IHIは2021年6月18日(金)、民間航空エンジンの新たな整備拠点である鶴ヶ島工場の稼働を開始しました。埼玉県鶴ヶ島市で、圏央道の圏央鶴ヶ島IC至近の13万6,100平方メートルを取得し、建設が進められていました。今回の新工場稼働で、コロナ後の民間航空エンジンの需要回復・成長に備え、民間航空エンジンの設計・開発・製造からメンテナンスまでライフサイクルビジネスを拡充します。
IHIは、世界的なコロナ禍に伴い航空旅客需要が一時的に大きく落ち込んだものの、ワクチン接種の広がりで国内線に始まり、国際線でも旅客需要の回復が期待されるとみています。こうした時期に合わせ、鶴ヶ島工場を稼働でエンジン整備を段階的に体制強化し、需要回復に備えます。
鶴ヶ島工場では、民間航空エンジン整備で高い品質を実現するため、IoT・AIなど新技術を導入。航空エンジンの分解・洗浄・検査・部品修理・組立・試運転と整備に必要な全工程を手がける瑞穂工場との相乗効果もはかります。また、新拠点は圏央道に近く、陸路を通じた空港への交通アクセスが優れており、国内外の航空会社に短い工期で世界最高水準の安全品質と効率的なメンテナンスサービスの提供をめざします。