航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)は、2024年3月3日(日)に「令和5年度小牧基地オープンベース」を開催しました。
今年はブルーインパルスの展示飛行はなかったものの、同基地所属のKC-130H、KC-767空中給油・輸送機やC-130H戦術輸送機が大活躍したほか、岐阜基地所属のF-2戦闘機が迫力の機動飛行を披露しました。
オープニングフライトは、KC-767空中給油・輸送機、C-130H戦術輸送機による編隊飛行を実施。C-130Hはその後基地上空を8の字旋回したり、タッチアンドゴーを実施したりするなど会場を沸かせます。
続いて、同基地オープンベース名物とも言われるC-130Hおよび岐阜基地所属のF-2戦闘機とKC-767による模擬空中給油飛行が行われました。F-2は模擬空中給油を終えるとそのままアフターバーナー全開でキレのあるデモフライトを披露しました。
正午ごろからは、同基地が“空自初”をうたう参加型イベント、KC-130Hによる邦人輸送ミッションを模した緊急避難体験が行われました。オープンと同時に整理券が配布されましたが、ものの数分で規定枚数に達して参加が締め切られる人気ぶりです。整理券をゲットできた人は、カーゴが空いた状態のKC-130Hに乗って地上を滑走するというレア体験ができたのでした。
午後からは、UH-60J救難ヘリコプターによる救難展示が行われました。天気が崩れることなく晴天が広がったオープンベース。地上には、昨年に続きボーイング777政府専用機が登場。飛行開発実験団所属の“赤い”F-2戦闘機も展示されていたほか、まもなく退役する海上自衛隊のU-36A多用機も姿を見せるなど、盛況のうちに幕を閉じました。いよいよ始動する2024年航空祭シーズン。4月27日(土)には「アメリカフェスト2024」(アメリカ空軍嘉手納基地)、27・28日(土・日)には「エアーメモリアル in かのや 2024」(海上自衛隊鹿屋航空基地)が予定されています。また、まもなく航空自衛隊ブルーインパルスの2024年スケジュールも発表されるとみられていますので、春の“基地活”計画を立ててみてはどうでしょうか。