ベルリン・シェーネフェルト発。オープンを待つ新空港を横目に、早朝のライアンエアでケルン行き。《little trip to Europe 番外編》 - ライアンエア 口コミ・評価

航空会社 ライアンエア

2018年05月03日に撮影されたライアンエアの航空機写真

© 狛犬さん

IATA | ICAO
FR | RYR

搭乗レビュー
ベルリン・シェーネフェルト発。オープンを待つ新空港を横目に、早朝のライアンエアでケルン行き。《little trip to Europe 番外編》

航空会社
ライアンエア
便名
FR183
エコノミー
搭乗日
2016/04
路線
シェーネフェルト(ベルリン) → ケルン
機体記号
EI-DPG
機材
Boeing 737-800
総評:3
3ッ星
機内食・ドリンク
無評価
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
3ッ星
エンターティメント
無評価
トイレ・洗面台
無評価
機材コンディション
3ッ星
地上サービス
3ッ星
口コミ投稿者
Harry Lennonさん
アクセス数
1,102
投稿日
2016/05/08

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ライアンエアのB737-8AS、EI... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    シェーネフェルト空港最寄りの駅は、そ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    駅から空港ターミナルまでは、goog... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    シェーネフェルトのターミナル外観。戦... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ライアンエアでwebチェックインも済... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    エアサイドの連絡通路。ショップやカフ... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ターミナルのゲートから外に出ると、す... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    シートピッチはそれなりです。贅沢は言... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    前の座席背面に安全説明。
  • 写真の種類:機窓・風景
    現滑走路(07L-25R)の向こうに... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    まだ誰も使ってない駐機場が、その広さ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    もう一本の滑走路(07R-25L)が... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    ケルン上空。ベルリンの早朝の快晴とは... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ターミナルから離れたスポットに停機。... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ケルン、ボン空港の到着フロア。着くと... 続き

総評

ベルリン新空港の再三にわたる開港延期に伴い、いまいち所在無さげなベルリンの空港の片割れ、、かと思いきや、なかなかどうして立派に営業しているし、早朝からたくさんの利用者で賑わっている、シェーネフェルト空港。

朝早くの便で、ベルリンからドイツ西部の街ケルンにデイトリップするため、ホテルの朝食も泣く泣くパスして、眠気眼をこすりながら飛び乗ったエアポートエクスプレスRE7は、Googleで検索した時間通り忠実に空港駅へと運んでくれました。うーんドイツ、さすがだなあ。
宿泊先の最寄り駅が東側中心部のアレクサンダープラッツ駅に近かったので、そこから乗車して、シェーネフェルト空港駅までは約25分。ラッシュの時間帯も安心?な電車を降りると、これまた日本のように分かりやすくターミナルまで案内表示が続いています。英語表記が少ない事だけが注意点でしょうか。

シェーネフェルトは、いわゆる成田でいうことろの”東京なのに”的な、ベルリン市外の空港。ベルリンではテンペルホフと並び古株で、戦前生まれの老舗空港なので、そこは成田とは違いますね。
戦後ソヴィエト軍御用達となったため、未だにテーゲルのほうが市民と距離感が近いのか?(語弊があればすみませんが)、住人たちの話を聞いてると、何だか郊外に追いやられてて、いまいちツマラナイ場所感が漂ってますが、でも実際アクセスは良いし、敷地の余裕もあるし、しかも新空港をすぐ隣に作ってるんだから、もういいじゃないって感じです笑
しかも訪れてみると利便性も良好だし、簡素ながらテーゲルほど前時代的でもないし、といった印象。

ジャーマニアやジャーマンウィングスなどはもちろん、イージージェットやトマスクック、ノーウェジアンなど、欧州のローコストキャリアが揃いぶみ。かつてはJALのFRA経由便もあったようですね?
首都の国際空港のハコ的には、当然将来的なキャパオーバーは目に見えるわけで、テーゲルとの統合&新空港開設は納得の佇まいです。が、しかし、現段階でも旅行者の活気に溢れていて、ベルリンの人達が言うほど悪くないぞ、とゆうのが率直な感想ですね。。

前置きが長くなりましたが、いつかは看板を架け替えるとゆうか、合併消滅してしまうとゆうか、そんな悲運な星の下日々がんばっているシェーネフェルトより、朝も早いライアンエアのケルン便に乗るため、やってまいりました、ターミナルC。

ターミナルといっても、すぐ横のT-Aや隣のT-Dと較べると、その見た目もちっちゃな入口は、ほんとココで合ってます??と思ってしまいそうだけど、目の前の係員さんに、
"ライアンエア?もうweb check-in終わってパスもプリントしてる?じゃ、ココ!"
と、確認してもろたから大丈夫なはず。

中に入ると、すぐ目の前からいきなりセキュリティチェックのレーン。なるほど、T-Cはつまり、バゲージチェックイン不要の場合の最短コース用ターミナルで、那覇空港のLCCターミナルから売店をとっぱらって、超簡素にした感じ。
ボディガードみたいな大柄の警備員に囲まれながら、ゲート型のスキャニングマシーンをくぐり、その先のブースでひとりずつ壁に手をついて靴裏もチェックされる徹底ぶりでしたが、昨今の欧州の状況では必然のセキュリティでしょう。一見簡易な作りの空港でもそこは手を抜いていないので安心。
その先の階段を上がるとエアサイドの長い廊下が続きます。動線に沿っていくつかショップやカフェなどがあるけど基本シンプルな構造で、ひたすらゲートを目指しました。

今朝起きたのが6:30過ぎ、ホテルを出たのが6:45、シェーネフェルト駅に着いたのが7:23、ターミナルCに入ったのが7:30、当便の搭乗開始時間が7:40、そして記載されてるゲートクローズ予定が7:55。
ベルリン市内の部屋で起きて、たった小一時間で郊外空港のエアサイドに居るなんて、人生ってなかなかタイトだな笑、、と思いながらも無事にゲートの待合室まで辿り着きました。ほっと一息。。

ライアンエアのケルン行きFR183便は、もう待合室のガラスの向こうの目の前に、タラップをくっつけて待っている状態。朝陽がホワイトとネイビーの機体に反射して眩しく、搭乗を待つみんなの目を細めさせていました。時間を少し押して搭乗が開始されると、ゲートを出た人から順にエプロンを歩き、タラップへと向かいます。ビジネスっぽい人も沢山いるけど、LCCらしく若い世代のプライベート感溢れる利用者がほとんどだったかな。

今更ながら、アイルランドのエアラインがドイツの国内の空の足になっているんだから、航空業界の面白さと多様さを感じます。目に見えない熾烈な競争概念もあるのでしょうが、とにかくまあ、安くて合理的な交通手段はウケが良いですよね。FRは保有機材数も価格も、アタマ一つ抜けてるんじゃないでしょうか。
そういえば、この旅の途中、チェコのプラハ空港で知り合ったイタリア人の若い子が、今住んでるロンドンからプラハに来るにはライアンエアがベストなんだ、まあミネラルウォーターがタバコみたいな値段だけどね、と言ってました。一昔前の欧州旅行なら、この国では交通手段はこれで、値段体系はこうで、それこそ通貨はこれで、って感じだったけど。今や何でもボーダーレスですね。そもそも日本でも、自宅のPCでボーディングパスまで発券してるんだからなあ。
自分が彼だったら、単純にミーハー心でチェコ航空乗っときたいですけどね笑

とにかく無事に搭乗を果たしてシートに詰め込まれ、当機は短いプッシュバックののち自走によるタキシングを始めました。
使用する滑走路は、ターミナル南側に東西に伸びる滑走路。07Lに向けて離陸するようです。その向こうには、あの新空港の巨大なターミナルが姿を現しました!
とにかく大きいガラス張りのハコで、PBBだけまだ付いていないゲート部分が沢山並んでいる様相は、ある種なんとも言いがたい光景。足先すべて切り取られた黒い大きな平べったいカニを見ているよう笑
エプロンや誘導路もほとんど出来上がってるようで、ターミナルの向こうにはもう一本の長い滑走路も目視できます。
廃墟じゃないんだけど、今現在は使用されていない、生気の感じない人工構造物に対する不思議な興奮ってゆうんですかね。廃墟マニアの気持ちが少しわかった気がします。

そんなわけで西に向け離陸すると、その新空港のターミナルが自分の眼下に遠ざかっていきます。進行方向左側の座席を予約してたなんて、今日は朝からツイてます笑(たまたま)
しかし、ほんと広く余裕のあるシェーネフェルトの周辺。一面の緑地が一気に視界を占めはじめます。首都の都心部からたった25分の場所でこの郊外度、さすがは欧州!

シートは想像通りのピッチとはいえ、フライト自体は至って快適。窓もクリーンではなく、耳も痛くなり、隣の席の人の横幅もあって狭い思いもしたけど笑。だからこその、たった17ユーロなのです。機内サービスも一応ワゴンは来るけど、といった感じでしたね。どこかでホットミールが注文されて良い匂いもしてたけど、ほとんどの乗客がただ淡々と、1時間ちょいの空の旅を過ごしていました。

グレー色に霞むケルン市街が低い雲の先に見えたら、左旋回の後、すぐに着陸へのアプローチが始まり、湿った空を割ってどんどん地表に近づいて行くB737。
当便の機材は2007年登録のようですが、目で分かる範囲でも機体の内外に色々年季が入ってました。しかしそこは堅実な大手LCC、しっかりとカバーすべくメンテもされているんでしょう。着陸までずっと安定安心のフライトでした。
9:40、無事にケルンはボン空港にランディング。力強いエンジンリバースで軽い水しぶきを上げながら僕たちにGを体感させると、あとはさり気ない走りでターミナルの沖停めスポットまで行き、ヒューン、とエンジンストップ。この機体がまた、すぐさま折り返し運転するのかと思うと、どうしても身体を労ってね、、とゆうような気持ちになるのが人のサガ笑
LCCの機体は鍛え方が違うのかな。とにかく大きな事故は未然に防いでほしいものですねえ。

ケルンでは、タラップで降機したのち、エプロンに表示された導線の通りに徒歩で移動。他のフリートがPBBで繋がっている下をくぐり、ターミナルの地上階に入り、少し進むとすぐに到着フロアでした。簡素ながらも、とても近代的でクールな作りのケルン空港。地方主要都市の名に恥じない佇まいですね。
さてさて、帰りは同日の午後の便、ジャーマンウィングスにてベルリンに戻ります。今度はシェーネフェルトではなくテーゲルですけども。

番外編とはいえ、雑な余談がやたら長くなり、航路自体に関心があった方にはお詫びします。。笑

では、みなさんも良い旅を!

コメント

  • 2016/05/09 11:01:28

    Harry Lennon様
     新しいレビューありがとうございます。ご老体の?HB-JMBでございます。

     新ブランデンブルク空港も、ターミナルは一見広いようですが、ターミナルの設計の基本的な想定は古いまま工事が進行し、仕様変更の際に契約トラブルも発生したことも相成り(これにはこの空港の事業主体がベルリン州とブランデンブルク州の共同ということも要因の1つとされ。ドイツでは州の権限は日本の都道府県よりははるかに強いので・・・)、開業する際には、現在の基準に合わせた大掛かりな改修が必要とまあ悲惨な状況のようです。現地のドキュメンタリーで指摘されていたのを要約すると
     ・利用客数の想定が現在と異なり増加しているため、チェックインカウンターの増設や保安検査場のアップグレードなどが必要だが、現在のターミナルでは大幅な改修となること
     ・空港の預け荷物の基準が現在の基準に対応できていない(たしか、インラインスクリーニングをする場合、カウンターで荷物を預かった後、飛行機に搭載可能な時間の基準が長くなった。ということは、カウンターから貨物仕分けエリアまでのコンベアー搬送距離を長くする必要がある)
     とはいえ、いつでも営業が開始できるようにと、週1回だけ(当該ドキュメントによると確か土曜日だったような)普通の空港と同じように、チェックインカウンターで荷物を預かってシップサイドまで流すという形に実際に動かしているようです(乗客役、カウンターの係員役、貨物取扱員役はすべて関係者がやっていて、一般の人は入れないですが)。そのドキュメンタリーではこれがものすごいお金の無駄遣いと言っていましたが・・・。

     いずれにせよ、新ブランデンブルク空港として開港するにせよ、開港を断念して別の案で対応するにせよ(この場合は、テーゲルはそのまま、シェーネフェルドもそのままで小手先改修でしのぐ?でも、新ブランデンブルク空港のターミナルの解体費はどうするか?)、どちらにしても茨の道には変わりはないようです。 

     長々と恐縮ですが
     HB-JMB

  • 2016/05/09 17:17:48

    Harry Lennon様
     たびたびすみません、HB-JMBでございます。

     >かつてはJALのFRA経由便もあったようですね?<
     ハンブルク経由もしくはデュッセルドルフ経由のフランクフルト便というのは北回りが主流になる前(アンカレッジ経由のポーラルートのころですが・・・)にはあったことは聞いたことはあるのですが、ベルリン経由というのは聞いたことがなく・・・。
     私の記憶の限り、ハンブルクに乗り入れていたという話の方が確度は高いです。ベルリン経由で運航すると、テーゲルを使えば航空協定の面だけで言えば日本と西ドイツで話がまとまればよいですが(途中の技術着陸地点で途中降機を認めるか否かの経由地と日本および西ドイツとの航空協定のことは別にして)、アプローチや出発経路は東ドイツ領空となり、日本と東ドイツでなんらかの政治的な協定が必要なはずですから、西ドイツ領のハンブルクとかデュッセルドルフあたりに乗り入れる方がJALにとっては簡単なはずで、当時のテーゲルでは現実的ではないような気はしますが・・・。
     余談ですが、ルフトハンザがスターアライアンスを創設し、全日空がそれに加入するまでは、ルフトハンザと日本航空はドイツでのハンドリングとドイツ側以遠便との接続などの協力はあったわけですが(もちろん、ルフトハンザが西ドイツのエアラインのころを起源に持ちますが・・・)

     これ以上ドイツのことを書いてしまうと、本題から外れてしまうことと、書き止まらなくなってしまうので、このくらいで止めておきますが・・・。

     本当に長くてすみませんが・・・。HB-JMB

  • 2016/05/09 17:28:08

     Harry Lennon様

     たびたびすみません、HB-JMBでございます。

     西ベルリンからニーダーザクセン州の州都ハノーファーまでの列車アクセスはあり、この列車は途中旧東ドイツ領を通過するもので、俗に「回廊列車」と言われたのですが、いわゆる西と東の対立から利用および運行にはいろいろ制約事項があって大変だったといわれております。もちろん途中に停車駅はないですし、聞くところこの列車の乗車(特に西ベルリンからハノーファー側)および途中経路の東側の監視は厳しかった模様です

     そんな調子ですから、西側陣営の一員とみなされている日本の航空機が民間機とはいえ東ドイツ領空をそんなに簡単に飛ばせてくれるとは考えにくいところであります。飛べたとしてもいろいろ制約はあるはずです(特に旧ソ連がシベリアルートをモスクワ寄港なしで飛行を認める前までは・・・)

     それで、上記のように書いた次第です。

     補足として。

     HB-JMB

  • 2016/05/09 18:07:07

    HB-JMBさま
    いつもありがとうございます!
    歳が若くても見た目下り坂っぽい人やフリートがあるなか笑、逆に人生の先輩でも熟練・燻し銀な人やフリートもいらっしゃるわけでして、そちらに憧れるそんなハリーレノンです。A340の魅力はきっとまさに、それに近いのかもしれません。
    さて、ご指摘の内容に今日も感銘受けている次第です。HB-JMBさんは本当にドイツをはじめ海外の事情に精通されてるのですね。僕の上っ面トラベラーぶりが露呈してしまい、穴があったら入りたい気持ちです、、とゆうのは冗談としても笑、そのご見識の深さに本心から尊敬しております。

    そういわれたら、なのですが、新空港ターミナルに小型機(所属までは未確認)が確か一機だけ駐機しているのが見えました。あれは誰か利用してるのかな?とその時は思ったのですが、もしかしたらその"バゲージレーン慣らし稼働"のためのフリートだったのでしょうか? 全然見当はずれかもしれませんが。。
    しかし、そこまで現状が難航してるとは、、空港問題とは難しいものですねえ。まさしく関係者各位にとっては不治の病のような存在かもしれませんね。我が国のN空港が抱える諸問題にも匹敵する現状じゃないでしょうか。政治的なしがらみとの関連性も含めて何だか似ている気がします。
    これは個人的な見解ですが、ベルリン市民はきっと、早急な利便性や状況改善をそこまでリアルに待ち望んでないような気もします。現状の毎日が平和で、生活を逼迫するものがなければ良いでしょ、というような。移民も受け入れ、そもそも多人種多民族が同居している街では、ぼくらが感じてしまうような欠乏感や強迫観念もなく、幸せそうといいますか。だから、新空港どうしようっていうのも政治的側面が強いんでしょうか。まったくの想像であり、しかも投稿者の自分が一番の余談にしてしまい、すみません。笑
    ただ、税金を正しく使うのは大事ですよね!これだけはドイツの方々にとっても無視できない問題でしょう。ターミナル建てたもののやっぱり小さいので、、って何とも苦々しいですね。

    そして、JALのかつてのドイツ便ですが、これはフランクフルト経由のベルリン行きかもしれません!軽率な書き方をお詫び致します。
    ドイツに関しては、複雑な近現代の歴史ゆえに、交通・流通の事情も良い意味でとても興味深いですし、同時に、過去の政治的要因が今もドイツに色々な影を落としているのだなあと感じます。そのぶん、ベルリンに住む人たちの朗らかさが何とも印象的でしたが。
    ドイツの人々にとって色んな事が改善されていくよう願うばかりです。

    まとまりのないコメントになってしまいましたね。

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