神奈川県の厚木飛行場へのインド海軍哨戒機や、東京都の横田基地へのB-52Hストラトフォートレス戦略爆撃機飛来が話題になりました。3月31日から開始の夏ダイヤでの新顔など、直近の2024年3月29日〜4月4日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
3月29日・熊本空港
全日本空輸(ANA) ボーイング777F型機 「機体記号:JA771F」
成田発着でANA CARGOのチャーター便が運航されました。同社777Fの阿蘇くまもと空港への飛来は初めてです。半導体関連の国際輸送需要を見据え、将来的に熊本発着の大型貨物専用機による貨物定期便就航を目指しています。
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3月30日・羽田空港
ピーチ エアバスA320neo型機 「機体記号:JA207P」
ピーチが運航する羽田発着3路線上海(浦東)・ソウル(仁川)・台北(桃園)は、いずれも深夜早朝の発着ですが、同日台北(桃園)発成田行きの定期便が羽田空港に目的地を変更し飛来しました。明るい時間帯の羽田では、珍しい光景です。同機はその後運航を打ち切り、機体は成田までフェリーされています。
3月30日・成田空港
中国国際航空 エアバスA350-900型機 「機体記号:B-32CA」
夏ダイヤから、エアバスA321-200型機にて運航されていた成田/上海(浦東)線の昼便へ、A350の投入が開始されました。25日に機種変更で飛来した「B-32AS」とは異なり、こちらも日本初飛来の「B-32CA」を投入しています。
3月30日・中部国際空港
タイ国際航空 エアバスA350-900型機 「機体記号:HS-THX」
タイ国際航空のフリートに加わった新しい機体が飛来しました。香港航空が運用していた機体で、運用初便としてセントレアに飛来。31日には関西国際空港、4月1日から4日は羽田空港路線に投入されました。
3月30日・福岡空港
全日本空輸(ANA) ボーイング787-10型機 「機体記号:JA983A」
27日から運航を開始した国内線向けの787-10。これまで初号機「JA981A」が投入されていましたが、同日から2号機「JA983A」の運航も開始され、2機体制になりました。
3月31日・羽田空港
日本航空(JAL) エアバスA350-1000型機 「機体記号:JA03WJ」
同社の新フラッグシップA350-1000の3機目が日本に到着しました。毎日運航中の羽田/ニューヨーク(JFK)線と合わせ、4月17日からは羽田/ダラス線に投入する計画です。
3月31日・鳥取空港
チャイナエアライン ボーイング737-800型機 「機体記号:B-18661」
27日から、台北(桃園)発でインバウンド(訪日観光客)専用チャーター便の運航がスタートしました。2023年11月以来で、31日と4月4日にも運航されました。4月8日にも飛来が予定されています。
4月1日・小松空港
全日本空輸(ANA) ボーイング777-300ER型機 「機体記号:JA790A」
長距離国際線仕様の777-300ERが機種変更で国内線に投入されました。同日、羽田/小松線と羽田/大阪(関西)線へそれぞれ1往復ずつ運航。ボーイング737型機の胴体径に匹敵する大型のGE90エンジンを搭載した、777-300ERの小松飛来は大変珍しいものになりました。
4月1日・羽田空港
ブリティッシュ・エアウェイズ エアバスA350-1000型機 「機体記号:G-XWBA」
夏ダイヤから同社の羽田/ロンドン線にA350-1000の投入が開始されました。JALでも最近運航を開始したばかりで、フラッグシップの世代交代が進んでいます。
4月1日・厚木飛行場
インド海軍 ボーイングP-8I哨戒機 「機体記号:IN331」
2022年に配備された、同軍で一番新しいP-8I哨戒機(ネプチューン)が神奈川県の厚木飛行場に飛来しました。同機はインド・ゴア国際空港に隣接するハンサ航空基地を拠点としています。厚木飛行場には、アメリカ海軍や海上自衛隊が基地を設けており、今回は海上自衛隊との相互運用性を高めるための合同訓練を行います。
4月1日・羽田空港
「ソラムナード羽田緑地」誕生
フィンエアー エアバスA350-900型機 「機体記号:OH-LWP」
ガルーダ・インドネシア航空 エアバスA330-300型機 「機体記号: PK-GPZ」
羽田空港に新しい撮影スポット「ソラムナード羽田緑地」が誕生しました。これまで、天空橋駅近くの「羽田イノベーションシティ」から第3ターミナル付近まで整備されていた遊歩道がさらに河口付近まで延伸され、A滑走路近くまで近寄れるように。これにより、A滑走路を離発着する機体を撮影できるようになりました。
4月2日・関西国際空港
ユナイテッド航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:N2748U」
777-200ERや787が投入されている大阪(関西)/サンフランシスコ線で、この日は長胴型の777-300ERで運航されました。同機の関空への飛来は、とても珍しいものになりました。
4月3日・成田空港
オーストリア航空 ボーイング777-200ER型機 「機体記号:OE-LPE」
オーストリア航空の成田/ウィーン線、再開初便が運航されました。冬ダイヤで運休していたもので、夏ダイヤは週3便の運航が計画されています。
4月4日・成田空港
中国南方航空 エアバスA320neo型機 「機体記号:B-301H」
中国最大の保険会社「中国人民保険集団」の特別塗装機が、日本初飛来を果たしました。2023年12月23日から運航を開始した同機は、これまで主に広州を拠点に近隣アジア路線や国内線へ投入されていましたが、ようやく成田/広州線に投入されています。
4月4日・中部国際空港
アトラス航空 ボーイング767-300ER型機 「機体記号:N645GT」
タイ・ウタパオとアメリカを結ぶチャーター便の途上で、再びアトラス航空の旅客機がセントレアに飛来しました。これまでボーイング747-400型機での飛来が主でしたが、今回は小ぶりな767-300ERが使用されました。
4月4日・横田基地
アメリカ空軍 ボーイングC-32A型機 「機体記号:98-0001」
ボーイング757-200型機をベースとした要人輸送機C-32が横田に飛来しました。アメリカからアジア方面へ向かう任務での立ち寄りとみられます。
4月4日・横田基地
アメリカ空軍 ボーイングB-52H型機(ストラトフォートレス) 「機体記号:60-0059」
4月2日に8発のエンジンが特徴のB-52Hストラトフォートレス戦略爆撃機が、東京都のアメリカ空軍・横田基地に飛来しました。4日夜に離陸しています。アメリカ・ルイジアナ州バークスデール空軍基地所属機で、飛来目的は不明ながら2日に「日米韓・合同空中訓練 (各国の戦闘機がB-52Hを護衛する編隊飛行訓練)」が行われており、これに関連している可能性もあります。B-52Hは、2023年7月12日にノースダコタ州マイノット空軍基地所属の「61-0018」が32年ぶりに横田基地へ飛来しており、1年経たずに再びその姿を日本に見せました。
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以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?