デルタ航空とラタム・エアラインズ(LATAM)は2019年9月26日(木)、南北アメリカ全体をカバーする戦略的パートナーシップ提携を発表しました。提携は、デルタ航空がLATAMの株式20％を19億ドルで取得し、戦略的パートナーシップの確立を目指し、3億5,000万ドルを投資します。

さらに、デルタ航空はLATAMが発注済みのA350のうち4機を取得し、2020年から2025年にかけてA350を追加購入する10機についてのコミットメントを引き受けることで合意しています。こうした一連のパートナーシップを受け、デルタ航空はLATAMの取締役会に人員を派遣し、関係を強化します。

この戦略的パートナーシップにより、デルタ航空とLATAMは新たな成長機会を確立します。デルタ航空はすでにアエロメヒコとパートナーシップ関係を築いており、ジョイントベンチャーを通じて、LATAMともネットワークの強化をはじめとする旅客向けの利便性向上、シームレスな旅行体験の提供などでビジネスを拡大します。

この戦略的パートナーシップは、株式取得、独占禁止法の免責など政府や規制当局の承認が条件となっています。また、ラタム・エアラインズはこの提携に伴い、加盟するワンワールド・アライアンスからの離脱方針を示しており、デルタ航空との提携によるスカイチーム入りを目指すとみられます。