航空会社 バニラエア
搭乗レビュー
【さよならバニラ】遠いと思ってた北海道を身近にした路線。これがLCCの功績。
搭乗写真
総評
北海道には何度も行っていますが、実は最初の4回はいずれも鉄道や船で2日掛かりでの長旅でした。そもそも古来は自分も鉄道派。北海道東日本パスや東日本フェリーで長い時間をかけてみちのくを走り津軽海峡を渡る場所というイメージがどうしてもあったのです。
飛行機での初渡道は5回目でした。いずれにせよ北海道は長い日数か高い料金を掛けて行くものという固定観念がありましたが、それは2010年代になって一気に崩壊していったようです。
北海道新幹線開業に併せて長距離寝台特急の運転終了、そして道内ローカル線の廃止…無くなる前に見ておこうと何度か足を運んだわけです。
時期を同じくして産声を上げたLCC。特にこの成田~新千歳線はジェットスタージャパンもバニラエアも便数が多く、大型連休を避ければ直前の予約でも片道1万円以下はザラという好条件。成田が遠いとはいえ都心から約4時間で行けますし大型連休でなくても安く気軽に行ける奇跡のような選択肢。
そのバニラエアがPeachに吸収される形で2019年10月をもって運航終了。色々思い出深いエアラインが消えてしまうというのは初めての経験でもあり、最後の搭乗になった回をレビューします。この往路はPeach統合発表直後に乗っています。
【空港サービス(CTS)】
新千歳空港は改装工事の最中であり、当時はまだPeachとバニラだけチェックインカウンターが到着フロアにありました。それ以前はジェットスターも到着フロアにあり、LCCは不利なテナントばかり充てられていたようで、これが安かろう悪かろうなイメージになってしまったようです。
現在は搭乗ゲート付近もベンチが増えたりでかなり改善されています。
【機内食・ドリンク】
短距離しかも日中の便とあってほとんど売れていなかった記憶があります。夜便だとビールやコーヒーが出ていたのですが、それとはずいぶん対照的です。
【座席(シート)】
おなじみの180席オールエコノミー。座席指定せずに偶然窓側がアサインされましたが窓側がおすすめです。
【機内スタッフ】
いたって普通です。客席は8割がた埋まっていて時期的に北海道からの就職活動らしき学生が多く、地方からの交通インフラとして低価格のLCCの役割は大きいと実感。
【エンターティメント】
苫小牧→久慈→松島→鹿島灘という海沿いルート。これは窓側の特権。
機内誌は当時UNESCO世界遺産推薦活動中だった奄美群島の特集。一般にLCCは既に一定の需要のある路線に価格で勝負するケースが多い中で、奄美はバニラが直行便を独自開拓したと言ってもいいほどの場所。2019年の現在もPeachが成田線を継承したものの世界遺産登録はされていないので今後の動きに注目です。
【機材コンディション】
2016年登録の10号機。2019年8月にバニラを離れ、今後はPeachになるのかよそへ行くのか…
【空港サービス(NRT)】
北米・アジア路線と被る時間帯でしたがほぼ定時に到着。第3ターミナルはバスのチケット売り場もあり空港からの移動は楽です。
現在は到着フロアがフードコートに行かないよう別ルートができて混雑も緩和されたようで、2015年に完成した第3ターミナルは既に予測を上回るペースで利用者が増えているとのこと。
【総合評価】
2013年初めてPeachに乗ってLCC歴早6年。一番世話になったのがバニラエアの成田~新千歳線でした。
元々は前年に先代エアアジアジャパンも飛ばしていたようで、それを受け継ぐ形で就航。そして2019年8月末でバニラエアとしては路線運休し翌9月からPeachが運航。現在もPeachでは最も運航便数の多い路線であります。
かつて列車で遠路はるばる行った北海道も長距離夜行列車は次々に消え、ローカル線も消え、ゆっくり列車で巡る場所ではなくなったのかもしれません。
そんな遠い大地を時間的にも金銭的にも身近にしてくれたのがバニラエアでした。間違いなく都心から渡道の機会は増えましたし、毎回客層を見る限り北海道からの進学就職ビジネス等での上京ルートして重宝されているようです。
今後もこの路線を使うと思うので関西で産声を上げたPeachがどう展開していくかにも期待しています。
飛行機での初渡道は5回目でした。いずれにせよ北海道は長い日数か高い料金を掛けて行くものという固定観念がありましたが、それは2010年代になって一気に崩壊していったようです。
北海道新幹線開業に併せて長距離寝台特急の運転終了、そして道内ローカル線の廃止…無くなる前に見ておこうと何度か足を運んだわけです。
時期を同じくして産声を上げたLCC。特にこの成田~新千歳線はジェットスタージャパンもバニラエアも便数が多く、大型連休を避ければ直前の予約でも片道1万円以下はザラという好条件。成田が遠いとはいえ都心から約4時間で行けますし大型連休でなくても安く気軽に行ける奇跡のような選択肢。
そのバニラエアがPeachに吸収される形で2019年10月をもって運航終了。色々思い出深いエアラインが消えてしまうというのは初めての経験でもあり、最後の搭乗になった回をレビューします。この往路はPeach統合発表直後に乗っています。
【空港サービス(CTS)】
新千歳空港は改装工事の最中であり、当時はまだPeachとバニラだけチェックインカウンターが到着フロアにありました。それ以前はジェットスターも到着フロアにあり、LCCは不利なテナントばかり充てられていたようで、これが安かろう悪かろうなイメージになってしまったようです。
現在は搭乗ゲート付近もベンチが増えたりでかなり改善されています。
【機内食・ドリンク】
短距離しかも日中の便とあってほとんど売れていなかった記憶があります。夜便だとビールやコーヒーが出ていたのですが、それとはずいぶん対照的です。
【座席(シート)】
おなじみの180席オールエコノミー。座席指定せずに偶然窓側がアサインされましたが窓側がおすすめです。
【機内スタッフ】
いたって普通です。客席は8割がた埋まっていて時期的に北海道からの就職活動らしき学生が多く、地方からの交通インフラとして低価格のLCCの役割は大きいと実感。
【エンターティメント】
苫小牧→久慈→松島→鹿島灘という海沿いルート。これは窓側の特権。
機内誌は当時UNESCO世界遺産推薦活動中だった奄美群島の特集。一般にLCCは既に一定の需要のある路線に価格で勝負するケースが多い中で、奄美はバニラが直行便を独自開拓したと言ってもいいほどの場所。2019年の現在もPeachが成田線を継承したものの世界遺産登録はされていないので今後の動きに注目です。
【機材コンディション】
2016年登録の10号機。2019年8月にバニラを離れ、今後はPeachになるのかよそへ行くのか…
【空港サービス(NRT)】
北米・アジア路線と被る時間帯でしたがほぼ定時に到着。第3ターミナルはバスのチケット売り場もあり空港からの移動は楽です。
現在は到着フロアがフードコートに行かないよう別ルートができて混雑も緩和されたようで、2015年に完成した第3ターミナルは既に予測を上回るペースで利用者が増えているとのこと。
【総合評価】
2013年初めてPeachに乗ってLCC歴早6年。一番世話になったのがバニラエアの成田~新千歳線でした。
元々は前年に先代エアアジアジャパンも飛ばしていたようで、それを受け継ぐ形で就航。そして2019年8月末でバニラエアとしては路線運休し翌9月からPeachが運航。現在もPeachでは最も運航便数の多い路線であります。
かつて列車で遠路はるばる行った北海道も長距離夜行列車は次々に消え、ローカル線も消え、ゆっくり列車で巡る場所ではなくなったのかもしれません。
そんな遠い大地を時間的にも金銭的にも身近にしてくれたのがバニラエアでした。間違いなく都心から渡道の機会は増えましたし、毎回客層を見る限り北海道からの進学就職ビジネス等での上京ルートして重宝されているようです。
今後もこの路線を使うと思うので関西で産声を上げたPeachがどう展開していくかにも期待しています。
フライトログ
搭乗の詳細データです。
- 座席番号
- 22A
- 区間マイル
- 510
- 出発予定時刻
- 1630
- 搭乗時刻
- 1600
- 出発時刻
- 1646
- 到着予定時刻
- 1805
- 到着時刻
- 1808
- 予定飛行時間
- 0135
- 出発ゲート・スポット
- 0
- 離陸滑走路
- 19R
- 到着ゲート・スポット
- 164
- 着陸滑走路
- 34L
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