搭乗レビュー
RX742 CXB-DAC "Every Little Thing Counts" (※よくない意味で)
- 航空会社
- リージェント・エアウェイズ
- 便名
-
RX742
エコノミー
- 搭乗日
- 2014/01
- 路線
- コックスバザール → ダッカ
- 機体記号
- S2-AHA
- 機材
- Bombardier DHC-8-314Q Dash 8
- 口コミ投稿者
- メヘンサルの猿さん
搭乗写真
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総評
バングラデシュ随一の海岸リゾート地とはいえ、まだまだど田舎のコックスバザール。そのコックスバザール空港(CXB)で、着陸した飛行機に犬が衝突、燃料タンクを破って油が漏れる、という事故がありました(当時の記事: http://www.dhakatribune.com/bangladesh/2013/oct/31/dog-bitten-plane-now-safe )。バードストライクじゃなくて、ドッグストライク。しかも高翼機のダッシュ8だぞ。どんだけ跳ね飛ばされたんだか…。
で、今回のフライトは、その事故機(のはず)のS2-AHA。2010年から運航しているバングラデシュの民間航空会社、リージェント・エアウェイズ(RX)のDHC-8-300であります。
事故のおきた2013年10月は、RX航空が初の国際線(DAC-KUL)に進出し、急速にオペレーションが悪化していた時期でした。遅延、あるいは欠航の大乱発。それまでは97.5%の定時運航率(←自称)を誇っていただけに、その豹変ぶりに、資金繰り倒産寸前説まで出たほど(@バングラ在住邦人界・笑)です。そもそも、夜間運用のできないCXB空港に薄暮着陸試みた時点でアウトなんだけど(爆)。
この日のフライトも同じくコックスバザール空港。出発予定時刻は15時10分でしたので、すくなくとも犬だったら、視認~回避できるはずですね。
ただし、バングラ全キャリアの本拠地ダッカ空港は、12月から1月の後半まで、ほぼ朝霧に覆われます。しかも、まま一日遅れをひきずるため、地元の人々も遅延前提で動くのが、バングラの冬の空事情。この日も、泊まっていたコックスのリゾートホテルに午前段階で遅延情報が入り、空港への送迎車出発時間も、15時に順延となりました。ほかの大リゾート地とちがって、一日3便きりの空港(orダッカまで陸路15時間!)ですので、どのホテルでも、フライト組は出発までお部屋を使わせてもらえるようです。感謝感謝。
3便(RX、4H、VQ)どれもリージョナル機材であるほど、CXB空港は、ザ・田舎の空港といったつくり。各社2mほどのカウンターがあるだけで、驚くべきことに、RX航空は、搭乗管理帳が手書きでした。パソコンなし。私がEチケのプリントアウトを忘れておったばかりに、(バングラデシュ人にとっては)難しい日本人の名前をリストから探し出させてしまい、申しわけないやら妙な気分やら。席番の指定はできたのですが、それも、手書きの搭乗券に書くだけです。いっぽう、荷物預けは融通が効くようで、新聞紙をテープで固めた即席のバッグ(←干物魚のにおいプンプン)も、難なくあずかってくれました。よくもわるくも、適当なお国柄です。
売店もWIFIもない待合室でただ座ること1時間弱、ようやくRX機が到着しました。一斉にカメラを向けるバングラデシュ人、大のおとなたち(笑)。飛行機好きというよりも、興味のあるものに対し、遠慮がないんですね。なお、そのストレートさは、たいてい外国人にも向けられます。親日なので、日本人とわかればもっと大人気に。
遅延しっぱなしのオペレーションですので、到着組の降機が終われば、即搭乗アナウンスとなりました。ポートサイドをターミナルに並行させた駐機スタイルだったのですが、タラップのぼってスターボードの窓側に座ってみたら、右舷のエンジンがんがん回しとるがな! バングラ国内規定では認められている…と信じたいところでした(笑)。
定刻から遅れること1時間少々、ようやくドアクローズです。機材は、2-2列のシートで約50席ともフル、機内照明も切っていた(一部蛍光灯も切れてた)ので、乗ったときから、かなり窮屈な印象でした。座席回りはボロボロ、窓の擦り傷も多く、DAC⇒CXBでつかった新興勢力VQ航空(しかも1-2配列)とは、雲泥の差を感じたものです。このRXだって、就航当初から3年ほどは機内サービス、運航の信頼度とも断然よかったはず…。出発時、非常用設備&避難方法のアナウンスすらなく行ったのは、いくらバングラでもアウトでしょう(笑)。このあたりの事情は、VQ航空のレビューにも書いたとおりで、げにやげに、「驕れる航空会社も久しからず」なり。
空港内で動いている飛行機はRXのみでしたので、もちろん滑走路南端のターニングパッドに移り…そして…完全停止。ありゃ?
機長「滑走路内に犬がいるため、5-7分ほどお待ちください。」
笑う機内。昨秋の事故を知らずとも、滑走路に犬ですよ、犬(笑)。窓の外で、管理車輛が白い雑種を追ってるの、すこしだけ見えました。コックス、平和だなあ。
そんなこんなで、プロペラ機らしいゆっくりの角度で上昇してゆけば、もう薄暮フライトです。バングラデシュ、レストランでもホテルでも「暗いほうが高級」という意識が強く残っていることもあるのですが、消灯のままのフライトでした。おかげで下界は窓の反射もなく、よく見えましたが。そして、(くどいようですが、往路VQ航空と比べて)笑顔もなく軽食箱を配る客室乗務員さん2名。窓側の僕のぶんも通路側の人のテーブルへ、ポン。うーん…。バングラ、大人の女性が赤の他人に笑顔向けるのは「はしたないコト」だからかなあ。…なんで俺が理由探さなでけんとじゃ(笑)。
ちなみに、この機材は長らくLH航空のリージョナルで飛んでいたようで、ケータリングカートには、ルフトの鶴丸がついていました。写真撮りそこねたのが残念です。
フライト自体は順調で、薄暗くなってきたダッカ地方の上空を降下し、定石どおりダッカ空港の東から左旋回で、R/W14へアプローチしました。さすがにダッカ空港は一国の玄関なので、私も当地在住四年ながら、犬は見たことありません。出発待合室によく野良猫がいるけど。
ダッカ空港は沖止め27番に到着。ドアを出た瞬間、ダッカ一月中旬名物の大量の蚊に囲まれました。カメラに写りこむくらいの蚊。蚊、もちろんRXさんのせいではありませんが、つくづくあと味よくないよなあ…。
かつての評判がよかっただけに、RX航空さんの現在の凋落っぷりには、驚くことしきりでした。とくに、キャビンの清掃具合や機材コンディションは、経営の状況を透かし見れるだけに、今後もなかなか心配であります。
ここのキャリアのキャッチコピーは、"every little thing counts"。就航当初、いい意味で使われてたはずのこの文句も、悪い方向にすべてがほつれだした(←たぶん)いまとなっては、「えーい、気になって気になってしかたねー!」くらいの意訳になっちゃいそうです。ここから挽回してくれれば、バングラ在住の身には、嬉しいことしきりなのですが。
で、今回のフライトは、その事故機(のはず)のS2-AHA。2010年から運航しているバングラデシュの民間航空会社、リージェント・エアウェイズ(RX)のDHC-8-300であります。
事故のおきた2013年10月は、RX航空が初の国際線(DAC-KUL)に進出し、急速にオペレーションが悪化していた時期でした。遅延、あるいは欠航の大乱発。それまでは97.5%の定時運航率(←自称)を誇っていただけに、その豹変ぶりに、資金繰り倒産寸前説まで出たほど(@バングラ在住邦人界・笑)です。そもそも、夜間運用のできないCXB空港に薄暮着陸試みた時点でアウトなんだけど(爆)。
この日のフライトも同じくコックスバザール空港。出発予定時刻は15時10分でしたので、すくなくとも犬だったら、視認~回避できるはずですね。
ただし、バングラ全キャリアの本拠地ダッカ空港は、12月から1月の後半まで、ほぼ朝霧に覆われます。しかも、まま一日遅れをひきずるため、地元の人々も遅延前提で動くのが、バングラの冬の空事情。この日も、泊まっていたコックスのリゾートホテルに午前段階で遅延情報が入り、空港への送迎車出発時間も、15時に順延となりました。ほかの大リゾート地とちがって、一日3便きりの空港(orダッカまで陸路15時間!)ですので、どのホテルでも、フライト組は出発までお部屋を使わせてもらえるようです。感謝感謝。
3便(RX、4H、VQ)どれもリージョナル機材であるほど、CXB空港は、ザ・田舎の空港といったつくり。各社2mほどのカウンターがあるだけで、驚くべきことに、RX航空は、搭乗管理帳が手書きでした。パソコンなし。私がEチケのプリントアウトを忘れておったばかりに、(バングラデシュ人にとっては)難しい日本人の名前をリストから探し出させてしまい、申しわけないやら妙な気分やら。席番の指定はできたのですが、それも、手書きの搭乗券に書くだけです。いっぽう、荷物預けは融通が効くようで、新聞紙をテープで固めた即席のバッグ(←干物魚のにおいプンプン)も、難なくあずかってくれました。よくもわるくも、適当なお国柄です。
売店もWIFIもない待合室でただ座ること1時間弱、ようやくRX機が到着しました。一斉にカメラを向けるバングラデシュ人、大のおとなたち(笑)。飛行機好きというよりも、興味のあるものに対し、遠慮がないんですね。なお、そのストレートさは、たいてい外国人にも向けられます。親日なので、日本人とわかればもっと大人気に。
遅延しっぱなしのオペレーションですので、到着組の降機が終われば、即搭乗アナウンスとなりました。ポートサイドをターミナルに並行させた駐機スタイルだったのですが、タラップのぼってスターボードの窓側に座ってみたら、右舷のエンジンがんがん回しとるがな! バングラ国内規定では認められている…と信じたいところでした(笑)。
定刻から遅れること1時間少々、ようやくドアクローズです。機材は、2-2列のシートで約50席ともフル、機内照明も切っていた(一部蛍光灯も切れてた)ので、乗ったときから、かなり窮屈な印象でした。座席回りはボロボロ、窓の擦り傷も多く、DAC⇒CXBでつかった新興勢力VQ航空(しかも1-2配列)とは、雲泥の差を感じたものです。このRXだって、就航当初から3年ほどは機内サービス、運航の信頼度とも断然よかったはず…。出発時、非常用設備&避難方法のアナウンスすらなく行ったのは、いくらバングラでもアウトでしょう(笑)。このあたりの事情は、VQ航空のレビューにも書いたとおりで、げにやげに、「驕れる航空会社も久しからず」なり。
空港内で動いている飛行機はRXのみでしたので、もちろん滑走路南端のターニングパッドに移り…そして…完全停止。ありゃ?
機長「滑走路内に犬がいるため、5-7分ほどお待ちください。」
笑う機内。昨秋の事故を知らずとも、滑走路に犬ですよ、犬(笑)。窓の外で、管理車輛が白い雑種を追ってるの、すこしだけ見えました。コックス、平和だなあ。
そんなこんなで、プロペラ機らしいゆっくりの角度で上昇してゆけば、もう薄暮フライトです。バングラデシュ、レストランでもホテルでも「暗いほうが高級」という意識が強く残っていることもあるのですが、消灯のままのフライトでした。おかげで下界は窓の反射もなく、よく見えましたが。そして、(くどいようですが、往路VQ航空と比べて)笑顔もなく軽食箱を配る客室乗務員さん2名。窓側の僕のぶんも通路側の人のテーブルへ、ポン。うーん…。バングラ、大人の女性が赤の他人に笑顔向けるのは「はしたないコト」だからかなあ。…なんで俺が理由探さなでけんとじゃ(笑)。
ちなみに、この機材は長らくLH航空のリージョナルで飛んでいたようで、ケータリングカートには、ルフトの鶴丸がついていました。写真撮りそこねたのが残念です。
フライト自体は順調で、薄暗くなってきたダッカ地方の上空を降下し、定石どおりダッカ空港の東から左旋回で、R/W14へアプローチしました。さすがにダッカ空港は一国の玄関なので、私も当地在住四年ながら、犬は見たことありません。出発待合室によく野良猫がいるけど。
ダッカ空港は沖止め27番に到着。ドアを出た瞬間、ダッカ一月中旬名物の大量の蚊に囲まれました。カメラに写りこむくらいの蚊。蚊、もちろんRXさんのせいではありませんが、つくづくあと味よくないよなあ…。
かつての評判がよかっただけに、RX航空さんの現在の凋落っぷりには、驚くことしきりでした。とくに、キャビンの清掃具合や機材コンディションは、経営の状況を透かし見れるだけに、今後もなかなか心配であります。
ここのキャリアのキャッチコピーは、"every little thing counts"。就航当初、いい意味で使われてたはずのこの文句も、悪い方向にすべてがほつれだした(←たぶん)いまとなっては、「えーい、気になって気になってしかたねー!」くらいの意訳になっちゃいそうです。ここから挽回してくれれば、バングラ在住の身には、嬉しいことしきりなのですが。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 7F
- 搭乗クラス
- Y(M)
- 区間マイル
- 190
- 出発予定時刻
- 1510
- 搭乗時刻
- 1625
- 出発時刻
- 1636
- 飛行速度
- 500km/h
- 到着予定時刻
- 1610
- 到着時刻
- 1747
- 予定飛行時間
- 01:00
- 出発空港 天気・気温
- 晴
- 出発ゲート・スポット
- 2/3 (OPEN SPOT)
- 離陸滑走路
- 35
- 離陸時刻
- 1646
- 到着空港 天気・気温
- 晴
- 到着ゲート・スポット
- 27 (OPEN SPOT)
- 着陸滑走路
- 14
- 着陸時刻
- 1743
- メモ
- CXB空港離陸滑走前、R/Wエンドで、野良犬追い払いのため7分ほど待機。
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