防衛省・自衛隊は2019年9月7日(土)、内閣府が主催する「令和元年度大規模地震時医療活動訓練」に参加します。「大規模地震時医療活動訓練」は内閣府主催で実施される訓練で、2019年度は都心南部直下地震を想定して実施します。
主な訓練項目は広域医療搬送や、航空搬送拠点臨時医療施設運営支援等訓練を行います。訓練は訓練担当省庁や、訓練に参加の地方公共団体が定めた場所とその周辺海空域で実施されます。これにより災害派遣時の各種行動、防災関係機関との連携要領を演練し、災害対処能力の維持と向上を図ります。
防衛省からは、統合幕僚監部の人員約15名のほか、陸上自衛隊の人員約100名、航空機2機、海上自衛隊の人員50名、航空自衛隊の人員およそ120名、航空機4機、防衛医科大学校の人員20名が参加します。
主な広域搬送では、7件を想定しています。DMAT参集として福岡空港から厚木航空基地にC-130で被災地に乗り入れるほか、医療搬送で入間基地から山形空港にC-1、厚木航空基地から福岡空港にC-130、立川駐屯地から山梨の小瀬スポーツ公園、群馬の前橋赤十字病院、愛知の名古屋飛行場と3箇所にCH-47、さらに千葉県の東千葉メディカルセンターから百里基地にCH-47で被災地外への輸送を訓練します。
■令和元年度大規模地震時医療活動訓練 <埼玉県> ・入間基地:航空搬送拠点臨時医療施設(SCU)設置 DMAT受入・派遣 ドクターヘリ、防災ヘリ、県警察ヘリ、 自衛隊ヘリによる患者等搬送 仮想避難所における診療 広域訓練:山形空港に広域医療搬送 <千葉県> ・成田国際空港:SCU設置 <東京都> ・立川飛行場 医療対策拠点の円滑な立ち上げ・運営 災害拠点病院の傷病者受入 地域医療搬送(空路・陸路) SCU設置 広域医療搬送(大型回転翼機) 東京DMATの展開 EMIS入力訓練等 <神奈川県> ・厚木航空基地:SCU設置 本部運営訓練 病院訓練 SCU設置運営 広域医療搬送訓練:福岡空港へ搬送 地域SCU設置 運営・地域医療搬送訓練 ロジスティクス訓練 <茨城県> ・百里基地:SCU運営訓練 茨城県DMAT調整本部の設置運営 百里基地SCU指揮所と診療部門の設置運営