航空会社 JAL (日本航空)
- 国
- 日本
- IATA | ICAO
- JL | JAL
- メンバー評価
- 搭乗レビュー 4.08 [8,365件]
- アライアンス
- ワンワールド
搭乗レビュー
JALファーストクラスのカクテル事情
搭乗写真
総評
クリスマスが近づいてきました。この時期になると,2016年のクリスマス直前に成田からシドニーまで乗ったJAL771便のことを思い出します。
【機内食・ドリンク】
JALのファーストクラス,シャンパンはサロンとか,焼酎は森伊蔵とか,そのへんはあまり興味がないのですが,それ以外で前から気になることがありました。
ちょっと長くなりますが話は30年以上前に遡ります。私が初めてJALの香港行き国際線エコノミーに乗ったとき,ドリンクメニューに「マティーニ」とありました。
念のため説明しておくと,マティーニはジンをベースに,ベルモット(香草入りワイン)で風味を付けたショートカクテルで,お酒を薄めずによく冷やすことがポイントです。別に名探偵コナンの黒の組織が出てくるわけではありません。
当時,私はカクテルマニアだったので当然ながらオーダーしてみました。
結果は当時サントリーから発売していた,ミニチュアボトルにパック詰めした出来合いのマティーニを常温でどぼどぼとプラスチックカップに入れただけでした。期待を込めてストレートで注文したのですが,生ぬるくて甘い液体でした。
あれから30年。しかも,ここはファーストクラス。まさかパック詰めのマティーニが出てくるとも思えない。念のため客室乗務員に訊いてみました。
「あの,マティーニってあるんですが,これはカクテルのレシピどおりに作っていただけるんでしょうか?」
「はい,ストレートでしょうか,ロックでしょうか」
いちおうカクテルの知識はあるようです。ストレートをお願いしました。
そして出てきたものは…写真にもありますが,やはり常温でした。ベルモットは多めだけど許容範囲。オリーブを入れてくれたのは,がんばったなあ,という感じ。
ストレートでグラス表面にうっすらと霜が付くようなマティーニは,さすがのJALファーストでも無理なようです。機外ならマイナス50度のマティーニが味わえたのかもしれない。
マティーニはちょっと残念だったので,次にJALファーストでおなじみのシャンパン,サロンを使って「至高のキールロワイアル」を試してみました。
キールロワイアルは,シャンパンをベースに,クレームドカシス(黒スグリのリキュール)で香り付けをするエレガントなカクテルです。飲みやすさを優先させるのであればカシスを多めに入れますが,シャンパンの持ち味を生かすのであれば少なめに入れます。
サロンでカクテルを作るなど普通は暴挙ですが,逆にJALファーストに乗っているからこそ可能になります。(サロンが本当にあのプライスタグの価値があるのか疑問は残りますが,それは不問としておきます)
こちらの結果は…シャンパンが冷えているのでそれなりに温度は低かったけれど,カシスが多くて甘すぎ。半分飲んで,サロンを継ぎ足してもらいました。
味はきわめて普通です。サロンを使うから特別優雅な味わいになるわけではありません。
ただし,サロンをベースに,ごく少量のカシスを入れると,何か特別なものができるかもしれません。今回はさすがに食前にカクテル3杯は飲み過ぎなので,あきらめて日本酒にチェンジしました。興味のある人は挑戦してみてください。
【座席(シート)】
眠るには最高のシートです。
【機内スタッフ】
何も不満はありませんが,ショートカクテルは常温ではなく,氷を入れたグラスの中でステアして,中のお酒を別のグラスに注いでからサーブしてもらえるとうれしいです。
【エンターティメント】
夜便は寝るのが一番。
【トイレ・洗面台】
広いほうのトイレでリラクシングウェアに着替えることができて至れり尽くせりです。
【機材コンディション】
これがシドニーに飛んできたB777-300の最後の思い出になってしまいました。
【空港サービス】
成田ではクリスマス前の特別企画ということで,プッシュバックが始まると,JL771便の出発に携わったグラウンドスタッフ全員が出てきて,色とりどりの蛍光スティックを振って見送ってくれました。
こういうのを見ると,日本人の繊細な心遣い,自分の仕事に対する心意気とプロ意識を感じます。素晴らしい人たちです。本当にありがとう。
【総合評価】
JALのグラウンドスタッフのみなさんに感謝。
【機内食・ドリンク】
JALのファーストクラス,シャンパンはサロンとか,焼酎は森伊蔵とか,そのへんはあまり興味がないのですが,それ以外で前から気になることがありました。
ちょっと長くなりますが話は30年以上前に遡ります。私が初めてJALの香港行き国際線エコノミーに乗ったとき,ドリンクメニューに「マティーニ」とありました。
念のため説明しておくと,マティーニはジンをベースに,ベルモット(香草入りワイン)で風味を付けたショートカクテルで,お酒を薄めずによく冷やすことがポイントです。別に名探偵コナンの黒の組織が出てくるわけではありません。
当時,私はカクテルマニアだったので当然ながらオーダーしてみました。
結果は当時サントリーから発売していた,ミニチュアボトルにパック詰めした出来合いのマティーニを常温でどぼどぼとプラスチックカップに入れただけでした。期待を込めてストレートで注文したのですが,生ぬるくて甘い液体でした。
あれから30年。しかも,ここはファーストクラス。まさかパック詰めのマティーニが出てくるとも思えない。念のため客室乗務員に訊いてみました。
「あの,マティーニってあるんですが,これはカクテルのレシピどおりに作っていただけるんでしょうか?」
「はい,ストレートでしょうか,ロックでしょうか」
いちおうカクテルの知識はあるようです。ストレートをお願いしました。
そして出てきたものは…写真にもありますが,やはり常温でした。ベルモットは多めだけど許容範囲。オリーブを入れてくれたのは,がんばったなあ,という感じ。
ストレートでグラス表面にうっすらと霜が付くようなマティーニは,さすがのJALファーストでも無理なようです。機外ならマイナス50度のマティーニが味わえたのかもしれない。
マティーニはちょっと残念だったので,次にJALファーストでおなじみのシャンパン,サロンを使って「至高のキールロワイアル」を試してみました。
キールロワイアルは,シャンパンをベースに,クレームドカシス(黒スグリのリキュール)で香り付けをするエレガントなカクテルです。飲みやすさを優先させるのであればカシスを多めに入れますが,シャンパンの持ち味を生かすのであれば少なめに入れます。
サロンでカクテルを作るなど普通は暴挙ですが,逆にJALファーストに乗っているからこそ可能になります。(サロンが本当にあのプライスタグの価値があるのか疑問は残りますが,それは不問としておきます)
こちらの結果は…シャンパンが冷えているのでそれなりに温度は低かったけれど,カシスが多くて甘すぎ。半分飲んで,サロンを継ぎ足してもらいました。
味はきわめて普通です。サロンを使うから特別優雅な味わいになるわけではありません。
ただし,サロンをベースに,ごく少量のカシスを入れると,何か特別なものができるかもしれません。今回はさすがに食前にカクテル3杯は飲み過ぎなので,あきらめて日本酒にチェンジしました。興味のある人は挑戦してみてください。
【座席(シート)】
眠るには最高のシートです。
【機内スタッフ】
何も不満はありませんが,ショートカクテルは常温ではなく,氷を入れたグラスの中でステアして,中のお酒を別のグラスに注いでからサーブしてもらえるとうれしいです。
【エンターティメント】
夜便は寝るのが一番。
【トイレ・洗面台】
広いほうのトイレでリラクシングウェアに着替えることができて至れり尽くせりです。
【機材コンディション】
これがシドニーに飛んできたB777-300の最後の思い出になってしまいました。
【空港サービス】
成田ではクリスマス前の特別企画ということで,プッシュバックが始まると,JL771便の出発に携わったグラウンドスタッフ全員が出てきて,色とりどりの蛍光スティックを振って見送ってくれました。
こういうのを見ると,日本人の繊細な心遣い,自分の仕事に対する心意気とプロ意識を感じます。素晴らしい人たちです。本当にありがとう。
【総合評価】
JALのグラウンドスタッフのみなさんに感謝。
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