航空会社 JAL (日本航空)
- 国
- 日本
- IATA | ICAO
- JL | JAL
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 4.08 [8,353件]
- アライアンス
- ワンワールド
搭乗レビュー
B787-9で横8列仕様は噂に違わず快適なのはよいが、成田空港の手荷物預かり場が・・・
搭乗写真
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成田空港第2ターミナルのJALチェッ... 続き
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成田空港第2ターミナルの現在の手荷物... 続き
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成田空港65番ゲートに駐機中の本日の... 続き
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65番搭乗口に表示されているJL41... 続き
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65番ゲートに駐機している本日の使用... 続き
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カメラの調子が悪かったため、画質があ... 続き
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搭乗機の座席で搭乗時の状態。座面と背... 続き
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787-9安全のしおり表面
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お約束?の787-9安全のしおり裏面
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787で特徴的な窓上部の間接照明とシ... 続き
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出発時のエアショー表示。ヘルシンキま... 続き
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787名物の電子シェード。客室乗務員... 続き
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離陸後しばらくして、食事サービスに先... 続き
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おつまみのあられの中身。有名な某K製... 続き
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シーフード特別食1食目。乗務員からサ... 続き
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シーフード特別食1食目。トレーのふた... 続き
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シーフード特別食1食目。アントレの拡... 続き
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シーフード特別食1食目。サラダ類。左... 続き
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シーフード特別食。サラダ類。右側の拡... 続き
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手間がかかるためか最近の機内食ではあ... 続き
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一般食が配膳中で飲み物も同時にサー... 続き
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味噌汁は紙コップで提供されるが、その... 続き
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味噌汁を提供する紙コップでJALのロ... 続き
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シーフード特別食1食目で食後に配られ... 続き
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シーフード特別食1食目のデザート。ふ... 続き
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一般食用のデザートとして配られるハー... 続き
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ハーゲンダッツアイスバニラ味でようや... 続き
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デザートとして提供されるハーゲンダッ... 続き
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全体のおよそ半分の時間が経過したころ... 続き
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シーフード特別食用の軽食。ラップを... 続き
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各座席に配備してあるこの座席の宣伝リ... 続き
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この座席の宣伝リーフレット裏面
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エコノミークラス右側にあるトイレ。入... 続き
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エコノミークラス右側にあるトイレ、入... 続き
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トイレの水を流すセンサー。もし手をか... 続き
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このコンフィグレーション(コンフィグ... 続き
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トイレの水を流すセンターとボタンの拡... 続き
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トイレドアにある表示。禁煙表示と化粧... 続き
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機内が暗くなったあと乗務員が起きてい... 続き
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何かと好印象のスカイワイダーの唯一の... 続き
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腕を入れると抜けなくなる(?)テーブ... 続き
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安全のしおり表面、酸素マスクの部分の... 続き
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シーフード特別食2食目。サーブされた... 続き
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シーフード特別食2食目。アントレの拡... 続き
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シーフード特別食2食目。副菜のふたを... 続き
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2食目に提供されるスープ。こちらは国... 続き
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右翼にある燃料投棄口と思われるノズル... 続き
総評
搭乗までの経緯
今回は往路はANAの深夜便(羽田~ウィーン線のNH205)でのウィーン乗継プラハ行きを狙うも復路ロンドンを夕刻~夜遅くに出る便が取れず、さりとてカタール航空ではロンドンは夕刻に出られるが羽田が早朝深夜枠で足に困るし、カタールは機内持込手荷物基準が厳しいし(特に日本発はエミレーツ並という噂というか、同じ地上業務の会社のはずなので)・・・と悩んでいたところ、カタール航空の2万円増し程度でJAL便で復路ロンドン発羽田直行便が取れたので(カタール航空も乗ってはみたかったがノンストップ便で羽田着はやはり楽なので・・・)こちらを選択。以前ならエミレーツ航空も選択肢だったが、同社の客室乗務員として勤務していた友人氏は昨年秋には退職しまった上、今年の1月より預け手荷物の重量制限が30kgから25kgに引き下げられたので違う会社でと考えた次第である。
往路はプラハ行きで、JALのパリ経由プラハ行きはヘルシンキ経由より若干安かったが、シャルルドゴール空港での荷物のハンドリングの心配を考え、そのあたりが比較的安心なヘルシンキ経由とすることに。
【機内食・ドリンク】
最近他社では少なくなりつつあるシーフード特別食(SFML)をリクエスト。味についてはまずまず。なお、健康面への配慮をした特別食という観点からか、カテラリーと一緒に塩コショウのパックはついていない(個人的には味薄くても平気なので問題はなかったが人によっては味が薄いと感じるかもしれない)
シーフード特別食なので実際に食べてはいないが、賛否両論ある一般食2食目のエアモスも健在である。本格的なモ○バーガーを機内でもという意気込み自体は評価したいが、機内での組み立て式になっている関係で、ソースなどがこぼれて食べにくそうという印象があり(どなかたのかは忘れてしまったがこれは他の方のJAL長距離国際線のレビューにもあったものと思われる)、そのあたりは改善の余地がありそうである。なお、シーフード特別食2食目についてはごくごく平凡ではあるが、ホットミールでの提供であり、そのあたりの評価は悪くない(特別食でも2食目になるとコールドミールという航空会社があっても今や珍しくはないため)。
【座席(シート)】
特に故障や不具合箇所は見受けられず。横8列の2-4-2配置は評判どおり快適でこれなら、UAなんかのキャリアではPY並みかと思うほど(なお、JLのB787-9には別に2-3-2配列のPYあり)。スカイワイダーと銘打つ前の787-8ではフットレストがあったが、現在の仕様ではフットレストは付いていない。恐らくは以下の問題から新しい仕様ではフットレストをつけなかったものと思われる
1.フットレストがあると足元が狭くなり、折りたたんでいてもフットレストの厚みの分だけ実質のシートピッチは狭くなってしまうことについて評判があまりよくなかった可能性が考えられること
2.物理的動作をする機構であるがゆえ、フットレストは機械的(というか物理的な)故障が多くなってメンテナンスに手間がかかること(固定できないと安全基準上は特に離着陸時にその座席が使えないはずで、その面での整備の手間が増すものと思われる)
3.フットレストに靴を脱がないで足をのせる乗客がいることによる美観上並びに清掃の手間の問題(当然土足をのせることになれば、フットレストの動作部分にほこりがついて、それが連続すれば動作不良の引き金の一つになりうることは容易に想像できるところで)
ちなみにJALの787で、一世代前のエコノミークラスの座席(ただし-9型ではなく-8型)に搭乗したことがあり、比較のためそのときのレビューURLを以下に示す。
https://flyteam.jp/airline/jal/review/27748
【機内スタッフ】
機内AC電源などへの対応も含め、気になるところは特にない。連携についてもきちんと取れていたと見受けられる。
【エンターティメント】
エンタメ自体は再起動が必要な場面も、操作不具合もなかった。
ただし、自席ではなく隣の席で座席のAC電源に一時的な不具合があって、うまく充電できていなかった模様。この場合、エンタメと違って客室乗務員の側で再起動できる権限がないため、客室乗務員も対応に苦慮していたが時間をおいたら充電できていたようで一安心。
後で、キャビンAC電源の再起動はエンタメとは違い操縦席にしか権限がなくキャビンでは何か操作ができないから大変なのでは?と対応していた乗務員に聞いたところ、『そうなんです・・・』とのことで、機内AC電源も何かあると乗務員は大変そうと感じた次第。
なぜこのような仕掛けになっているかというと、緊急時に電力をどの系統に供給して、どの系統には供給しないかを最終的に決める権限は機長、すなわち操縦席側にあるため、モバイルAC電源のスイッチはキャビンにはなく、キャビンではエンタメのように再起動できないためである(エンタメ不具合時のシステム再起動はパソコン再起動同様電力自体は供給は維持されたまま、ソフト上で再起動しているだけなのでエンタメはキャビンで再起動可能)。ギャレーやエンタメの(メインの)電源スイッチが操縦室にしかないのと同じ考えである。
機内AC電源はキャビンでは再起動できないという落とし穴があるということは初めて体感した次第なので(理由を考えれば当たり前だが)、過剰な期待をしてはいけないと改めて痛感した次第である(関係各所の許認可を受けるには他社でもこのようなシステム構成にせざるを得ないことから、別にJALだけがAC電源に関して特別ということではないが)。
チャンネル数はEKなんかと比べると少なめで必要最小限という感じ。ただしエアショーだけは他社にはないかなり多機能のものが搭載されている。なお、JALでは機外カメラを装備しておらず、機外カメラ映像は見られない。
【トイレ・洗面台】
以前787-8の羽田~ソウル線に乗ったときには付いていなかったが、この仕様(JALのコンフィギュレーションコードはE71)の機材ではエコノミーでも温水洗浄便座つき。清掃状態に問題はなく、タッチセンター感度も良好。なお、タッチセンサー不良の場合は、青いボタンを押せば水が流れるので問題はなさそう。そのあたりは-8から見た787全体でみて初期にデリバリーを受けた機材から改善というか改良がなされている模様。
【機材コンディション】
特に問題は見当たらず。件のAC電源装置の件についても飛行への影響はなかった。
【空港サービス】
この便利用にあたって感じた唯一のというか最大の欠点は、成田空港第2ターミナルのJALエコノミークラス部分で、セルフバゲージドロップ設置工事に伴い、手荷物預かりカウンター稼動数が少なく(今までカウンター3列分あったものが2列分しかない)、午前の出発ピーク時間帯は意外と待たされる点である(朝7時台後半から8時台前半で20分程度)。
セルフバゲージドロップが運用開始となった際も、当初は不具合や乗客側が慣れていないことによって処理に思わぬ時間がかかることなども予想されるため、当面JALのエコノミークラスで荷物を預ける際には時間に余裕を持ったほうがよいものと思われる。
なお、荷物取り扱いについては、他社は3辺の和158cmまでなのに対しJALは203cmまで一般手荷物の扱いとなるため(ただし、内容物によっては特殊手荷物扱いだが)、サイズ確認でそれほど時間がかからないためか係員の対応自体はスムーズである。とはいえ、1人2個まで預けられるためか、ダンボール箱で預けるケースも多く、係員もそうした荷物への対応は慣れてはいるものとは思われるが、前の乗客の梱包状態の対応に思いがけず時間がかかることもあるからそうした観点からも時間に余裕を見る必要がある。
ただし、他社運航便への同日乗継でスルーチェックインを行う場合で、3辺の和が158cmを超え203cmの範囲の場合、運航会社によっては以遠区間の規則上サイズ超過の特殊取扱手荷物となり、面倒なことになるケースもあり得る(なお、成田で最終目的地までスルーで預かる場合は、仮に乗継先運航会社の基準がJALより厳しい場合でも、荷物を預かる際に追加料金を請求されなければJAL基準で最終目的地まで荷物を引き受けたとみなすことが一応の原則なので乗継地で追加料金請求ということはないことになってはいるが・・・)のでJAL国際線から同日で提携他社便への乗継がある場合には予約課などに事前確認をしておく方が無難かと思われる。
また、スポーツ用品などの特殊品では概して提携航空会社の方が梱包要件が厳しく、規則上はJALで(特殊扱い料金無料で)預けることが可能なケースでも提携他社の梱包要件を満たしてないと引き受けしてもらえない可能性が考えられるのでそちらも事前確認が望ましい。
【総合評価】
座席の寸法面での快適性に関してはさすがJALが世界一エコノミーと謳っているだけのことはある座席であるものと思われる。これに慣れてしまうと787の横9列配置の機体に乗れなくなるのでは?という要らぬ(笑)心配をしてしまうほどである。とはいえこのご時勢でこうした方針をどこまで貫けるかが少々心配ではあるが・・・。
機内サービス面では、シーフード2食目はホットミールで提供されるし、一般食では賛否両論あるものの、モスバーガーを機内でもというコンセプトでエアモスを提供しているところなどJALの787の長距離便では座席を注目しがちではあるが、機内食の面でもそれなりにがんばっているように思われる。
セルフバゲージドロップの設置準備工事中の関係で手荷物預けカウンターが1列分少なくなっており、手荷物預けに思いのほか時間がかかる状態でせっかくのQuiCチェックイン(オンラインチェックインサービス)のメリットがなくなってしまっている点は(オンラインチェックインを普及させていこうという面からすると)気になることではある。今回のフライトで一番気になる面はここになる。
一時的な状況とはいえ、手荷物預かりカウンター以外はまったく問題を感じることはないばかりか、787で2-4-2配列からくるゆとり、高い機内湿度と低い与圧高度、そしてJALでは機内温度を極端に低くしていないこともあり、エコノミークラスとしては今までで一番快適?と思うほどであり、飛行機を降りてからも体のコンディションがよかった。
787シリーズのメーカーの謳い文句に違わぬ快適なエコノミークラスで、これ他社ならプレミアムエコノミーとしても通じる?と思うほどであった。
ただし、E71のコンフィグレーションの場合、ビジネスクラスはJAL SKY SUITE(ローマ数字無し)となり、搭乗時点での最新型ではないようである。通路が許容されるぎりぎりまで幅が詰められており、また通路に面する箇所は黒系統の色であることから(座席はエコノミーと同じ赤系統、テーブルなどは白系統)、その部分が白系統の色のANAのB777-300ERあるいは1-2-1のスタッガード配置のエミレーツ航空A380よりはおろか、スタッガード式ではないエミレーツのB777-300ERでの2-3-2よりも搭乗の際に通路から眺めた感じではこれらのビジネスクラスより狭そうな印象を持った(写真を撮り忘れてしまい恐縮だが・・・)。もし、懐に余裕があって(そこが最大の問題かも 笑)、当便をビジネスクラスで搭乗していたら、少なくとも座席に関しては今まで乗ったことがあるビジネスクラスと比べて評価は変わっている可能性がなきにしもあらずである。
ビジネスクラス座席に関しては以下のURLのE71仕様の部分を参照
https://www.jal.co.jp/aircraft/conf/789.html
2019/9/18 【座席】の評価に小生のJALB787-8の搭乗レビューリンクを追加すると共に、それに伴う座席の評価の記述を追加。それと同時に搭乗の経緯を一部加筆
2019/9/20 経緯の部分並びに【空港サービス】の部分に誤字を発見し、それを修正するとともに一部加筆
2019/9/26加筆 kenmari様の787レビューで客室乗務員側で一斉に閉める動作をしていたと思われるにも関わらず、シェードを開けられていた旨を搭乗レビューに記載されていた方があったので、当該リンクを示した上で電子シェード写真のキャプションの記述内容を差替え。
改めてリンクさせていただいたURLは以下の通り
https://flyteam.jp/airline/scoot-tigerair/review/46152/289264
kenmari様、リンクさせていただきありがとうございます。
2019/10/16追記 当便にアサインされていた機材のJALでのコンフィグレーションコードはE71であったので、これを追加するとともに、当便をもしビジネスクラスで搭乗した場合の座席評価が変わる可能性を記載。
今回は往路はANAの深夜便(羽田~ウィーン線のNH205)でのウィーン乗継プラハ行きを狙うも復路ロンドンを夕刻~夜遅くに出る便が取れず、さりとてカタール航空ではロンドンは夕刻に出られるが羽田が早朝深夜枠で足に困るし、カタールは機内持込手荷物基準が厳しいし(特に日本発はエミレーツ並という噂というか、同じ地上業務の会社のはずなので)・・・と悩んでいたところ、カタール航空の2万円増し程度でJAL便で復路ロンドン発羽田直行便が取れたので(カタール航空も乗ってはみたかったがノンストップ便で羽田着はやはり楽なので・・・)こちらを選択。以前ならエミレーツ航空も選択肢だったが、同社の客室乗務員として勤務していた友人氏は昨年秋には退職しまった上、今年の1月より預け手荷物の重量制限が30kgから25kgに引き下げられたので違う会社でと考えた次第である。
往路はプラハ行きで、JALのパリ経由プラハ行きはヘルシンキ経由より若干安かったが、シャルルドゴール空港での荷物のハンドリングの心配を考え、そのあたりが比較的安心なヘルシンキ経由とすることに。
【機内食・ドリンク】
最近他社では少なくなりつつあるシーフード特別食(SFML)をリクエスト。味についてはまずまず。なお、健康面への配慮をした特別食という観点からか、カテラリーと一緒に塩コショウのパックはついていない(個人的には味薄くても平気なので問題はなかったが人によっては味が薄いと感じるかもしれない)
シーフード特別食なので実際に食べてはいないが、賛否両論ある一般食2食目のエアモスも健在である。本格的なモ○バーガーを機内でもという意気込み自体は評価したいが、機内での組み立て式になっている関係で、ソースなどがこぼれて食べにくそうという印象があり(どなかたのかは忘れてしまったがこれは他の方のJAL長距離国際線のレビューにもあったものと思われる)、そのあたりは改善の余地がありそうである。なお、シーフード特別食2食目についてはごくごく平凡ではあるが、ホットミールでの提供であり、そのあたりの評価は悪くない(特別食でも2食目になるとコールドミールという航空会社があっても今や珍しくはないため)。
【座席(シート)】
特に故障や不具合箇所は見受けられず。横8列の2-4-2配置は評判どおり快適でこれなら、UAなんかのキャリアではPY並みかと思うほど(なお、JLのB787-9には別に2-3-2配列のPYあり)。スカイワイダーと銘打つ前の787-8ではフットレストがあったが、現在の仕様ではフットレストは付いていない。恐らくは以下の問題から新しい仕様ではフットレストをつけなかったものと思われる
1.フットレストがあると足元が狭くなり、折りたたんでいてもフットレストの厚みの分だけ実質のシートピッチは狭くなってしまうことについて評判があまりよくなかった可能性が考えられること
2.物理的動作をする機構であるがゆえ、フットレストは機械的(というか物理的な)故障が多くなってメンテナンスに手間がかかること(固定できないと安全基準上は特に離着陸時にその座席が使えないはずで、その面での整備の手間が増すものと思われる)
3.フットレストに靴を脱がないで足をのせる乗客がいることによる美観上並びに清掃の手間の問題(当然土足をのせることになれば、フットレストの動作部分にほこりがついて、それが連続すれば動作不良の引き金の一つになりうることは容易に想像できるところで)
ちなみにJALの787で、一世代前のエコノミークラスの座席(ただし-9型ではなく-8型)に搭乗したことがあり、比較のためそのときのレビューURLを以下に示す。
https://flyteam.jp/airline/jal/review/27748
【機内スタッフ】
機内AC電源などへの対応も含め、気になるところは特にない。連携についてもきちんと取れていたと見受けられる。
【エンターティメント】
エンタメ自体は再起動が必要な場面も、操作不具合もなかった。
ただし、自席ではなく隣の席で座席のAC電源に一時的な不具合があって、うまく充電できていなかった模様。この場合、エンタメと違って客室乗務員の側で再起動できる権限がないため、客室乗務員も対応に苦慮していたが時間をおいたら充電できていたようで一安心。
後で、キャビンAC電源の再起動はエンタメとは違い操縦席にしか権限がなくキャビンでは何か操作ができないから大変なのでは?と対応していた乗務員に聞いたところ、『そうなんです・・・』とのことで、機内AC電源も何かあると乗務員は大変そうと感じた次第。
なぜこのような仕掛けになっているかというと、緊急時に電力をどの系統に供給して、どの系統には供給しないかを最終的に決める権限は機長、すなわち操縦席側にあるため、モバイルAC電源のスイッチはキャビンにはなく、キャビンではエンタメのように再起動できないためである(エンタメ不具合時のシステム再起動はパソコン再起動同様電力自体は供給は維持されたまま、ソフト上で再起動しているだけなのでエンタメはキャビンで再起動可能)。ギャレーやエンタメの(メインの)電源スイッチが操縦室にしかないのと同じ考えである。
機内AC電源はキャビンでは再起動できないという落とし穴があるということは初めて体感した次第なので(理由を考えれば当たり前だが)、過剰な期待をしてはいけないと改めて痛感した次第である(関係各所の許認可を受けるには他社でもこのようなシステム構成にせざるを得ないことから、別にJALだけがAC電源に関して特別ということではないが)。
チャンネル数はEKなんかと比べると少なめで必要最小限という感じ。ただしエアショーだけは他社にはないかなり多機能のものが搭載されている。なお、JALでは機外カメラを装備しておらず、機外カメラ映像は見られない。
【トイレ・洗面台】
以前787-8の羽田~ソウル線に乗ったときには付いていなかったが、この仕様(JALのコンフィギュレーションコードはE71)の機材ではエコノミーでも温水洗浄便座つき。清掃状態に問題はなく、タッチセンター感度も良好。なお、タッチセンサー不良の場合は、青いボタンを押せば水が流れるので問題はなさそう。そのあたりは-8から見た787全体でみて初期にデリバリーを受けた機材から改善というか改良がなされている模様。
【機材コンディション】
特に問題は見当たらず。件のAC電源装置の件についても飛行への影響はなかった。
【空港サービス】
この便利用にあたって感じた唯一のというか最大の欠点は、成田空港第2ターミナルのJALエコノミークラス部分で、セルフバゲージドロップ設置工事に伴い、手荷物預かりカウンター稼動数が少なく(今までカウンター3列分あったものが2列分しかない)、午前の出発ピーク時間帯は意外と待たされる点である(朝7時台後半から8時台前半で20分程度)。
セルフバゲージドロップが運用開始となった際も、当初は不具合や乗客側が慣れていないことによって処理に思わぬ時間がかかることなども予想されるため、当面JALのエコノミークラスで荷物を預ける際には時間に余裕を持ったほうがよいものと思われる。
なお、荷物取り扱いについては、他社は3辺の和158cmまでなのに対しJALは203cmまで一般手荷物の扱いとなるため(ただし、内容物によっては特殊手荷物扱いだが)、サイズ確認でそれほど時間がかからないためか係員の対応自体はスムーズである。とはいえ、1人2個まで預けられるためか、ダンボール箱で預けるケースも多く、係員もそうした荷物への対応は慣れてはいるものとは思われるが、前の乗客の梱包状態の対応に思いがけず時間がかかることもあるからそうした観点からも時間に余裕を見る必要がある。
ただし、他社運航便への同日乗継でスルーチェックインを行う場合で、3辺の和が158cmを超え203cmの範囲の場合、運航会社によっては以遠区間の規則上サイズ超過の特殊取扱手荷物となり、面倒なことになるケースもあり得る(なお、成田で最終目的地までスルーで預かる場合は、仮に乗継先運航会社の基準がJALより厳しい場合でも、荷物を預かる際に追加料金を請求されなければJAL基準で最終目的地まで荷物を引き受けたとみなすことが一応の原則なので乗継地で追加料金請求ということはないことになってはいるが・・・)のでJAL国際線から同日で提携他社便への乗継がある場合には予約課などに事前確認をしておく方が無難かと思われる。
また、スポーツ用品などの特殊品では概して提携航空会社の方が梱包要件が厳しく、規則上はJALで(特殊扱い料金無料で)預けることが可能なケースでも提携他社の梱包要件を満たしてないと引き受けしてもらえない可能性が考えられるのでそちらも事前確認が望ましい。
【総合評価】
座席の寸法面での快適性に関してはさすがJALが世界一エコノミーと謳っているだけのことはある座席であるものと思われる。これに慣れてしまうと787の横9列配置の機体に乗れなくなるのでは?という要らぬ(笑)心配をしてしまうほどである。とはいえこのご時勢でこうした方針をどこまで貫けるかが少々心配ではあるが・・・。
機内サービス面では、シーフード2食目はホットミールで提供されるし、一般食では賛否両論あるものの、モスバーガーを機内でもというコンセプトでエアモスを提供しているところなどJALの787の長距離便では座席を注目しがちではあるが、機内食の面でもそれなりにがんばっているように思われる。
セルフバゲージドロップの設置準備工事中の関係で手荷物預けカウンターが1列分少なくなっており、手荷物預けに思いのほか時間がかかる状態でせっかくのQuiCチェックイン(オンラインチェックインサービス)のメリットがなくなってしまっている点は(オンラインチェックインを普及させていこうという面からすると)気になることではある。今回のフライトで一番気になる面はここになる。
一時的な状況とはいえ、手荷物預かりカウンター以外はまったく問題を感じることはないばかりか、787で2-4-2配列からくるゆとり、高い機内湿度と低い与圧高度、そしてJALでは機内温度を極端に低くしていないこともあり、エコノミークラスとしては今までで一番快適?と思うほどであり、飛行機を降りてからも体のコンディションがよかった。
787シリーズのメーカーの謳い文句に違わぬ快適なエコノミークラスで、これ他社ならプレミアムエコノミーとしても通じる?と思うほどであった。
ただし、E71のコンフィグレーションの場合、ビジネスクラスはJAL SKY SUITE(ローマ数字無し)となり、搭乗時点での最新型ではないようである。通路が許容されるぎりぎりまで幅が詰められており、また通路に面する箇所は黒系統の色であることから(座席はエコノミーと同じ赤系統、テーブルなどは白系統)、その部分が白系統の色のANAのB777-300ERあるいは1-2-1のスタッガード配置のエミレーツ航空A380よりはおろか、スタッガード式ではないエミレーツのB777-300ERでの2-3-2よりも搭乗の際に通路から眺めた感じではこれらのビジネスクラスより狭そうな印象を持った(写真を撮り忘れてしまい恐縮だが・・・)。もし、懐に余裕があって(そこが最大の問題かも 笑)、当便をビジネスクラスで搭乗していたら、少なくとも座席に関しては今まで乗ったことがあるビジネスクラスと比べて評価は変わっている可能性がなきにしもあらずである。
ビジネスクラス座席に関しては以下のURLのE71仕様の部分を参照
https://www.jal.co.jp/aircraft/conf/789.html
2019/9/18 【座席】の評価に小生のJALB787-8の搭乗レビューリンクを追加すると共に、それに伴う座席の評価の記述を追加。それと同時に搭乗の経緯を一部加筆
2019/9/20 経緯の部分並びに【空港サービス】の部分に誤字を発見し、それを修正するとともに一部加筆
2019/9/26加筆 kenmari様の787レビューで客室乗務員側で一斉に閉める動作をしていたと思われるにも関わらず、シェードを開けられていた旨を搭乗レビューに記載されていた方があったので、当該リンクを示した上で電子シェード写真のキャプションの記述内容を差替え。
改めてリンクさせていただいたURLは以下の通り
https://flyteam.jp/airline/scoot-tigerair/review/46152/289264
kenmari様、リンクさせていただきありがとうございます。
2019/10/16追記 当便にアサインされていた機材のJALでのコンフィグレーションコードはE71であったので、これを追加するとともに、当便をもしビジネスクラスで搭乗した場合の座席評価が変わる可能性を記載。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 56H
- 搭乗クラス
- Y
- 出発予定時刻
- 1040LT
- 搭乗時刻
- 1014LT
- 出発時刻
- 1037LT
- 到着予定時刻
- 1450LT
- 到着時刻
- 1453LT
- 予定飛行時間
- 9+30
- 出発ゲート・スポット
- 65
- 離陸滑走路
- 16R
- 離陸時刻
- 1120LT
- 到着ゲート・スポット
- Spot S54/Gate 54
- 着陸滑走路
- 15
- 着陸時刻
- 1443LT
- メモ
- HEL=UTC+3,成田空港での離陸待ちに30分ほど要したた、え、HEL到着は早着せずにほぼ定刻(IATA定義では定時運行の範囲)での到着。
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