイにSTDの3時間前に余裕をもって到着。全てが順調と思いきや、とんだところに落とし穴が待ち受けていようとは…
【チェックイン】
予約時に、SS8の真髄である個室間のある窓側席を希望するも当日まで空席出ず、通路側のアサインとなったことは残念でした。それでもSS8キャビンの雰囲気や新シートを体感することを楽しみに、徐々にテンションが高まって参りました。
ボーディングパスとラウンジチケットを貰い、CIQへ。
【出国審査】
さっさと事務的な手続きを済ませて、ラウンジで一杯やりながら搭乗前のプロローグを楽しもうと、それだけ考えて出国審査に臨み、ルーティンワークとしてパスポートとボーディングパスをイミグレの係官に提出しました。
ここから始まる悪夢など想像もせずに…
係官「レジデンスカードも提出してください」
※レジデンスカードとはベトナムに長期在住することを証明するIDで在留ビザのようなもの。これがないとベトナムからの出国も、再入国もできない。
筆者「あれ、パスポートの顔写真のページに挟んでありませんか?」
係官「ありません」
筆者(パスポートケースの外に滑り落ちてしまったかな?)
筆者(ん、ない、ない、ないぞ! (焦る))
鞄や財布の中、着衣のポケットをまさぐりながら、頭が真っ白に。
筆者「どうやら忘れてきてしまったようです…」
係官「それでは出国はできません」
筆者「東京のベトナム大使館でRCの再発行を申請しますので、出国させてもらえませんか」
係官は憐みの表情を浮かべ首を横に振り、その後どこかに内線電話をかけた後、ランドサイドの水際で待機させられました。隣には同じ境遇と思しき泣きそうな韓国人女性が。
すると、JALのGSさんが迎えに来て、一旦チェックインカウンターに連れ戻されました。イミグレから既に連絡を受けており、事情は把握しているようです。
GSさん「残念ですが、ご事情は承りました。ご搭乗できるよう最善を尽くしましょう。一方でお乗りできなかったことも想定し、チェックインバゲッジを回収しておきます。一旦ボーディングパスをお預かりします」
その後、JALは専任の英語が堪能なベトナム人GSさんをエスコートにつけてくれました。
GSさん「これから入出国管理局に掛け合ってみますので同行をお願いします」
何と頼もしいことか。この大失態に愕然としながらも、特例が認められないか一縷の望みを託しました。然し、GSさんはベトナム語で一生懸命交渉してくれましたが、残念ながらRC不所持での出国は却下されてしまいました。
この時点で、日本に帰ることも、夢に見たE11搭乗も泡と消えました。肩を落とす僕に、
GSさん「気持ちは分かります。でも元気を出してください。人間誰しも失敗はあります」と温かい言葉を掛けてくれました。彼の優しさに感激し大いに励まされました。
JALのチェックインカウンターに戻ると、日本人のマネジャーが待っていてくれました。
MGさん「westtower様、此度のことは誠に残念です。お気持ちをお察しいたします。預け荷物は回収しておりますのでご安心ください。今後のことについては、ご希望に添えるように担当者に申し付けてございます」と頼もしいお言葉をいただきました。
RC不所持では出国が叶わない限りは、RCを取りに一旦ホーチミン市の自宅に戻らなければなりません(普段、パスポートの顔写真ページに挟んで保管しており、セキュリティボックスからパスポートを取り出すときに、RCが滑り落ちた可能性が疑われる)。
JALさんからは以下の2案の提案がありました。
① HAN➢SGNの最終便に間に合えば、今晩中にホーチミン市に戻り、翌朝発のJL750(SGN➢NRT)で半日遅れの帰国
② ①が間に合わなければ、今晩はハノイ泊。翌日の便でHAN⇔SGNを往復、本来のJL752で一日遅れの帰国
どちらに転んでも良いように、先回りして①、②ともに席を押さえてくれておりました。何と用意周到なことか!
結局時間切れで、HAN➢SGNの最終便搭乗は叶わず、②案を選択することにしました。
その際に、
GSさん「westtower様は窓側のお席をリクエストいただいておりましたので、明日ご搭乗のJL752はご希望通り7Kをご用意させていただきました」と。
筆者(ジ~ン、迷惑をかけたのに、そこまで配慮してくれたのか、感動)
JALさんにいろいと面倒をお掛けしたことは猛省しつつ、気配りのきいた親身で丁寧な対応に心から感謝いたします! 至れり尽くせりの予期せぬ厚遇は、日本航空を選んで本当に良かったとの実感と共に、好印象として深く記憶に刻まれました。
搭乗レビューの趣旨からは外れてしまうかもしれませんが、イレギュラー時の航空会社の真価を示す事例として皆様のご参考になればと思い、投稿させていただきました。
どうぞご了承ください。
在住するホーチミン市から東京(成田/羽田)へ日本航空を利用する場合 起用機材は一般形B788、シートはShell Flat Neoなのに対し、今回はハノイ-成田に投入されているSKY SUITE 対応B788(Configuration E11/SS8)の個室間の高いフルフラット スタッガードシートを初めて体験することにしていたからです。
ホーチミン市から1,160kmを飛び、E11のアサインされたJL752に搭乗すべくその起点となるハノイにSTDの3時間前に余裕をもって到着。全てが順調と思いきや、とんだところに落とし穴が待ち受けていようとは…
【チェックイン】
予約時に、SS8の真髄である個室間のある窓側席を希望するも当日まで空席出ず、通路側のアサインとなったことは残念でした。それでもSS8キャビンの雰囲気や新シートを体感することを楽しみに、徐々にテンションが高まって参りました。
ボーディングパスとラウンジチケットを貰い、CIQへ。
【出国審査】
さっさと事務的な手続きを済ませて、ラウンジで一杯やりながら搭乗前のプロローグを楽しもうと、それだけ考えて出国審査に臨み、ルーティンワークとしてパスポートとボーディングパスをイミグレの係官に提出しました。
ここから始まる悪夢など想像もせずに…
係官「レジデンスカードも提出してください」
※レジデンスカードとはベトナムに長期在住することを証明するIDで在留ビザのようなもの。これがないとベトナムからの出国も、再入国もできない。
筆者「あれ、パスポートの顔写真のページに挟んでありませんか?」
係官「ありません」
筆者(パスポートケースの外に滑り落ちてしまったかな?)
筆者(ん、ない、ない、ないぞ! (焦る))
鞄や財布の中、着衣のポケットをまさぐりながら、頭が真っ白に。
筆者「どうやら忘れてきてしまったようです…」
係官「それでは出国はできません」
筆者「東京のベトナム大使館でRCの再発行を申請しますので、出国させてもらえませんか」
係官は憐みの表情を浮かべ首を横に振り、その後どこかに内線電話をかけた後、ランドサイドの水際で待機させられました。隣には同じ境遇と思しき泣きそうな韓国人女性が。
すると、JALのGSさんが迎えに来て、一旦チェックインカウンターに連れ戻されました。イミグレから既に連絡を受けており、事情は把握しているようです。
GSさん「残念ですが、ご事情は承りました。ご搭乗できるよう最善を尽くしましょう。一方でお乗りできなかったことも想定し、チェックインバゲッジを回収しておきます。一旦ボーディングパスをお預かりします」
その後、JALは専任の英語が堪能なベトナム人GSさんをエスコートにつけてくれました。
GSさん「これから入出国管理局に掛け合ってみますので同行をお願いします」
何と頼もしいことか。この大失態に愕然としながらも、特例が認められないか一縷の望みを託しました。然し、GSさんはベトナム語で一生懸命交渉してくれましたが、残念ながらRC不所持での出国は却下されてしまいました。
この時点で、日本に帰ることも、夢に見たE11搭乗も泡と消えました。肩を落とす僕に、
GSさん「気持ちは分かります。でも元気を出してください。人間誰しも失敗はあります」と温かい言葉を掛けてくれました。彼の優しさに感激し大いに励まされました。
JALのチェックインカウンターに戻ると、日本人のマネジャーが待っていてくれました。
MGさん「westtower様、此度のことは誠に残念です。お気持ちをお察しいたします。預け荷物は回収しておりますのでご安心ください。今後のことについては、ご希望に添えるように担当者に申し付けてございます」と頼もしいお言葉をいただきました。
RC不所持では出国が叶わない限りは、RCを取りに一旦ホーチミン市の自宅に戻らなければなりません(普段、パスポートの顔写真ページに挟んで保管しており、セキュリティボックスからパスポートを取り出すときに、RCが滑り落ちた可能性が疑われる)。
JALさんからは以下の2案の提案がありました。
① HAN➢SGNの最終便に間に合えば、今晩中にホーチミン市に戻り、翌朝発のJL750(SGN➢NRT)で半日遅れの帰国
② ①が間に合わなければ、今晩はハノイ泊。翌日の便でHAN⇔SGNを往復、本来のJL752で一日遅れの帰国
どちらに転んでも良いように、先回りして①、②ともに席を押さえてくれておりました。何と用意周到なことか!
結局時間切れで、HAN➢SGNの最終便搭乗は叶わず、②案を選択することにしました。
その際に、
GSさん「westtower様は窓側のお席をリクエストいただいておりましたので、明日ご搭乗のJL752はご希望通り7Kをご用意させていただきました」と。
筆者(ジ~ン、迷惑をかけたのに、そこまで配慮してくれたのか、感動)
JALさんにいろいと面倒をお掛けしたことは猛省しつつ、気配りのきいた親身で丁寧な対応に心から感謝いたします! 至れり尽くせりの予期せぬ厚遇は、日本航空を選んで本当に良かったとの実感と共に、好印象として深く記憶に刻まれました。
搭乗レビューの趣旨からは外れてしまうかもしれませんが、イレギュラー時の航空会社の真価を示す事例として皆様のご参考になればと思い、投稿させていただきました。
どうぞご了承ください。
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