#0781 (I0587) タイ入国 今昔物語。バンコクへのベースチェンジ。今だから聞けたCAさんの小話 - JAL (日本航空) 口コミ・評価

航空会社 JAL (日本航空)

2024年04月14日に撮影されたJAL (日本航空)の航空機写真

© まさきち9332さん

第2次大戦後の1951年8月1日設立。1951年10月25日...
日本
IATA | ICAO
JL | JAL
アライアンス
ワンワールド

搭乗レビュー
#0781 (I0587) タイ入国 今昔物語。バンコクへのベースチェンジ。今だから聞けたCAさんの小話

航空会社
日本航空
便名
JL031
ビジネス
搭乗日
2021/09
路線
羽田(東京) → スワンナプーム(バンコク)
機体記号
JA873J
機材
Boeing 787-9
総評:5
5ッ星
機内食・ドリンク
5ッ星
座席(シート)
5ッ星
エンターティメント
5ッ星
インターネット環境
無評価
機内スタッフサービス
5ッ星
機内清潔さ
5ッ星
地上サービス
5ッ星
コストパフォーマンス
無評価
口コミ投稿者
westtowerさん
アクセス数
1,336
投稿日
2022/10/28

総評

「今ハ昔、世界ノ国ニ 新型コロナトイフ病アリケリ」

本邦の国際航空旅客輸送動向(国土交通省まとめ)によると、2108年度の旅客数10,240万人に対し、コロナ禍の2020年度の旅客数は190万人と98.2%もの減少、2021年度も推して知るべしでしょう。
この渦中に、タイ王国バンコクに生活の拠点を移すことになりました。
旅立ちのフライトはJALさんに託します。
この緊急事態下に於いて、たとえ少数でも需要があればそれに応え採算度外視で飛行機を飛ばす、空の公共交通インフラを担う航空会社の使命感に頭が下がる思いです。

チェックインの様子は”地上サービス”欄をご参照

過去に例を見ない航空業界の異常事態、斯様に人口密度の低い羽田空港は経験がありません。
CIQは待ち時間なく滞りなく通過、免税店やショップは粗全閉状態でした。

JALファーストクラスラウンジを利用
詳細は”ラウンジレビュー” ご参照

搭乗機
機番 JA873J
機材 Boeing B787-9
2018年06月 初飛行
2018年06月 JL登録
機齢 3.3歳(搭乗時)
コンフィグレーション E92
コンディション 完全無欠
エンジン 2 x Genx-1B

機内にて
ベースチェンジの記念のフライトはビジネスクラスで。
自席はスターボードサイド5K、ポートサイドにも1人paxがおりました。
本シップ コンフィグレーションE92のCクラス座席数は28、搭乗率は約7%でした。
PY、Yも含めたシップ全体の搭乗率は感覚的に5%未満ではないかと。

Cクラス担当のCA Kさんに温かくきめ細やかなサービスを提供していただきました。
詳細は”機内スタッフサービス”欄をご参照

Cクラス 機内食は2010年ミシュラン三ツ星店 L’Effervescenceのグランシェフ、生江史伸氏の監修によるものでした。
詳細は”機内食・ドリンク”欄をご参照

フライトの全体感としては、搭乗前から降機まで完璧なサービスを享受することができ大変満足しております。Cクラスキャビンは穏やかで心地よい雰囲気に包まれ、上質な機内食、CAさんとの会話、フルフラットベッドでの午睡に至るまで、非の打ちどころのない内容でした。

降機のときに
CA Kさん 「ご搭乗誠にありがとうございました。お体を大切に、お仕事の成功を願っております」
筆者 「ありがとう! 厳しい状況ですが、明けない夜はありません。頑張ってください。これからも応援します」
空を愛する者同士、お互いにエールを交わし、シップを後にしました。

しかし、夢見心地だったのはここまで。
降機後、CIQに向かう長いエスカレーターの先には、防護服に身を包んだ防疫官が待ち受けており、野戦病院のような物々しさと緊迫感の中、検疫に係る様々な書類の精査が行われ、緊急事態宣言国家への入国である現実を、改めて思い知らされました。

何とかCIQを通過し、ランドサイドに出た後は、護送車に乗せられて隔離ホテルへ直行。これから2週間の防疫隔離が課せられており、独居房のような部屋の嵌め殺しの窓から雨季の曇天を恨めしく眺めながら、暗澹たる気持ちでバンコク生活をスタートしたのでした。

機内食・ドリンク
5ッ星

ベバレッジサービス
降機後の検疫検査を控えアルコールはやめて、ももとぶどうのスカイタイムをいただきました。

Cクラス 機内食
和食は東京銀座 蓮三四七 店主 三科惇氏 監修
洋食は2010年ミシュラン三ツ星店 L’Effervescenceのグランシェフ、生江史伸氏 監修

今回は洋食をチョイスしました。

オードブル
・小ヤリイカの詰め物 サフランパプリカソース
作品自体も秀逸ですが、この一品のために特注したのではないかと思わせる造形の器にも関心が。
・レンコンの挟み揚げ タプナードソース
好物のタプナードソース、レンコン挟み揚げとのマリアージュは初めてでしたが、相性ばっちりでした。
・地鶏と根菜の白ごまサワークリーム和え
根菜は人参と牛蒡ですね。セサミンも吸収できて健康にも配慮された一品です。
・サバコンフィ 里芋ピュレ
想像力溢れる組み合わせ、ザワークラウトのアクセントがきりりと味を引き締めています。

メインディッシュ
和牛サーロインステーキ or 鱈のムニエル
今回は魚料理をチョイスしました。
・鱈のムニエル
・柚子のブルーブラン
・黒トリュフ入りマッシュポテト
鱈の淡白な味わいを引き出す柚子を効かせたブルーブランの妙。黒トリュフも贅沢に使われもはや機内食のレベルを超えております。

メゾンカイザー特性ブレッド
・プチチャバタオニオン
・プチパン オ ノア

デザート
・栗と山ぶどうのパンケーキ サワークリーム シャンティ添え
・コーヒー
本来和食のデザートですが、ご厚意で提供していただきました。
・栗 小豆 きなこのムース ラム酒のゼリー
・緑茶

座席(シート)
5ッ星

ビジネスクラス(28席)
JAL Sky Suite III
アブレスト 1+2+1=4 ヘリンボーン配列
シートピッチ 78㌅
シート幅 20.1㌅
フラットベッド
自席 5K
白基調の明るいキャビンに臙脂色のシートが高級感を演出しています。
パーテーションの外側と内側で配色に変化をもたせているのもお洒落で、芸の細やかさを感じます。
プライベート空間は解放感と個室感の絶妙なバランスでとても居心地がよいです。
ガジェットの配置や使い勝手もよいと思います。
シートはもちろんフルフラット、快適な寝心地は勿論ですが、リクライニングポジション、アップライトポジションともにしっくりくる座り心地を両立しています。
全体感として秀逸なプロダクトだと思います。

プレミアムエコノミークラス(21席)
JAL Sky Premium
アブレスト 2+3+2=7 並列配列
シートピッチ 42㌅
シート幅 19.3㌅

エコノミークラス(190席)
JAL Sky Wider
アブレスト 2+4+2=8
シートピッチ 32-33㌅
シート幅 18㌅

エンターティメント
5ッ星

ゆっくり時間をかけて食事を味わい、CAさんとの会話と午睡をしたらあっという間に時間は過ぎていきました。17㌅の大型パーソナルモニターではフライトマップをチェックする程度でした。
機内誌は”SKYWARD”
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インターネット環境

利用せず

機内スタッフサービス
5ッ星

Cクラス担当のCA Kさんに温かくきめ細やかなサービスを提供していただきました。
非常に勉強熱心な方で、機内食の感想などを求めてこられて、熱心に聞き入っておられました。僕も食に興味がある方なので、メニュー選考や食材のことなどについて逆にお伺いしたりして会話が弾みました。
地上勤務への配置転換や他社出向を余儀なくされるCAさんが多くいる中で、幸運にも本来の乗務を担当できるのはその熱意と探求心によるものなのかな、と思ったりしました。

また、コロナ禍のフライトでは路線保持、運航・客室乗務員の技量維持の目的も含め採算を度外視して運航しなければならないケースもあること、また入国後2週間の隔離が求められるタイへの乗務に当たっては、一切外出はできず防疫対象ホテルで1晩を過ごし翌朝の便で帰国するシフトとなっていることなど、興味深い小話もいろいろとお伺いすることができました。

機内清潔さ
5ッ星

完璧です。
エッセンシャルワーカーの清掃スタッフの皆さまにも感謝です。

地上サービス
5ッ星

チェックイン
大型のスーツケース2つをチェックインします。
写真をご覧の通り、カウンターはフルオープンですが、paxは数えるほどしかおりません。
それでも定位置に立ち、お客様を万全の態勢でお迎えするグラウンドスタッフの皆さん。心の中の涙を隠し、でも笑顔とホスピタリティを絶やさずに業務にあたっておられました。
ご心中察するに余りあります。
でも空けない夜はありません。
その時まで何とか頑張っていただきたいです。

ラウンジ
サクララウンジはクローズされ、ファーストクラスラウンジに集約されておりました。
不謹慎ですが、こういう機会でないとファーストクラスラウンジを利用できないので堪能させていただきます。
サービス内容は平時と比べ大きく変わっておりました。
*詳細は新設 ”ラウンジレビュー” ページご参照

搭乗
搭乗時刻になっても107ゲ-ト前は閑散としています。
搭乗準備をするグラウンドスタッフの皆さんの表情はときおり伏し目がちなように思えました。
ご心中お察しいたします。
有資格者が増えて優先搭乗の長ーい列ができていた頃が懐かしい。

出発空港での写真 ( 羽田 )

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到着空港での写真 ( スワンナプーム )

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    降機後、CIQに向かう長いエスカレー... 続き

コストパフォーマンス

ある意味戦時下の搭乗です。コストパフォーマンスは評価できません。

機窓・風景

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搭乗機(外観)

搭乗券

  • 写真の種類:搭乗券
    JL ボーディングパス

旅の思い出・その他

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    ランドサイドに出た後は、護送車に乗せ... 続き

フライトログ

搭乗の詳細データです。

座席番号
5K
搭乗クラス
C
区間マイル
2,849㍄
出発予定時刻
11:15
搭乗時刻
10:55
出発時刻
11:04
飛行高度
40,000㌳
飛行速度
588㍄/h
到着予定時刻
15:40
到着時刻
15:04
予定飛行時間
06:25
出発空港 天気・気温
出発ゲート・スポット
107B
離陸滑走路
05
離陸時刻
11:24
到着空港 天気・気温
到着ゲート・スポット
F5
着陸滑走路
19R
着陸時刻
14:58

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